ライター・演出の私が担当する「3ヶ月ワークショップ」が、
本日最終回を迎えました

役者という仕事において、、
〈シナリオを読み込めることの大切さ〉
というものを追求するためのワークショップとして、
一年ほど前から、
私が企画を立てて、
制作会社の協力のもと実施してきました

このワークショップでは、
『ライターの私が執筆したシナリオをもとに、
演出の私が徹底的に読み込みを指導する。』
これをモットーとしてきました。
一年間、
これを貫くトレーニングを心がけてきましたが、
トレーニングとして行っている以上、
実際に、
参加者の上達にどれだけ成果があるのか、
これが結果として求められます

私は、
目標とすべき結果として、
ハッキリとした究極のゴールは目指していました

それは、
「当たり前の読み込みで満足するのではなく、
クリエイティブなレベルへ参加者が到達すること」
というものでした

そして、
ついに、
本日最終回のワークショップにて、
その成果をついに発表した参加者が出たのです

その刹那、
私は、
「まぢかっ
」と驚愕してしまいましたね

正直なところ、
「やはり、そこまで到達することは出来ないか・・・・」
と半ば諦めかけていたので、
この時ばかりは、
稲妻が全身を貫いたような感動を味わいました


私にとって初体験の喜びでした

これは、
参加者の〈読み込み〉がもちろん素晴らしいのですが、
参加者の何気ない発言に、
私自身がしっかりと反応できたことも、
自分自身で褒めたいと思います

これは、自慢などではなく、
参加している方々が、
「なぜ、そのような発言をするのか・・・
」ということに私自身興味を持ち、
3ヶ月間じっくりと耳を傾け、
その思考・発言について理解しようと心がけてきたことが可能にした結果だと思います

(ホントに、自画自賛などでは無いですよ
)ワークショップというものは、
参加者の上達の有無を、
その発言から読み取ることが重要だと思っています。
変わらない方の理由も、同じく発言から分かるものです

このコミュニケーションが大切なんですね

全ての変化は、言動に含まれていますからね。
今でもあの瞬間を思い出すと、
心よりホッとしてしまいますね。
良かったよかった、めでたしめでたしです

それではここで、
クリエイティブな読み込みというものについて、
簡単に説明しておきますね

この衝撃の参加者は、
私のシナリオを通常通り読み込んだ後、
キャラクターの気持ちになって、
そのキャラクターの行動を追体験(想像)することで、
シナリオには書かれていない深い感情を発見することが出来ました。
そして、
その的確な心情を、
ピンポイントに、あるセリフの一部に入れたいと言ったのです。
(セリフ全体にではなく、ピンポイントにですよ
)その感情は、
シナリオの中のキャラクター本人でさえ意識的に出してものではなく、
言葉に合わせてつい出てしまたような反射的ともいえる感情でした。
(記憶が呼び覚ますような感情でしたね)
この参加者が気づいた感情は、
結果的に、このシーンにとっては、
とても大きな意味のあるものだったのです

これは、
シナリオを書いた私でさえ、
そのセリフ(言葉)にその感情が入っていることが、
至極当然に思えるくらい、
この参加者の発言は100%的(まと)を得たものでした

(私の書いたシナリオなのに、完全に納得させられました
)つまりは、
この参加者は、
ライターの私も気づかなかったようなキャラクターの心情を、
私以上に理解し、
素晴らしいセリフへと昇華させたのです

これほどクリエイティブな読み込みは無いと思います

そして、
私が一番求めていた読み込みこそ、
この姿でした

あとで、
この方に、
その読み込みの答えを得た当時の心理状態を思い出してもらいましたが、
「読み込もう、読み込もう・・・・」という意識はしていなかったと言いました

やはり、
シナリオのキャラクターをひとりの人間として扱い、
その人物に成り代わって、シーンをリアルに追体験した時に、
生々しく、リアルで、繊細な心情が読み取れたんですね

(これがスムーズにできることは、本当に稀だと思います
)この参加者は、
この発言をした時は、
まさに、ベテラン声優の読み込みのレベルに立っていましたね

プロデビューもしていない声優が、
このような〈究極の読み込み〉をすることができるのです

これは、とてつもない事実ですよね。
これこそが本当のプロの声優の読み込みの姿です。
それは、私が絶対の自信をもって保証しますね。
本当に、素晴らしい読み込みでした

最後の最後で、
私の望んでいた結果が出て、
本当に良いワークショップでした

できれば、
2ヶ月くらい経過した時に、このような発言が出て、
後の1ヶ月は、まるまるこのような議論をしたいところでしたね

(贅沢言っても仕方ないですね・・・
)今日の二人は、
まさに「シナリオと役者の化学反応」を目撃しました

これぞ、
役者が表現者と言われる証拠ですよね。
是非、プロの声優としてスタートラインに立ったつもりで、
これからの時間を過ごしてほしいと思います

3ヶ月間、
本当にお疲れ様でした。
忍耐を必要とする厳しいトレーニングだったと思います。
しかし、確実に上達が見えました。
これを大きな自信にして、
さらなる躍進を遂げてください。
きっと現場で会いましょう。
役者として、私の作品のお手伝いもよろしくお願い致しますよ。
とてもとても期待しております。
あっという間の3ヶ月でしたが、
お付き合いありがとうございました

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【ご案内】
★「声優のためのワークショップ(3ヶ月間)」の詳細はこちら
「シナリオから役者は何を読み取ればよいのか・・・。」
現場のプロのレベルに興味がある方のためのWSです。
真剣にプロの役者になるために、根本からシナリオ・演技表現にいて考えなおして頂きます。
多少厳しいトレーニングになりますので、心構えをもった方にご参加頂ければと思います。
(ライター・演出より)
★ 「一ヶ月でシナリオの読み方を知る!」の詳細はこちら
全4回の講義で、役者に行って欲しいシナリオの読み込み方を具体的にレクチャーします。
講義は4つのカテゴリーに区切り、わかりやすく説明してきます。
とにかく即戦力になる講義です。トレーニング後には、グッとシナリオの読み込みがスムーズになります。
講義式のワークショップを4回にわたって行います。
丁寧にご説明しますので、シナリオを読むコツを理解していただけると思います。
脚本、演出を担当する私が、プロの声優に望むものをお伝えします。
(ライター・演出より)