キャラクターの本質を見抜き、貫く。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

オーディオキネマ 公式ブログ

ちょっと、

本日のタイトルは物々しいものになりましたね

これは、

私が、一流の声優さん演技を拝見していて、

いつも感動させられるところなのです




声優さんの仕事といえば、

その主戦場はアニメの現場となります。

このアニメという作品は、

大人向けのものも多いのですが、

やはり、

そのターゲットには子供も入っているんですね

ほとんどの作品が、

大人から子供まで・・・・を視野に入れて制作されていると思います

ですから、

声優さんの演技表現も、

ごく自然に、

「子供まで・・・」を意識した演技になるのではないでしょうか




つまりは、

極力、キャラクターの心情心境思考が、

観客に伝わりやすく演技表現されていると言えるかもしれません

だから、

アニメの声優さんの演技は、

映画やTVドラマのそれよりも、

多少、オーバー気味な演技に感じるのかもしれませんね。




そんなアニメの現場で確立していった声優さんの仕事ですから、

シナリオを読み込む準備段階で、

書かれたセリフから、

キャラクターの本質を読み取る能力が求められたのでしょう。

これが出来ないと、

伝わりやす演技の軸も疎かになってしまいますからね


そして、

そんな技術をもった声優に、

仕事が集まるようになったのでしょうね

今でも大ベテランの声優の方々の演技は、

惚れ惚れするほど、

この表現が抜群なんですよねぇ~。





ジブリアニメなどを見ていてもそうですが、

シナリオから読み取った本質を、

ブレずに貫く演技がいいですよね

『となりのトトロ』などは、

そこが特に素晴らしいのですが、

主人公の姉妹など、

映画が始まって数分で、

ハッキリと個性が見えてきますよね

そして、

映画の最後まで、

あの二人らしさが生き生き表現されていますよね。

本当に徹底された演技だと思います。

作品としては、憧れの対象ですね。




アニメ声優さんには、

そういった能力が必要なんだと、

つくづく感じさせられます



そして、

私のワークショップでも、

この辺りは特にチカラを入れて行います

(ここからが本題です・・・

私は、

シナリオから人物の本質を見抜くスキルは、

センスや才能では無いと思っています。

ただの努力だと思っているのです




努力ということは、

しっかりと時間をかけているということです

ということは、

ちゃんと見抜く方法があるということです。




ここを理解して欲しいんですよねぇ~




これは、

「そんなこと、いつか分かるようになるだろう・・・・」

なんて、

ほったらかしにすることでは無いのです。

役者の仕事を学ぶなら、

【努力】の部分と、

【センス】や【感性】の部分とを、

ハッキリ分けて考えなければいけません

何もかも、

後者だと思っていると、

いつまでの技術習得を後回しにしてしまいますからね




だから、

このブログでも何度も書いているのですが、

役者のトレーニングには、

「机にかじりついて行う演技勉強もある」

ということです

そういったことからドロップアウトしたくて芸の世界に来る方も多いのですが、

こと役者という分野では、

勉強的な準備期間は、

しっかりと取るほうがいいと思っています。

あくまでも私、山中の持論なのですが・・・




新人声優さんがこのブログを読んでいたら、

是非とも、

じ~~~~~っくりと、

考えてみて欲しいですね。

「果たして自分は、そんな時間をとるつもりがあるのかどうか・・・




私は、

これを避けて通るならば、

長く舞台活動を経験するしか、

プロになる方法は残されていない気がしています

(60歳になっても声優で居続けるには・・・です。)




どうでしょうか・・・この話。

賛成されます



脚本・演出  山中



 

◇ライターのtwitter

@audiokinema
ガヤ、エキストラ出演募集の情報などもツイートします。

 

◇公式サイト

 

『研ぎ師伊之助深川噺』公式サイト