オーディションの心構えと江戸しぐさ | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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この時期は、

世間一般には受験シーズンと言われていますが、

新人声優さんにとっては、

オーディションシーズンということになります



学校や養成所を卒業し、

プロの現場へ出て行くのは、丁度この時期なんですよね

私の周りの新人さんも、

ハラハラドキドキの日々を送っています。




私も最近は、

そんな彼らに、

よくオーディションへ向かう為の、

アドバイスをさせて頂きます。

気持ちのあり方、

挑むときの心構え、

成すべきこと、

やってはいけないこと、

など私の審査経験からお話させていただきます

(これ、結構好評なんですよ




そんな会話の中で、

よく気になるのですが、

若い方に、

基本的な仕草対応が、

うまく出来ていない方が多いことに驚いてしまいます



最も気になるのは、

第一印象から受ける印象に、

問題があることでしょうか

対人関係の始まりは、

この第一印象です。

本当に短い時間なので、

慎重にしっかり行いたいですよね

できれば、

「信用が出来る、信頼ができる」

という余韻を残すような印象を与えたいですよね




実は、

この仕草を、

江戸時代には、

「お目見えしぐさ」と呼んでいました

おめみえしぐさと読みます)



昔々は、

コミュニケーションの殆どは、

実際に会って会話をすることで行われていました。

ですから、

如何に良い印象を残すかどうかは、

今後の己の生活にも大きく関わることだったんですね

江戸の人々は、

そのときの心得として、こう考えていました。

『最初に会うときは、

自分を飾らず、

謙虚にありのままの姿をみせるように努める』


ことを大事にしたそうです。

(素晴らしですね~。)

最初から、

本当の自分を知ってもらおうとする江戸っ子の正直な気持ちが、

清々しく感じますね




私も実際にオーディションを行う時に、

如何にも自分を取り繕っている方は、

敬遠する傾向にあることは否めません

演出家とい役者の関係では、

素直に話が出来なければ、

難しい作業も多いものです。

スキルを見せて頂く場で、

ありのままの演技や態度を見せて頂けないのは、

少し難しいと判断してしまいますよね。




本当に江戸の人々は素晴らしいですね。

私もこの仕草を知ったときは、

「皆、こうあるべきだな」と思ってしまいました

日々こういったことを念頭に置いて生きていれば、

面接であろうが審査であろうが、

第一印象に不安など無いかも知れませんね



こう考えていくと、

江戸の人々のように、

「清々しく」ということはどういうことか

「いなせに」とはどういうことか

「粋に」とはどういうことか

そんなことを研究することは、

オーディションを突破する極意を学べる、

いい機会に違いありませんね



 

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