心が一新しましたね | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

オーディオキネマ 公式ブログ

これは、

私がワークショップを行っている時に、

よく聞かれる質問なんですが、

「演技を学んでいる時期に読む本って何ですか

「演技のために観る必要がある映画って何ですか


などというものがあります



こう尋ねられて、

私はいつも、

「それを自分で無つけるのが楽しいのに・・・

と思っていました。

むしろ、

自分の演技の糧になる作品を、

長い道のりをかけて探すのが、

演技修行の一環だと思っています

(そもそも、これが楽しいんですよぉ~)




ですから、

「それを探してみてください~

と答えたり、

「それを求めて、沢山の感動に出会うことが、演技トレーニングなんですよ

ときには、

「日本映画の名作を鑑賞して下さい

とお伝えしたりしていました


しかし、

何を答えても、

私自身しっくりくることはありませんでした・・・




それが、

昨夜のテレビ、

「林先生の痛快!生きざま大辞典」
(石ノ森章太郎編)

にて、雷が落ちるような発言がありました



それは、

林先生が塾の講師として、

生徒や親御さんから受ける質問の話題についてトークした時に出てきました。

ちょっと、それをご紹介しますね

林先生はよくこんな質問を受けるそうです。

「先生、受験のために読むべき本って何ですか



この時、

林先生は、力を込めてこう言いました。

「本を手段として読むな

です

これには、

私も背筋を伸ばされる思いでした



そうですよね。

素晴らしい作品に出会うことは、

何ものにも代えがたい体験なはずです。

その尊さを無視して、

例えば大学受験、

例えば役者デビューのための手段として作品に近づくなんて、

あってはならない行為ですよね

私も、彼のこの発言には、

大きく反省する気持ちになりましたが、

反面、胸がスカッとしたのも事実でした

若い役者に対して、私が感じていたことを、

見事代弁してくれたような気持ちになったんです。




つまりは、

純粋な好奇心で、

作品に触れることが望ましいし、

感性を磨くためには、この心が必要不可欠なんですよね

手っ取り早く感じる、

そんな段取り体験では、

自分の興味や情熱も希薄になってしまいますよね。

それでは、

なんとも味気ないじゃないですか・・・。



この番組は、

その時、石ノ森章太郎さんについての特集でしたが、

本当に勉強になるものでした

もう少し長いバージョンで、

DVDなんかになるといいですよね。



いやぁ~、

昨日はなんだか、

両目がパッと開いた感じがしましたね

私も、

数年前まで持っていた情熱が、

この頃は、

少し錆び付いていたんじゃなかなぁ~、

と思う夜でしたよ



深夜って、いい番組があるんですね



まだ、間に合います↓
【12月のワークショップのご案内】
声優の〈シナリオの読み込み〉を鍛える

『声優のための3ヶ月ワークショップ』

現場で使用したシナリオを使っての実践的な読み込みのトレーニングです。
ベテラン声優に近づくための基礎を徹底的にレクチャーします。
※具体的な詳細内容はコチラ