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~俺RYU~ワイルドスタイル~

しみったれな自分を励ますブログ!

 4/21


自分が借りた畑を…


初めて見る!!∑(゚Д゚)おい





借りる前に一度見ておきたかったが、


どんな畑だろうと俺はやる。



そう思って、


話が出た時点で決めてしまったのだ。





今日は平日だったが


わさび田の持ち主、


ミヤハラさんが設備や畑の使い方を


説明してくださると言う事で、


会社のわさび作業はお休み。





説明を受け


そのまま自分たちの


畑の作業を進める事にしたのである。




農家で働く


兼業農家である。





わさび田は湧水や川から水を引くので


水の引き(呼び)込み方が水源により変わる。


要領の悪いやり方をすると


すぐに詰まってしまったり


わさび田の下まで水が行き渡らず枯れて


しまうのである。



そして田を洗う、"泥流し"


収穫後のわさび田の泥を洗い流し


わさび田の濾過フィルター機能を


復活させて水をキレイに保つのだ。



水引きとは逆に水切りの仕方が


場所によって異なる。



誤ったやり方をすると、


泥が下のわさび田に入り


他の方のわさび田を


汚してしまう事があるのだ。






登山口からモノラック(トロッコ)に乗り出発


急勾配、


木の生えた崖を唸りを上げて登って行く。


15分乗りっぱなし、


一般的には5分以内に畑に着くので


かなり不便な畑である。







畑が近づいてくると感じる


高揚感!!




テンションが上がる(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎アゲ








酷い荒れっぷりと


聞いてたけど…



ちゃんと



わさび田じゃん






ミヤハラさんからモノラックや


わさび田の説明が終わると


早速作業開始だ!





相棒の雨さんは水の引き込みを改良


詰まり辛く安定して水を引き込めるように


太いホース(30kg)を担いで


川の石の上をヒョイヒョイと跳び


ホースを沈める場所まで移動して行く。




運動神経はもちろん


ホースの処理や濾過槽の作り方にも


技が光る!( ̄∀ ̄)ゴイスー









俺はわさび田の日除けネット(寒冷紗)を直し


鹿避けネットの修復。



一部崩壊して崩れ落ちた


石垣修理の準備を進めて


午前中終了。




会社の仕事じゃないので


ちょっと長めの昼休み。




雨さんはモノラックに乗り


さらに上流で渓流釣り。



俺は日濡れた服を乾かすべく


山小屋では無く外で昼寝。



カサカサと気配は感じていたが


無視して寝続けると


温かかったのだろう、


俺の脇に寄り沿って


蛇が寝ててビビる!∑(゚Д゚)うお!





午後からは


3年間使っていなかった間に


わさび田にびっしりと生えた


クレソンをむしり取る。



  クレソン…


クレソン…


       クレソン…






クレソン畑に



なってるじゃねーか!!∑(゚Д゚)





むしると香る


サラダの様な芳香



当たり前に食べると



美味い!!





晩御飯用に、


スーパーのレジ袋いっぱいに収穫して


お土産クレソンもばっちりだ!





全部で9段あるわさび田の


2段のクレソンを抜いて


初日の作業は終了。




次は山小屋のリフォームしたいね!


なんて話しをしながら、


既にAmazonでハンモックを


ポチッたのは内緒だ。





バカッコ良く!


これから始まる


新しいスタートが嬉しいのである。














就農から数週間…


 俺はメンタルを病んだ。





   環境変化…


          過酷な労働…



     時給¥1,000…



 かさむ出費…



不安しかない!




その昔…


家族旅行に行く際に


ペットを祖父母の家に預けた事がある。



状況も理解できぬまま


信頼していた飼い主は消え


環境はガラリと変わった。



心底不安で


捨てられたとでも感じたのであろう、


大好きだった散歩を拒み


生命維持活動である食事をも拒絶。



たった数日で


体調を崩し痩せてしまい


すっかり人間不信である。




そんなことが、


我が身に起こっているのである。






俺は奴隷船で連れて来られたワケでは無く


誰かに言われて来たワケでも無い。



俺が自分で選んで始めたくせに



なんて…


       なんて…



なんて!


とんでもない事を

  始めちまったんだ!!





先の見えない不安から、


あんなに嫌だった会社勤めを懐かしみ、


寂しいひとり飯が進まず


たった数週間で8kgも痩せてしまった。




それに加えて


俺のストレスシグナルである


十二指腸潰瘍と



イボ痔が再発。




過酷な労働が更に過酷になる


超☆高負荷な日常である…(*´Д`*)あひぃ



それでも繰り返される岩を担いでの登山。




言葉の例えではなく、


崖っぷちを農機具や岩を背負って渡る


命がけのタイトロープダンサーだ。




ピラミッドを作った人の気持ちが…



リアルに


  理解(わか)る!



迷いと後悔の中、


静岡県の農業支援枠に合格して


先に就農していた正規の就農候補者


ナカノ氏に会った時には、


戻るなら今…  戻るなら今…


と就農を諦める様に煽られ


さらには、


山の集落の嫌な話しばかりを聞かされ


不安のどん底の様な気持ちで


数日を過ごしたのである。




しかし、


俺にはもう戻る場所など無い。



イボ痔の痛みに耐え


不安を押し殺し


笑っているしかないのだ!!




鬱々とした気分も


笑っていれば良い事もある。



そんな気持ちが裏返るきっかけは、


山菜の王様タラの芽だった。




暖かな毎日のせいで


タケノコやワラビなどの山菜が


例年より早く一気に芽吹いた!



山菜の王様(タラの芽)





仕事帰りや休日はもちろん


自由時間が多い仕事の合間を利用して


毎日食べる物を現地調達するように


なったのだ。



山菜は灰汁(あく)やエグみが多く


食べられる様にするのも大変である。




単身赴任中で料理の一切を


自分でやるのだが、


そのひと手間が楽しいと感じるのである。



何かひとつでも楽しめると


人間は強い!!



