オーディションを開催する心構えと江戸しぐさ | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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先程、

オーディションを受ける方の心構えについて、

ブログを書きましたが、

ならば、

「開催する側の心構えはどうなんだ!!」

と改めて考えてしまったので、

この機会にお話してみましょう。

(つまりは、続きということですね・・・




私は、

いつもオーディションを行う時には、

スタッフはもちろん、色々な方に、

「お客を迎える気持ちで行いましょう」

と言っています。

よく、横柄な態度の審査員の話を聞きますが、

それは完全に間違った態度であると思っています

私は以前、

声優学校の事務スタッフとして働いた経験があるので、

なおさら役者側の立場に立ってしまうのですが、

制作側が、

ドラマの主要部分を担う演者に、

敬意を払うことを忘れては、

その作品の将来など、

価値はないように思ってしまいます

そもそも同じ世界に生きている者同士ですからね。

不快にさせることなんて、言語道断ですよね



その上、

オーディションへ挑む方々は、

書類を郵送して、

時間を割いて、

交通費をかけて、

会場へ我々に会いに来てくださる。

そんな役者の方々がいなければ、

作品は完成しないということを、

我々は、よく理解しなければいけないですね




また江戸しぐさのお話ですが、

「後引きしぐさ」というものがあるそうです。

あとひきしぐさと読みます。)

これは、

お客に対する心づかいを表したものですが、

気持ちのよい対応を心がけ、

「また来店してみたい、

もう一度この商品を買い求めたい」

と感じてもらうよう気配りを込めた仕草のことです。




もともと、今話題になっている、

江戸しぐさというものは、

江戸の一流商店より伝わったものという説もあるそうですから、

現在の一流店を想像しても、

この仕草には、

我々も馴染みがありますよね




私も、

脚本・演出の立場として、

オーディション審査を受け持っていますが、

来ていただいた方には、

毎回、

何かを持ち帰っていただきたいと思っています

「ただ、言われたままに演技して、

後はさっさと追い出された」

こんな審査だけはしたくないですからね




こちらも楽しむ、

参加者も楽しむ、

どちらも真剣に楽しむ。


こういった空間でこそ、

真実のこもった演技を観ることが出来ますからね




やはり、

この国に親しまれてきた謙虚さ、

できるだけ自分を偽らないように見せた心意気、

それらを大切にしていきたいですよね

せっかく、

江戸が舞台の、

時代劇ドラマCDを作っているんだしね




 

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