10/19
就農を目指す事に不安を感じた俺は
受け付け期限ギリギリの(翌日10/20)
静岡県での就農支援、
わさび栽培に願書を出した。
締め切り当日に不在着信
50件!∑(゚Д゚)何ごと?
現在40歳の俺が、
対象年齢50歳からの
申し込み書で願書を出してしまった為、
静岡県から受け付けてもらえなかったと、
同じ県庁の建物で働く
就農支援課の方からの連絡だ。
緊急連絡先に記載した
妻の携帯にも何度も連絡をいただき
誠に申し訳ないと感じつつ、
全く同じ形式の
タイトルだけ対象年齢50歳までの
申し込み書に再び書き直し
FAXで送る事で無事に受け付け成功だ!
こんなに必死に連絡してくれて、
よっぽど人が集まらなかったのかな?
などと勝手な想像をめぐらせてしまうは
ここだけの話し|( ̄3 ̄)|ボソッ
それにしても…
同じ建物に居ながら違う部署で同じ様な
仕事をして混乱してるのってムダだなと
会社の5S活動を担当している俺は
感じてしまうのである。
2週間後…(11/8)
わさび田の現地見学会に参加する為
AM5:30に自宅を出発。
待ち合わせ場所の静岡駅まで
およそ200km 3時間のドライブだ。
渋滞にはまる事もなく
静岡駅に到着した俺は
待ち合わせ場所で担当の方や
今日一緒に見学する2名の男性と合流
もう1名来る予定だったがバックれたようだ。
思えばここに居る人たちは
俺のライバルなワケで、
あまり仲良くなりすぎるのも
良くないな…(c" ತ,_ತ)ムム
なぁんて思いながらも
畑までの移動中に話しかけまくって
仲良くなってしまうのが俺流。
1軒目の見学先はわさび田
静岡駅から車で1時間。
そこから別の車に乗り換え
道?とは呼べない様な道…
落石や土砂崩れで
半分塞がったような酷道の崖すれすれを走る
遊園地のアトラクションより
100倍スリリングだ(΄◉◞౪◟◉`)死ねる。
20分ほど
恐怖のアトラクションに揺られ
到着。
現地わさび田では、
さらに静岡市や農協などの
募集で集まった5〜6人が追加され
見学会が始まった。
写真右側
上段から湧き出したキレイな湧き水が
わさび田を流れている。
水温13℃〜15℃
夏はひんやり冷たく
冬は暖かく感じられるそうだ。
極端な日向を嫌い
極端な日陰も嫌うわさびは
人間にも心地良い環境で育つのである。
400年前が起源と言われるわさび田(本わさび)
今、新規就農は極めて難しいと
されていながら、
※1 世界農業遺産として世界22ヵ国62地域の
ひとつとして登録されている。
新規就農できないのに
これからも残していかなければならないという
究極の矛盾(むじゅん)!
難しい問題を抱えているのである。
それにしても…
重機が無い時代に川を退かし
この石垣を積むだけでも
超絶大変だっただろうなぁと
容易に想像ができる。
ちなみに、
山奥にある為
現在は車やトロッコを使って移動できるが、
昔は山に泊まり込みで農作業をしたそうである。
抜いた巨大わさびをもらった\( ˆoˆ )/
2軒目は野菜農家
わさび田から1時間ほど高速道路で移動する。
レタス、トルコギキョウ、米を
生産しているのだが、
規模が凄い!∑(゚Д゚)うおっ!
見渡す景色一面がこの人の農地である。
第二次世界大戦後、
戦争に負けた日本には
たくさんのアメリカ兵たちが駐屯していた。
そんな兵士たちが好むレタスを
最初はアメリカから輸入していたのだが、
コストの問題から現地生産したのが始まりだ。
下肥(人糞)などを肥料に使っていた為、
アメリカが定める衛生基準をクリアするのが、
大変だったそうだ。
静岡では名産品のお茶農家が
お茶の生産だけでは生計を立てる事が厳しくなり
レタスを始めたのが起こりである。
しかし、
1980頃レタスの病気
ビッグベインが全国的に流行り
壊滅的なダメージを受け
レタスの産地ごと消えてしまう地域もある中で
静岡県のレタス畑は生き残り発展!
現在も病気が無くなった訳ではないが、
薬剤や化学の進歩により落ち着いている。
野菜農家では
大体の農家に後継ぎが居て
優良農地も99%空きは無い状態だ。
それにしても…
最新鋭の農機具と立ち並ぶハウス群…
GPS付きのトラクターだけでも
おそらく一千万…。
数億円はくだらない資産が見てとれる。
果樹にせよ、
野菜にせよ、
農業って儲かるんだな(*´Д`*)
っと思うが、
それと同時に新規就農は狭き門!
農地が無いのに
なんで募集するの??(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)ん?
と云う
もっとも基本的な疑問が残る…
やりたいと思った事はだいたいできると
思っている俺だが、
本当に農業を始められるだろうかと
不安になる。
見学会が終わり
2軒の農家を見学させていただいて
感じたのは、
思いのほか
楽しかった!(((o(*゚▽゚*)o)))ワクワク
と言うか…
農業に関わってからその全て
歴史や知識も
個人のエピソードも
手伝いや移動さえも
楽しいのである!
就農活動を始めてから
俺はたくさんの農家の方に出会い
今では彼らからいただく
季節の美味い野菜や果物に囲まれて
自宅に居ながら
食のスペシャルバイザーに
なれるんじゃないかと思うほどだ。
食育と言う言葉があるが、
良い食べ物は強い体と心を育んでくれる。
俺がいつも前向きでいられるのも
きっと彼らが作った一流の食材の
おかげなのである。
バカッコ良く!
健全な肉体で
狭き門をくぐり抜け
近代農業の父と呼ばれる男に
俺はなる( ̄▽ ̄)ニヤ
そして…
農業は儲かるのだ!!