タラの芽から感じるエナジーを


痩せた体に取り入れ行動爆発だ!





お世話になっている農家さんに


今まで会社勤めで学んだ


仕事効率化のノウハウを伝え


皆んなが働きやすい環境作りを


皆んなで取り組む提案をしたり、


町工場の工場長だった経験を活かし


金属加工技術で農機具の製造、修理を担当。



さらには左官屋やコンクリート試験業で


働いていた経験が役に立ち


およそ800年前に積まれた石垣や


農道の補修までも


任せてもらえたのである。



やるじゃん俺!

( ⁼̴̀꒳⁼̴́ )ドヤッ✧






山の集落の皆さんとも


自分から近づき接してみると


皆さんとても良い笑顔で


接してくれるではないか。



俺はもう大丈夫だ!





きっと、


先に就農したナカノ氏が悪い話し


ばかりしたのは、自分自身が辛いのだろう


迷いの中でライバルが増えた様に感じて


焦ったのだろう。



キレイごとを言っても、


良い農地を借りる事は競争だし、


人が増えればチャンスは減るのだ。



静岡県主催の就農支援の選考には


トヨタの役員だった方や


凄く若い方も居たそうだ。(ナカノ氏談)




そんな中で得体の知れない


俺がここに呼ばれたことが


怖かったのだろう。

(本当はキャラが良かっただけである。)





どんな話しを聞いても


どんなに不安でも、


俺はやると決めたのだ。



どうせやるなら…


楽しい方が


絶対に良い!









そもそも、


真面目に働けば


3年で農地を与え


独立させてくれる条件で始めたのだ。



迷う事は無い!









そう思って働き


就農からおよそ1か月 



4/17


俺は農地を借りることに成功したのである!!

∑(゚Д゚)わお




トロッコ(モノラック)などの物を運ぶ設備や


農道、わさび田の石垣が


崩壊しそうな為、


俺が勤める大きな農家さんが


借りるのを断ったわさび田である。




3年は独立できないと思っていた俺は


ダメ元で


俺が借りることはできませんか?と


交渉してみたのである。



その結果


驚くほどあっさりと


貸してくれたのだ!!∑(゚Д゚)うそん!?





しかし!!




俺はまだ就農1か月!


右も左も分からない素人ファーマーなのである。



そこで、


このひと月の間に


急激に仲良くなった同じ農家で働く先輩。




28歳 就農3年目


申年と干支が同じ


雨さんと一緒にオーナーになったのである。




これからやる事はたくさん


問題もたくさん起こると思うが、



バカッコ良く!


わさび田を守り山を守る


山男ライフを楽しむのである。




就農への道  完









(タケノコ掘り)


朝、


1時間ほど掘りに山に入り


家に帰ってちょっとだけ寝るつもりが


目覚めたら夕方だった…(*´Д`*)激疲れ






愛車のフィットに


スペース無く荷物を積み込み




グッバイ埼玉(T ^ T)




出発の前日は妻の誕生日祝いで


賑やかだったせいか、


めちゃくちゃ寂しい旅立ちだ。




妻は仕事の関係で


一緒に来られなかったので


しばらく単身赴任である。





車を走らせ2時間

東京を越えて神奈川県に入る頃には

寂しさよりやるべき事を考え出す

切り替えの早さが俺の良いところだ。




事故渋滞に巻き込まれ4時間かけて

静岡の新居に到着!



家具無し、家電無しの

独房の様な部屋で

俺の新生活が始まった。



ヨガマットと買い物用バスケット このスタイルに落ち着く。


役所の手続きなどを済ませながら

新居周りを探検。


何も無い家で

行動するたび不便を感じ

数日が過ぎる。






3/19

わさび農家になった。


お世話になる方々に挨拶を済ませて

俺の初仕事は出荷用わさびの収穫。




やった!!(((o(*゚▽゚*)o)))ワクワク

いきなりの現場デビューだ!




作業場近くのわさび田に

軽トラで社長と一緒に移動。



ハウスになっている

立派なわさび田の扉を開けると

白く可愛いわさびの花から漂う

菜の花の様な芳醇な香りが満たされている。



俺の誕生花はわさび

運命的な出会いに感動だ。



軽く説明を受けてカゴ3つ分の

わさびを収穫をして

午前中の作業は終了。





お昼休みは山に行っていた先輩と

談笑しながらコンビニで買った

おにぎりを食べる。



先輩は27歳

3年前に医療関係の仕事を辞めて

飛び込みでここで働き出したようだ。



求人など出していない

ここを探して

給料無しで働きたいと申し出るくらいだから

情熱的な人なのだろう。



ちなみにここのお給料は時給…

  ¥1,000!

自分の畑を持って利益を上げれば

その分はプラスになる。



一坪あたり3〜4万円の売り上げに

なると言われるわさびだが、

それは順調に育っての話し。



現在は入社3年を迎え

山の上に100坪のわさび田を

与えてもらい休日を利用して

手入れしていると言う。



このわさびを売った分が

先輩の収入に直結なのだが、

どのくらいの収入になるのかな(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)うーん?



収穫や出荷

手のかかる時は是非手伝いたいと伝え

学びのチャンスを作る。



穏やかで話し易く

良い先輩で良かったε-(´∀`; )ホッ



午後は先輩の運転する

軽トラに乗り込み山に移動!

