『研ぎ師伊之助深川噺ができるまで 206』 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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~ライターのつぶやき~
「編集作業の楽しさ」


昨日、29日にて、

今年のドラマCD編集作業は、

一旦終了となりました。

エンジニアさんには、

私の執拗な注文にもガッチリと応えて頂き、

本当に感謝しておりますぅ



この感謝には、

私の、反省も込められているんです

というのも、

とにかく私は、

セリフの「間」にうるさいんですね



エンジニアさんへの注文も、

「0・2秒詰めて下さい。」

というような言葉をよく言っています。

「ほんの少~~~~し

のような気持ちで伝える表現にもなりますね

そんな時は、エンジニアさんも、

「じゃ、2フレーム削ります」

なんて言っていますね

かなり微妙な調整なので、

二人の間でしか通用しない感性の言葉も生まれてくるんです。

(これがまた楽しいですよね



編集中は、

そんな、変な会話が多いのですが、

素晴らしい声優さんの演技というのは、

そのくらい編集にこだわらなければ、

せっかくの名演技が台無しになってしまうんです

(これが超一流声優の証拠ですね




これは、

セリフの編集を経験したことがなければ、

ちょっと理解が出来ないかもしれませんが、

編集の間ひとつで、

セリフに込められた感情を、

180度変えてしまうこともあるんです・・・

(まさに、セリフの神秘です。)




だから、

常に、

物語の進行、

会話の意味、

キャラクターの心情、


この3つを考えながら、

「間」を決定していくんです




そんな細かい作業で、

私とエンジニアさんでこだわらなければならないもの、

それは、

キャラクターの個性を、

存分に活かす「間」を削り出すということになります




シナリオの中の登場人物たちには、

ドラマ(ストーリー)でキャラが際立つよう、

独特な性格持ち味を植え付けられています。

一流の声優さんたちは、

それを一流の仕事で表現します。



しかし、

録音が終わった音源では、

その表現していただいた個性が、

十分に生かされていない状態であることが多々あります。

それは、

共演者との絡みの問題や、

録音スケジュールの問題など様々です。

声優さんのお仕事は、

お一人での録音ということもありますからね。




我々スタッフは、

それを、

一番良い状態へ、

つなぐ直すことが課題となります。

一流の演技へ、

ハサミを入れるような行為ですね・・・・

とても巨大な緊張が走りますが、

とても興奮する作業でもあるんですね

まさに、

クリエイティブな瞬間ですね。




その作業を経て、

よりキャラクターが生き生きと主張し始めた瞬間などは、

何者にも代えがたい感動がありますね

私など小躍りしていますよ。

(おっと、そんな感想はどうでもいいですよね




兎にも角にも、

今年の作業はこれで終わり。

来年も、

変わらず、

演技の間にこだわる一年にしたいと思います

演技の神秘に迫りますっ



ライターより