声優を目指す方へ。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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今日は、

私の担当するワークショップについて、

一件の
問い合わせの電話がありました

それが、

とてもいい質問でしたので、

こちらでもご紹介させてい下さい




電話を頂いたのは、

声優事務所の養成所に通っている研究生の方でした

(演技トレーニング中の声優さんということです。)



その方の質問内容は、

ライター・演出のスタッフが講師をするということですが、

ライターのレッスンを受けるメリットとは何でしょうか?」


というものでした。

今まで、ライター(脚本家)のレッスンを受けたことはないそうです。




これは、

とても具体的でいい質問ですね


このような突っ込んだ質問を受けることは、

案外少ないので、


私はこの方に、非常に感心してしまいました

(若いのに、凄い・・・





その時の回答を、

ここでも書いてみますね


声優トレーニングを受けている方は、

是非、参考にしてみてください




まず、

ライター(脚本家)のレッスンを受ける(表面的な)意味は、

シナリオの読み込みを徹底的に行うことが出来るということです

(※演出家が行うレッスンは、その読み込みを演技へ変換する過程をレクチャーすることが中心になります。)

これは、

シナリオというものを、

シーンの構成、セリフ、感情、役作りなど、

多角的に理解しなければならない、

プロの役者としての読み込み方を学ぶということです




しかし、私としては、

ライターのトレーニングを受ける、

もう一つの大きなメリットがあると思っています



それは・・・



「演技に正解はある!ということを理解する」

というものです




よく、

演技トレーニングの講師に、

「演技に正解なんて無いぞ!」

と言われたという方に出会います。

(これが原因でずっと迷っている方も多いですよね




確かに、

その講師が仰るとに一理あるかもしれませんが、


ドラマ作品中のセリフにおいては、

私は、演技には正解はあると断言しています

もちろん、

幾通りもの正解があるにしても、


絶対にそのシーンにおいて合格点が出る正解の表現というものは存在します

でなければ、

本番収録でOKは出せませんからね




ライターのレッスンでは、

参加者の方々が、

その〈正解〉をキッチリを理解・確認することが出来るのです

なぜなら、その作品を書いた本人が、

目の前にいるのですから。

答えが言えないということは絶対にありません

ここが、最大のメリットだと思いますね




シナリオを読み込んで、

いざ、演技プランや演技のアイデアについて話し合った時、

自分の考えのどこが正解で、

どこが間違っているのか

または、

どのその答えが出るまでのどの過程までは合っていたのか

なぜそこから間違った読み込みになってしまったのか

こういったことが、

ハッキリと明確に判るのです

私は、ここが上達を実感するためにはとても重要だと思っています




つまりは、

現在の自分の欠点が、

とてつもなく明確になるということです

これが、

ライターのトレーニングから得られる成果だと思います

あとは、

その弱点をどう克服するか考えていくという作業に移ることが出来ますよね。


トレーニングというものは、

いつも具体的にしていかなければなりません。




曖昧なレクチャーで、

演技を神秘的なものにする講師が多いのですが、

私からすれば、

それは間違っていると思っています。

トレーニング中の方には、

あくまで具体性をもって正解を突き詰めるという、

明確なレクチャーが必要ですね

本番舞台のアドリブ効果を勉強してるのではありませんからね。

そんな化学変化的なことは、

もっと演技が上達してからの話でいいと思います




今日の記事も、

ちょっと長くなりましたが、

ライターのトレーニングとは、

ドラマシナリオ演技について、

ハッキリと正解の答えを知ることで、

自分の現在の実力を明確にすることが出来る、

ということですね




これって、

いいコトのようですが・・・

はっきりさせると怖いことって、

ありますよね




【ライターのtwitter】

@audiokinema


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こちらは9月半ばの開始です。

 

シナリオから役者は何を読み取ればよいのか・・・。」
現場のプロのレベルに興味がある方のためのWSです。


真剣にプロの役者になるために、根本からシナリオ・演技表現にいて考えなおして頂きます。
多少厳しいトレーニングになりますので、心構えをもった方にご参加頂ければと思います。
(ライター・演出より)

 



 

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全4回の講義で、役者に行って欲しいシナリオの読み込み方を具体的にレクチャーします。 
講義は4つのカテゴリーに区切り、わかりやすく説明してきます。
とにかく即戦力になる講義です。トレーニング後には、グッとシナリオの読み込みがスムーズになります。

 


講義式のワークショップを4回にわたって行います。
丁寧にご説明しますので、シナリオを読むコツを理解していただけると思います。
脚本、演出を担当する私が、プロの声優に望むものをお伝えします。
(ライター・演出より)