収穫が終わったわさび田の耕作作業だ。



標高1000〜350mにわさび田は有り

棚田と呼ばれるわさび田は

階段状になっていて

上流から出るキレイな湧水が

次の畑、次の畑へと流れ落ちていく。


泥出し、耕作、均(なら)し、植え付け、収穫

この工程でも極力水を汚さない工夫をする。




山は皆んなの財産なのだ。




山の移動はモノラックと呼ばれるトロッコに

耕運機などの荷物を積み込み移動する。



ちょっとしたコツを掴めば

操作は簡単だが、

レールの分岐に気を付けていないと

行きたいところには行けなくなってしまう。







一日の作業を終えて感じたのは

登山+土木


それがわさび農家の仕事である。



毎日ランニングや筋トレで鍛えている

俺でも帰りにはヘトヘト…

足腰が出来上がるまでは相当キツイ

仕事になるだろう(*´Д`*)あひぃ



現場から作業場に戻ると

出荷用わさびのサイズ分けや

形を整え根を切ったり洗ったり

茎や花もキレイに切り分けて売り物にする。



これはパートの女性陣と一緒にやるのだが

もたもたしていられないので

神経を使う((((;゚Д゚)))))))アタフタ




こんな感じで一日が終わって行く。



これで時給¥1000じゃ…

なんて弱音はグッと飲み込んで

楽しい方に目を向けて見ると…


一緒に働く人は良いし

毎日登山ができる( ´ ▽ ` )ノヤッホー


自然の中ではゆっくりと時間が流れ

猿、猪、鹿、熊などの動物とも

触れ合う機会がたくさんだ。



とはいえ…

妻に豊かな生活をプレゼントしたくて

始めた就農への道なのである。




たくさん学び

たくさんの繋がりを作り

最強のわさび農家に成らなくてはならない。


バカッコ良く!

近代農業の父と呼ばれる男に

俺は成るのである。







静岡での就農が決まった。




当初予定していた

静岡県が行っている就農支援枠からは

外れたものの、、、


落とすには惜しいキャラだ!!

と言う事で…


静岡県農林事業部からの紹介で

地元のデカイわさび農家で働かないか?

と提案された。



農家の仕事を手伝いながら技術を学び

3年目からは100坪の畑を

任せてくれるというものである。



独立までの時間は就農支援の1年から

3年に伸びてしまったが、

考え方によっては

150万円の補助金を渡されて1年で独立するより

バイト代をもらいながら技術を学び

バックアップ付きで畑を任せてもらう方が

ハードルは低いかもしれない。





いざやると決まったら

住むところを決めなければならないのだが、

静岡県移住支援サポートセンターに

連絡したところ…


山間部に住むには近隣集落の

募集条件に合わなければならないと

言うことだ。



畑に近く

とにかく広い!!

とにかく安い!!

こんな魅力的な物件に住みたい*\(^o^)/*



が!



集落からの条件は

集落繁栄の為、

子供が居ない人はダメ!


俺…

大きい子供なんだけどな(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)ぼそっ


などとゴネたところで

取り合ってはもらえない。


直接交渉も受け付けてもらえず、

移住支援センター山間部の方を通して

何度もお願いしたが、

話し合いすら出来なかった(´༎ຶོρ༎ຶོ`)あーん





そうなれば自力で探すしか無いのだが、


とにかく…

コロナで
 動き辛い!!





緊急事態宣言が出る少し前だったが、

県をまたいでの移動は気が進まない。


他県ナンバーの車、

しかも危険エリアの一都三県から来た車が

ウロウロしてたらどう思うだろう…



 
しかし、

行くしかないのである。






あらかじめネットで目星を付けた

良さげな物件を見せてもらう為、

静岡の不動産屋巡りが始まった。



エイブル


とにかく急(せ)かす。

今!今!

今!決まるかもしれないから!

とにかく手付け金を入れて

物件を抑えましょう( ̄∇ ̄)金返ってこないけどね


いや、止めます。


付き添い無しのソロで行かされた物件見学

新築で建設途中、

建物の中は見られなかったが…


水路に囲まれ南向きのベランダに

ピッタリと工場が立つ残念物件

キャンセルだ。




アパマンショップ


物腰柔らかでとても親切

予約の約束を忘れられてはいたが、

そんな事どうでも良くなる丁寧さ(*´ω`*)ポッ



このお店で決めたいという気持ちで

次に予約していたミニミニの予約を断り

気になった物件 

5件全てを回ってもらった。



その中の1件、2LDKのアパートが

悪い意味ですごく印象に残った。

 
アパートの駐車場は広く

住人であろう親子、

お父さんと娘さんがボールで遊んでいる。


とても和やかな風景だ。



俺は軽く会釈をして空き部屋の鍵が開くのを

待っていたのだが、

その様子を見る

父親の表情が不安そうに見えた。



扉が開いてすぐに感じる異臭!



くさっ!(*´Д`*)ぬはっ




      肉?

   糞?

  獣臭?



昨日、退去したて。


クリーニング前とはいえ…

これはヤバくない?


………

…………………

……………………………………。


何があったの?!


分かりません…

お伝えしなければならない事は無いんですが…


アパマンショップの担当者

若い女性のMさんも押し黙ってしまう


  異常さ!


壁紙という壁紙は破れ

木製の柱や扉は穴や傷がすごい。



頭をよぎる

バイオレンス((;゚Д゚))))


外にいた親子と話してみたいと思ったが

既に姿はなく

結局、何があったのか分からなかった。




前の住人が普通じゃない!!

それだけは感じ取れた。


心理的瑕疵(しんりてきかし)物件だ。




殺しとか無くても

コレって事故物件だよね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾いやー





1度目の来静(静岡へ行く事)

部屋を決める事ができなかった俺は

2週間後に再び予約を取り付けて

埼玉に帰りネットでの部屋探しを再開した。




それにしても…

どこで情報がバレるのか?


