ワークショップの目的 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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現在、

バタバタした忙しさの中で、

ワークショップの準備も進めております

(ナントカカントカ・・・といった感じですが




先日のオーディション中にも、

数名の参加者の方より、

WS開催についての質問を受けておりましたが・・・

その度に、

「はい。予定はしておりますので・・・

と逃げ腰な返答をさせて頂いておりました

それが、

ここ数日で、

やっと、本格的に始動できる形になってきました




まずは、

5月中旬より、

1ヶ月ワークショップを始めたいと思います

会場も決まり、
(サウンドアーツ駒沢)

日程も決まり、
(木曜昼クラス、金曜夜クラス)

あとは、サイトでの公開を待つばかりとなりました

私も一安心と言ったところです・・・。




そもそも、

私がワークショップを始めるキッカケとなったのは、

実は、

『研ぎ師伊之助深川噺』 第一話のオーディションなのです

それは、

演技審査の終了後、

ある参加者からの質問にお答えしていたら、

「ちゃんと時間をとって、じっくりと教えて欲しい。」

と頼まれたことが始まりでした。




そして、

オーディション結果に関する打合せの際に、

数名の方より同じような問い合わせを受けたことを、

制作協力を頂いている事務所代表へ報告すると、

「是非やってみるべきだが、まずは企画書を作ること

との指示を受けて、

真剣に、

構想を練り始めたのでした




レッスンの内容を作成するなど、

初めての試みでしたが、

取り掛かる時には、

すでにテーマを、

【シナリオの読み込みに重点を置く】

とすることは、

私の中で決定していました

ここに、一切の迷いはありませんでした。

これは、企画書の1ページ目に記載された言葉です




これは日頃から、

私が、

新人・若手声優さんの不十分だと感じる演技の欠点が、

シナリオの読み方の悪さにあると、

いつも気になっていたからでした・・・



このことについて、

新人声優さんと話していても、

皆さん、

その危機感は感じていたようで、

現状のレッスンへ不満を抱えていることが分かったのです




その危機感とは、

彼らが受けている授業やワークショップで、

『シナリオの読み方、考え方』についてのレクチャーなどはなく、

いつも、

『演技を実演して、講師より批評を受ける』

というレッスンの繰り返しだと、

皆さん答えていました・・・

このために演技を諦める寸前の方もいらっしゃったのです。




私は、

この現状に、

妙に納得するところがあったのをよく覚えています

こういったレッスンと、

今、新人声優として活躍されている方々の演技。

決して無関係では無いと思えたのです




私が問題だと感じたのは、

こういった演技演技レッスンが良くないというのでは決してなく、

このようなレッスンに、

2年、3年通っている方が、

自身の上達をほとんど実感していないという事実でした。

伸びしろのがある時期、

いやいや、

伸びしろしかないような時期に、

何年も足踏みしているなんて、

他の芸事ではありえないのではないか・・・・

と感じたのです



つまりは、

演技レッスンを繰り返す前に、

彼らが、

先に、

しっかりと学ぶべきことがあったのでないか

何か大切なレッスンが抜けているのではないか

そう結論づけたのです




これが、

【シナリオの読み込み方を知る】

というものだったのです




実際に、

ここに焦点を当てたワークショップは、

演技レッスンのような派手さに欠ける、

大変に地味で、ある意味忍耐力を要するトレーニングになります


今まで参加されてきた方々は、

本当に粘り強い声優さんばかりだと思いますね


しかし、

いつかは通らなければならない道だと、

私はいつも言っています。




これは、

声優には必要不可欠な能力で、

避けて通るなら、

自力で獲得するしか無い技術でもあります。




シナリオという、

ドラマ制作において、スタッフ全員で共有する
計画書を、

声優という立場で完璧に理解すること、

これは、

プロの世界では新人でもベテランでも、

全く同じ条件で、

やっておくべき当たり前の作業なのです


これを、

ワークショップのレッスンの中で、

理解しておくことが、

私は大切なのではないかと思っているのです


(やりたくないのは、重々承知なのですが・・・)




そして、

何とっ


5月からのワークショップでは、

さらに、
テーマを一つ増やして見ようと考えています

少々参加者の苦労が増えますが・・・

ぜひとも、

【読み込み】と一緒に獲得して欲しい技術があるのです。




このあたりについては、

後ほど、

続きのブログで説明したいと思います





つづき、




ってことです





脚本・演出   山中
 

 

 

『研ぎ師伊之助深川噺』公式サイト

 

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