メッセージ | 真夜中の雨

真夜中の雨

ひとりごと短編。

彼女との出逢いで僕の人生が劇的に変わったわけではない。

唯一僕が1番変化したと思われるのは、女性が発信する小さな情報の受け取り方だった。

今までの僕は、関係を持った女性と感情的にならないように、そして深入りしないようにしてきた。

それは女性という存在がなにやら不可思議な生き物にも見えたし、そもそも、僕が女性をよく理解できないのが原因であった。そのような事もあり、僕の鈍感さが加速し、少し前に流行った「鈍感○」なる本の様な人格になった。

僕は、17歳の時に童貞を捨て、その時の女性は28歳のOLで世間一般で言うところの美人だった。

その女性は僕の金玉を揉むのが好きで、よく揉んでもらった。

その後、何回か会い、関係を続けたが、向こうが僕に飽きて他の男の所へ行った。

僕は、割りと女性との出逢いはある方だが、性癖と関係があるのか、出逢った娘達は一癖ある人が多かったように感じる。

リストカットの跡がたくさんある娘や、自殺願望が強く一緒に死んでくれという娘や、肛門を舐めるのが好きな娘や、金玉を舐め回し「潰すぞ!」と脅す娘も居たりと様々だった。

中には、人を惑わし、自殺に導くような女などがいたが、今の彼女はまさにその類の女である。

そんなような感覚の女性と出逢い、何かあるごとに、「これはこの娘のメッセージなのかと?」思うようになった。半ば無理矢理でもあるが。。

しかし、今迄の僕はそんなメッセージなど見つけようともしなかったし、その心は微塵もなかった。

どちらかといえば、心など、どうでもいいと考える、唯物論的な人間だった。

それは本当だと、今思えばハッキリと言える。


さよなら。