インスタもアメブロも不動産の広告だらけ

しかも静岡の物件って…。


情報漏れすぎだろ!!∑(゚Д゚)



  すーも♪すーも♪すーも♪すーも……

 アットホームで♪あっ………


今時はテレビもネットに繋がる時代、

地上波まで不動産のcmが増えた気がする…。
(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ノイローゼ




不動産仲介サイトを利用した為に届く

(おびただ)しい数の迷惑メールにも慣れた頃

不動産屋とのやり取りで

俺は気づいた事がある。



物件探しサイトで見つける部屋は

だいたい苦手なエイブルが多かったのだが、

物件名と住所がわかれば

どの不動産屋でもだいたい大家と交渉できるのだ。



物件名や住所が出ていない場合も

Google mapで調べると見つける事ができる。



この方法なら気に入った物件を

気に入らない不動産屋で紹介してもらう

必要は無いのである。



そして不動産屋さんはプロ

良い物件も悪い物件も解っている。

不動産屋さんが住むなら!と言う視点で

おすすめ物件をチョイスしてもらうのも

面白いし、逆に嫌な物件、

心理的瑕疵物件、事故物件と言うワードからも

かなり普通じゃない話しが聞けるのである。



事故物件デートに誘ってみたが

軽くあしらわれたのは言うまでもない(*´ー`*)チッ






2週間どんだけ

連絡を取り合っただろう…。



電話で…

zoomで…

LINEで…

恋人のように連絡を取り合い

毎日変わる物件情報を教えてもらう。


幾つもの候補を出してもらったが、

決まったのは

採算打ち合わせた物件では無く

2回目の来静直前に

ポッと現れたマンションだった。





アパマンショップのMさん 美人である


ソファ通るかなぁ〜?(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)

うーん大丈夫ですね!!



晴れて静岡県民である。





物件を探して感じたのだが、

とにかく疲れる…

立地、間取り、家賃、初期費用の計算から

家具の配置シュミレーション。

まあいっか…

となりたいポイントがたくさんある。



実際、

俺はどんな場所でも生きて行けるが

嫁はそうはいかない。


一切の妥協は許されないのである。



そして…

静岡市はとにかく強気!


静岡県内でも移住支援無し

家賃は大都市である隣りの名古屋市(人口229.6万)

変わらない。
※静岡市は人口70.5万


その理由を俺なりに考えてみた。


静岡県は、

昔から唱えられている富士山噴火説や

来る来ると言われている南海トラフ地震に備えて

防災意識がめっちゃ高い!


実際に建物の耐震レベルは

全国の基準より高く設定されている。



水がキレイで気候は温和

住む人たちの気持ちも穏和

お茶、みかん、わさびが名物

そのほかには富士山やちびまる子ちゃんが

有名で、

なんと言っても…

広瀬すずちゃん

広瀬アリスちゃんの出身地だ(((o(*゚▽゚*)o)))♡きゃわわ



これはもう良い土地なのだろうと

期待を込めて新生活が始まるのである。




バカッコ良く!

"しずおか"を"しぞーか"と発音する

ネイティブに俺は成る!!







12/7


面接から2日後、





不合格。


の連絡が早すぎ!!Σ('◉⌓◉’)うそん!?








面接時間30分のうち…


28〜29分は俺が

     喋ってたじゃん!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)えーん




あんなに笑いに包まれた

俺の1人舞台。


みんな、

楽しんでたじゃん!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ぎゃー





 あぁ…



   わかってた…

       わかってた…



こういう時は、

きちんと聞かれた事に答えられるヤツが良い。





俺がしたのは

   面接って言うか…



 漫談だ!(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎アゲ










ワサビ田は落ちたが

クヨクヨはしていられない、

今から10日後の12/25で

現在働いている会社を退職する事は



  決まっているのである!!

ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3 ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘あたふた






前回の転職??

  およそ8年前…


32歳でリストラされた俺は

まとまった金。


退職金が手に入り大はしゃぎ

その金が尽きるまでの1年半を

遊び呆けた経験がある。(΄◉◞౪◟◉`)きゃっほー!




妻が放った


今月、

家賃払えないよ( ´∀`)てへ♪




あの一言から始まった

綱渡りな日々を再び味わうのは

絶対にゴメンである。



そして、

今から雇用保険を貰ってしまうと

当初予定していた

3月からスタートする山梨農業大学で行われる、

9カ月の農業研修中に雇用保険の

給付期間が切れてしまい

無収入になってしまうのだ。



色んな可能性を残しておく為には

どんどん攻めなければならないのである。



とはいえ仕事をしながらの

就活はというと…。


近所で農家の方を見つけては


俺、

農家になりたいんだよね。


といきなり話し掛けて

不信感を買うかˉ̶̡̭̭ ( ´͈ ᗨ `͈ ) ˉ̶̡̭̭




ネットで興味が湧いた農家を探してアポを取り

見学させてもらえたらラッキー!



コロナ禍のご時世、

知らない人に会いたいワケが無く

なかなか約束も取り付けられない。





せめて年末年始を

落ち着いた気持ちで過ごしたい焦りから

安易な方へ進もうとしてしまう。




オーナーにならなくても良っか?

って言うか…

もう、

仕事ならなんでも良くね?(΄◉◞౪◟◉`)うひ




ダメだ!

   ダメだ!



せっかく雇われるのを辞めるんだ

俺の思い描く人生を築かなければ。
(*´ー`*).。oO頑張ろう












12/14


会社の一画に作ったマイスタジオ



カタログやネットイベント用の

商品PR写真やYouTubeの動画作成が

今の仕事。


工場でバリバリ溶接して

鉄板を振り回していたのは少し前の話し、

トラックに機材を積んで出かけて

イメージを撮影したら

編集作業でデスクワーク。



こういう事、

好きだけど…



仕事にすると大変だなぁーと

スマホをポチポチやっていると、

不意にかかって来た

電話に出てしまった∑(゚Д゚)うお




市外局番054… 



静岡県だ!





がんばる新農業人の結果、

不合格と大変残念でしたm(_ _)mペコリ






ですが!

あなたを落とすのはあまりにも勿体無い

と言う事で…

今も情熱があるのなら、

150万円の支援金は出ませんが、

給料制でワサビ田をやりませ


やります。(*´Д`*)キパッ






即答で答えたワサビ田への道は

12/27

静岡県で再び新たな農家との面接。


労働条件と、

どの程度の支援をしてくれるのかを

打ち合わせるのである。




バカッコ良く!

なりたい自分への道は

まだ繋がっている!!









週末12/19は

なんとか取り付けたレンコン農家の見学。


どんな人に出会えるのか

とても楽しみである。(((o(*゚▽゚*)o)))ワクワク



スーパーマーケットの駐輪場で

自転車を探す。



  この辺に停めた?(*´ー`*)うーん?





俺のカスタムBMXは

スタンド無し、カギ無し

サドルに座るとペダルが漕げない。





乗り物でありながら

スリルだけを求め

目的地にたどり着く事は無い。


ジェットコースターである。




思い付く場所を探して探して

たどり着く答え…




あれ?

今日も乗ってきて無いじゃん



(_ _).。o○モワモワモワモワ






はっ!(ノД`)と目覚める。




モヤモヤと気持ちの悪い夢で

疲労感たっぷりだ…。




気負ったか?

緊張か?



今日はワサビ田の面接である。








12/5


今朝は

ムダに早く目覚めるジジィタイムは無し。




ちょっと緊張した気持ちで

13:30の面接開始を待つ。





コロナウィルス感染が激増しているので

静岡で行われるはずの面接は

オンラインに変更。




毎日の※1 zoom会議と在宅ワークで

オンラインはバッチリである。



この日の為に

現在働く会社の社長に俺を売り込む為の

紹介状を作ってもらい

ワサビ田の社長に送るあざとさも発揮した。



内容は…


素晴らしいリーダーシップで

製造部をまとめ上げ、マルチな才能は

WEB部門での商品PRやYouTubeの動画作成にも

発揮される。


会社全体を明るくするムードメーカで

全ての人を笑顔にする協調性があり、

手放したくない人材だが、

志を高く持って農業に挑戦する姿を

心から応援したい。


彼なら日本の農業を背負って立つ

人材になるだろう。


と言ったところだ。(〃ω〃)照




こんな物を送ったところで

ダメなものはダメだろうが、

思い付く事は全てやっておきたかったのである。




面接開始30分前…

いつまでもソファに寝転ぶ妻に

お前余裕だな?(*´ー`*)

っと声を掛けて

初めて自分も面接を受ける事に

気が付いたようだ。Σ(-᷅_-᷄๑)なに!?




もの凄いスピードで顔面の上半分にメイクをして

マスクを付けてスマホの前に

スタンバイする姿を見て


あぁ……

きっと毎日こうしてるんだなと

ムダの無い手抜きに感心してしまう。






13:30



時間ぴったり

1秒のずれも無くzoomミーティングがスタート。


カメラの向こう、

静岡のワサビ田サイドには

スーツを着用したおじさんが4人。


おそらく

静岡県の農業支援課の方と

静岡市、JA、ワサビ田の社長である。



俺は金髪に染め上げた髪を前日に

シックなシルバーに染め直しシックなグレーの

フリースで…。

 スーツ着りゃ良かった…_| ̄|○ガクッ





静岡県農業支援の方が

ホストを務め質問形式で面接が進んで行くのだが、

俺は演説や漫談が得意である。


一問一答に笑いを交え

反応を見ながら場を支配して行く。


これがサッカーやバスケなら

間違い無く勝利であろう。



しかし、

コレは、

面接なのだ!!




面接官「5年間の農業目標を教えて下さい」


俺「1年で1反ずつ農地を増やして…

将来は全部、

私の畑ですね( ⁼̴̀꒳⁼̴́ )ドヤッ✧


妻「ギョッ!Σ('◉⌓◉’)何言っちゃってんの…」



質問に対する答えが…

薄っぺらいっ!

あっと言う間に

30分間の面接は終了して

面接後は安堵感と開放感から



良くやったぜ俺。


最高だった。

最高だったよ。

俺!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ

と自分を絶賛していたのだが。






一日が経ち冷静に振り返ると…

やる気だけを全力で伝えた

ただのバカ。








終わってしまったことを

クヨクヨと考えても仕方が無い…。




バカっこ良く!

次のことを考えた方が良いなと

気持ちを切り替えるのである。




結果発表は12/18





あぁあぁーん

 俺のバカー(´༎ຶོρ༎ຶོ`)



10/19

山梨県での果樹一本で

就農を目指す事に不安を感じた俺は

受け付け期限ギリギリの(翌日10/20)

静岡県での就農支援、

わさび栽培に願書を出した。




締め切り当日に不在着信

50件!∑(゚Д゚)何ごと?




現在40歳の俺が、

対象年齢50歳から

申し込み書で願書を出してしまった為、

静岡県から受け付けてもらえなかったと、

同じ県庁の建物で働く

就農支援課の方からの連絡だ。



緊急連絡先に記載した

妻の携帯にも何度も連絡をいただき

誠に申し訳ないと感じつつ、

全く同じ形式の           
タイトルだけ対象年齢50歳まで

申し込み書に再び書き直し

FAXで送る事で無事に受け付け成功だ!



こんなに必死に連絡してくれて、

よっぽど人が集まらなかったのかな?

などと勝手な想像をめぐらせてしまうは

ここだけの話し|( ̄3 ̄)|ボソッ




それにしても…


同じ建物に居ながら違う部署で同じ様な

仕事をして混乱してるのってムダだなと

会社の5S活動を担当している俺は

感じてしまうのである。





2週間後…(11/8)

わさび田の現地見学会に参加する為

AM5:30に自宅を出発。


待ち合わせ場所の静岡駅まで

およそ200km 3時間のドライブだ。


渋滞にはまる事もなく

静岡駅に到着した俺は

待ち合わせ場所で担当の方や

今日一緒に見学する2名の男性と合流

もう1名来る予定だったがバックれたようだ。



思えばここに居る人たちは

俺のライバルなワケで、

あまり仲良くなりすぎるのも

良くないな…(c" ತ,_ತ)ムム



なぁんて思いながらも

畑までの移動中に話しかけまくって

仲良くなってしまうのが俺流。




1軒目の見学先はわさび田

静岡駅から車で1時間。


そこから別の車に乗り換え

道?とは呼べない様な道…

落石や土砂崩れで

半分塞がったような酷道の崖すれすれを走る

遊園地のアトラクションより

100倍スリリングだ(΄◉◞౪◟◉`)死ねる。



20分ほど

恐怖のアトラクションに揺られ

到着。



現地わさび田では、

さらに静岡市や農協などの

募集で集まった5〜6人が追加され

見学会が始まった。


わさび田



写真右側

上段から湧き出したキレイな湧き水が

わさび田を流れている。


水温13℃〜15℃

夏はひんやり冷たく

冬は暖かく感じられるそうだ。


極端な日向を嫌い

極端な日陰も嫌うわさびは

人間にも心地良い環境で育つのである。




400年前が起源と言われるわさび田(本わさび)

今、新規就農は極めて難しいと

されていながら、

※1 世界農業遺産として世界22ヵ国62地域の

ひとつとして登録されている。







新規就農できないのに

これからも残していかなければならないという


究極の矛盾(むじゅん)



難しい問題を抱えているのである。






それにしても…


重機が無い時代に川を退かし

この石垣を積むだけでも

超絶大変だっただろうなぁと

容易に想像ができる。



ちなみに、

山奥にある為

現在は車やトロッコを使って移動できるが、

昔は山に泊まり込みで農作業をしたそうである。



1番遠くから来た!という事でデモンストレーションで
抜いた巨大わさびをもらった\( ˆoˆ )/









2軒目は野菜農家

わさび田から1時間ほど高速道路で移動する。


レタス、トルコギキョウ、米を

生産しているのだが、

規模が凄い!∑(゚Д゚)うおっ!

見渡す景色一面がこの人の農地である。



第二次世界大戦後、

戦争に負けた日本には

たくさんのアメリカ兵たちが駐屯していた。



そんな兵士たちが好むレタスを

最初はアメリカから輸入していたのだが、

コストの問題から現地生産したのが始まりだ。




下肥(人糞)などを肥料に使っていた為、

アメリカが定める衛生基準をクリアするのが、

大変だったそうだ。



静岡では名産品のお茶農家が

お茶の生産だけでは生計を立てる事が厳しくなり

レタスを始めたのが起こりである。



しかし、

1980頃レタスの病気

ビッグベインが全国的に流行り

壊滅的なダメージを受け

レタスの産地ごと消えてしまう地域もある中で

静岡県のレタス畑は生き残り発展!


現在も病気が無くなった訳ではないが、

薬剤や化学の進歩により落ち着いている。





野菜農家では

大体の農家に後継ぎが居て

優良農地も99%空きは無い状態だ。



レタス畑 隙間に生えている雑草も豊富な栄養を吸い取り青汁などにすると美味いそうだ。





それにしても…



最新鋭の農機具と立ち並ぶハウス群…

GPS付きのトラクターだけでも

おそらく一千万…。

数億円はくだらない資産が見てとれる。







果樹にせよ、

野菜にせよ、

農業って儲かるんだな(*´Д`*)

っと思うが、

それと同時に新規就農は狭き門!



農地が無いのに

なんで募集するの??(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)ん?


と云う

もっとも基本的な疑問が残る…





やりたいと思った事はだいたいできると

思っている俺だが、

本当に農業を始められるだろうかと

不安になる。





見学会が終わり

2軒の農家を見学させていただいて

感じたのは、



思いのほか

楽しかった!(((o(*゚▽゚*)o)))ワクワク

 
と言うか…

農業に関わってからその全て

歴史や知識も

個人のエピソードも

手伝いや移動さえも

楽しいのである!



就農活動を始めてから

俺はたくさんの農家の方に出会い

今では彼らからいただく

季節の美味い野菜や果物に囲まれて

自宅に居ながら

食のスペシャルバイザーに

なれるんじゃないかと思うほどだ。



食育と言う言葉があるが、

良い食べ物は強い体と心を育んでくれる。



俺がいつも前向きでいられるのも

きっと彼らが作った一流の食材の

おかげなのである。





バカッコ良く!

健全な肉体で

狭き門をくぐり抜け

近代農業の父と呼ばれる男に

俺はなる( ̄▽ ̄)ニヤ









そして…

農業は儲かるのだ!!



10/17   

山梨県へ

いつもお世話になっている農家

山梨県笛吹市にある斉藤さんの果樹園へ

斉藤さん夫妻は友達のご両親だ。



今回は一昨年、

一緒に収穫作業をした

寺内さんも来てくれた。




寺内さんは50歳くらいのおじさん

戦場カメラマンの渡部陽一さんに似ている。
自分からよく喋るタイプでは無いが、

観察力に優れ研究熱心で頑固な職人タイプ。


職業訓練生として研修に来ていた

斉藤さんの畑で2年前に出会ってから

メールでたまに連絡を取り合っていたのだ。




今は職業訓練を終えて

農業試験場で働きながら

自らの畑を手に入れ活動している。



普通、

農家出身で家業を継ぐ場合じゃなければ

3〜5年自分の畑を持つ事は

不可能と言われるこの世界で

たった1年で自分の畑を手に入れた

稀有(けう)な存在である。

※=土地を確保するのがとにかく困難。
農業企業に勤めて会社から畑を任されるパターンでも、
3〜5年の下積みが一般的。




ゆっくり話しを聞きたいところだが、

その前に…

お手伝い( ´ ▽ ` )ノ




雨の降りしきる収穫後の畑でする作業は

さぞ過酷なものだろうと

長靴とゴアテックスの雨具を

準備してやってきた。


深い穴掘りでも

巨大な木でも切り倒しますよと

気合いは充分だ!!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ



しかし、

案内されたのは

梱包や出荷などをする作業小屋。



今シーズン葡萄に掛けて使った傘や袋を

再利用する為の作業を手伝う。


↑コレ


葡萄の傘はタイベックという

高密度ポリエチレンの繊維製で

化学防護服などにも使われているハイテク素材だ。


雨よけ、鳥よけ、強い日差しから

葡萄を守り病気やカビを防ぐ効果があり

出荷先から傘を付ける事を

義務付けられる事もある

重要なアイテムである。




葡萄の収穫後

房から外されホッチキス留めで

傘の形になっているタイベックから

ホッチキスの芯を外して洗って

また来年再利用するのだ。



ちなみに…

傘の色にも効果が有って、

ピンク色の傘を使うと光の波長から

葡萄の糖度が上がるそうだ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎アゲ

おやつに出たマイハートは超希少種 
ハート型の赤い葡萄はマスカットの味だ♡



そんな作業を2〜3時間

袋いっぱいの傘の1/5程度しか

終わらなかった。




作業終了後、

ホテルに戻り

着替えてから居酒屋へ向かう。



どんな厳しい話しをされるのかと構えたが、

斉藤さん寺内さんの農作業で用いる機械や

薬を撒くタイミングなどの知識比べと、

最近Facebookにハマった斉藤さんの

スマホを眺めて時間は過ぎて行った…。




それでも俺は雑談に紛れている

薬品名や効果やコツなどの部分を余す事なく

吸収してしまうのである( ˊ̱˂˃ˋ̱ )なるほど〜







翌日10/18 日曜日

行政関係はもちろん職業訓練を受ける予定の

農業大学もお休み。




特に出来る事は無いが、

じっとしていられないので

滞在地、笛吹市から

大学のある北杜市( ほくと )まで

およそ50kmの道のりに

車を走らせてみる。




山に囲まれた甲府盆地らしく

どちらを向いても…

 山、山、山。




遠くに見える

南アルプスの高い山の稜線は

雪化粧していて

外国の絵葉書の中に飛び込んだみたいだ。




ここで就農したい人が

多い理由が解る気がする。




山梨県農業大学校をぐるりと周り

結局、

誰にも会えぬまま

ちょっと遠回りして

長野県松本まで


松本城


国宝松本城の美しさに感動すると同時に

ズンドコ ズンドコ痛み出した頭痛!!


自分が高山病になっている事に

気が付いた∑(゚Д゚)あっ



学校が標高およそ400m

松本城が550m

普通の人には何も感じ無いほどの

気圧の変化であろう。


しかし!!

小脳梗塞になって以来、

俺は気圧に敏感なデリケートボーイ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)がーん


雨が降り出す前や

山に登れば100発100中



 高山病!(。-∀-)あひぃ



頭が割れそうな激しい頭痛に加えて

めまいと吐き気の

アンハッピーセットだ_| ̄|○ガクッ




みるみる萎(しお)れていく

心と身体を連れてこの日の宿泊地

甲府市まで100kmの道のりを

気合いで運転する。







  元気だったら…

元気だったら…



甲府ギャルたちと

交流するはずだったのに(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾きぃ


 

チェックインの刹那

飯も食わずに就寝(( _ _ ))..zzzZZ








10/19

早起きして

甲府の街を徘徊ランニング。



強烈な頭痛で目覚め

昨日から引き続きの高山病は

強烈な二日酔いを思わせる(◞‸◟;)グッタリ



何もしないで帰ってしまおうかと

本気で悩む。




甲府駅前 武田信玄



ランニング後、

体調回復を願い朝風呂へ


勢いよく浴びるシャワーで感じる

息苦しさ…




マスクを

外し忘れて入浴






コンディションの悪さ以上に

頭の悪い変態である。







すっかり気持ちはめげてしまい、

ハローワーク、就農支援センター、

市役所と巡る予定だったが、


今、

1番必要だと感じた

山梨県農業大学へ行く事にした。

電話でアポをとると

am10:30までに来られるなら

会ってくれると言う事だ。



現在am9:00…

およそ1時間で

再び100kmの道のりを

農業大学へと向かうのである。



学校へ着いたのは10分遅れ

謝り倒す俺に優しく声をかけてくれたのは

松井さんと言う方だった。



松井さんは

農業大学校の先生たちを

束ねる長(オサ)といったところだろう。



50代半ばくらいかな?

小柄でインテリな雰囲気が漂う

白髪混じりでサラサラヘアーのおじさんだ。




パンフレットと俺のプロフィールを見ながら

今の応募状況や俺の就農の可能性が…



 絶望的


である事を優しく説明してくれた。



机上での説明を終えた後、

広大な※圃場(ほじょう)や施設を

雨の降るなか

わざわざ案内してくれた親切が

とても嬉しかったし╰(*´︶`*)╯感謝

面を繋ぐという目的は果たせた。

※圃場=作物を栽培する田畑、農園のこと。






(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
アッタマイターイーヨ〜♪ アッタマイターイーヨ〜♪


どしゃ降りの雨の中

ハッピーバースデーのメロディにのせて

頭痛の歌を口ずさみながら帰宅。









俺は…

こんな状態で

農業ができるのだろうか?


そんなネガティヴを感じながら

本日締め切りの静岡県ワサビの教育願書を

ポストに入れるのであった…。







バカッコ良く!


やる前から諦めないのが俺流。



コネやツテも

ましてや経験も無ければ畑も無い俺が

やる気だけで

農家になれるのだろうか?


                移住…         経験…

    農地… 

           農機具…
  
  就農…

経営…             


不安でいっぱいだ(*´Д`*)あひぃ



前回のブログ、

会社に退職を伝えてから4ヵ月が経った。



この4ヵ月で俺がやってきたのは…

ネギを無限に増やす




ネギ錬金!!






5cmくらいに切ったネギの根元を

コップに入れて水を毎日替えるだけで

ネギが無限に収穫できるのだ!!( ⁼̴̀꒳⁼̴́ )ドヤッ✧


これで飢える心配はない!







んなワケ無い!




移住先を山梨に絞った俺は

山梨の就農支援センターに連絡をした。



ざっくりとしたプランを伝えると、

就農までの準備は複雑である事から

山梨の就農支援センターまで直接来るか、

連絡した日(8/25)から

およそ1ヵ月後に開催される

新農業人フェアに来る事を進められた。




なんか…

とっても爽やか♡






こんな素敵なポスターに誘われて

日曜日にもかかわらず妻を起こし

早起きして出かけると


入り口は長蛇の列!



しかし!


いつもの俺とは違う( ̄▽ ̄)ニヤリ

事前予約でスムーズに入場だ!


妻「やるじゃん!!」

「やる気が違うンだよ!やる気が」( ⁼̴̀꒳⁼̴́ )ドヤッ✧



入場してすぐに

目当ての山梨ブースに向かうが

ひっきりなしに人が並び

常に相談中だ。




どうしようかな?と迷っていると

妻が静岡のわさびに興味津々だ!

ブースに座ると静岡弁で丁寧に説明してくれる。


募集人数は1名


ものすごい高待遇…


そして、

何故だろう。


たった1名の枠から

自分がもれるとは思えない

確信の無い自身が有る。



もうコレで

いんじゃね?!

と心が揺れてしまう。







いかん。  いかん。( ̄^ ̄)





俺にはシャインマスカットで

世界を救うと云(い)

使命があるではないか。(そんなモノは無い)



本命の山梨ブースに再び並びなおす。



担当してくれたのは、

以前メールで相談した

就農支援センターの大島さんである。



大島さんは江頭2:50のような

おじさんだ。



「以前、

メールで何度か相談させて頂いたT600です! 

お会いできて嬉しいです。」



大島 えっ?忘れた!(´ε` )ぼそっ


えーーっ!Σ('◉⌓◉’)がーん



あなたに紹介されてココに来たのにー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾





強烈なファーストコンタクトからの

面談も強烈である。




まずは…、

500万円集めて




あとね、

来年度の農業大学の研修生枠30名


コレに絶対合格して下さい


って…



ハードル

 高くね?Σ(゚д゚lll)





一見、

無理難題にも思える課題だが…


この人は今ここで

対応する皆、

全ての人にコレを伝えるのだろうか?


そうは思えない。




コレはきっと…



俺に対する、期待( ̄▽ ̄)ニヤリ



そう受け取る事にした。








退職までの残り3ヵ月で

バカッコ良く


全力で移住そして研修合格にベクトルを向け

努力することを誓ったのだった。










〜おまけ〜



本命が終わり気の抜けたところだが、

ブースを3つ周りエントリーシートを出すと

飲み物が貰えるのである。




知らない人が好きな俺は

美人のブースやオシャレ農業のブースを

回ってみたがどこも大混雑していて

落ち着いて話をしていられない。


密を避け

人気のないオンラインコーナーを

ぐるりと回ると地元北海道や

大好きな東北福島は喜多方ブースを発見。


喜多方ってラーメン以外に何が採れるんですか??

逆に質問するところから初めてみた。



ラーメンがツボにハマったのか

たまに思い出し笑いを含みながら

喜多方ではアスパラやキュウリなどの

野菜を中心に農家になりたい人を探している

とのことだ。


こちらも支援は充実

持ち出し無しで野菜農家に

成れる訳では無いが、

果樹に比べれば努力次第で

十分成れる条件だ。




農業フェア全体を見て感じたのは、


1番人気の果樹や野菜での独立。


同じく果樹や野菜農家や畜産農家への

サポートや就職。


地域活性化を目的に農業の研修やイベントから

人とのコミュニティを作る事を目的とした

定住者支援。



大きく分けてこの3パターンに

分かれている印象だ。



どの道を選んでも3〜5年の下積みが必要で

実際のところ技術の習得はもちろん

人の為の努力を惜しまず

身を粉にして仲間に入れてもらう姿勢が

必要だなと思った。



どんな世界も

人に愛される素直さと、

人を愛せる懐の深さが必要なのである。





2020 5月26日


40歳の誕生日に俺は

会社を辞めて家に帰り

妻を心底ガッカリさせたΣ(゚д゚lll)えっ!



相談無し、

愚痴も無し、

ノーモーションからの退職だ。




7年、8年?働いた会社

俺は新年度の8月から部長になり、

経営幹部になる予定だった。




しかし!


このままこの会社に居たら

俺はきっとこうなる!!


    ………。

            ……………。

                …………………。




20年後(´-`).。oOほわわ〜ん


定年を迎えた俺はガードマン、

交通誘導のバイトをしながら

やっとやっと生活している。



年金が出るまで後10年?15年?

「年金が出たら週3日は休みたいな」
( ;´Д`)疲れたー


そんな希望を胸に今日も

棒をふりふり働いている。



10歳年上の妻は70歳。

すっかりボケて

家に帰れば食事の支度から下の世話

彼女の口から発せられるのは

言葉では無くただの

音!



夜の徘徊に眠ることもままならず、

週1回お願いしてるお泊まり介護の日だけが

俺の人生の時間だ。



終わりの見えない介護に…

抜け出せない日雇い労働に…


絶望する毎日!
( ;´Д`)早く逝きてー。





こんな想像が

脳内をビッシリと埋め尽くし…




全然

ワクワクしねぇ






コロナ禍で混乱する世の中

誰も欲しがらない物を作っている

場合では無い。



行動するなら、

生活を変えるなら、

こんな時がチャンスではないだろうか?




俺は今から4年前に出会った

シャインマスカットの感動が忘れられず

毎年ぶどう畑に通い

農作業を手伝いながらお礼にもらった

シャインマスカットを

知り合いに配りその魅力と感動

果物のステージを超えた

ラグジュアリーな味わいを伝えてきた。



丹精込めて作られた

シャインマスカットを食べた時の笑顔は

俺にさらなる感動を与えるのだ!



コネやツテも

ましてや経験も無ければ畑も無い俺が

やる気だけで

ぶどう農家になれるのだろうか?


                移住…

    農地… 

           農機具…
  
  就農…

経営…             経験…


不安でいっぱいだ(*´Д`*)あひぃ



とは言え…

すぐに行動出来るわけでは無く

年内いっぱいは技術指導の為に

今の会社に残らなければならない。




これは良い時間を

もらったかも知れない。



ひとつ、ひとつの不安を解消しながら

最悪出戻りもできるように

技術の伝承はもちろん

若手を育て

最後の日まで全力で現場に尽くすのだ。




バカッコ良く!

これは

40歳を迎えた男のドラマなのである。