ドラゴンクエスト日記 -92ページ目

003.ローレシア城近辺---戦闘  on ドラゴンクエスト II

一人で城の外に出ることはこれまでなかったのだが、初めて一人で歩き出すと、改めてその世界の広さに驚かされる。
そして、自分がいかに小さい存在であるかが身に染みて感じられた。



ローレシア城のすぐ西には海が面しており、東側には険しい山脈がそびえ立っている。
山から吹き降ろす風が海へと流れ、草原の草木たちが華麗なステップを披露してくれる。
かつて心を和ませたそのステップを見ても今は心が安らがず、逆にますます緊張の糸が張り詰めてくるようだった。



その緊張を感じ取ったのか、目の前にモンスターが現れた。
俺の行く手を阻むように、三匹のスライムが立ちふさがったのだ。
今日、この日のために、これまで城の兵士たちを相手に訓練は積んできたつもりだ。



大きく深呼吸し、スライムたちの出方を伺う。
はるか昔から存在し、これから先も存在し続けるであろう、最弱の生命体。
手馴れた冒険者であれば一顧だにせず切り捨てることができるのだろうが、冒険の旅に出たばかりの俺にはこれ以上ない強敵だ。



吹き抜ける風を背に、俺はごくりとつばを飲み込んだ。



これまでの訓練と決定的に違うことが一つある。
これまでの訓練は、俺も相手の兵士たちも、刃が体に触れる直前で止めていた。もしくは触れても大怪我しないよう、木剣に布を巻いたものを使用していた。



しかしこれからは違う。
刃を相手の体に叩きつけ、切り刻み、確実に息の根を止めていかなくてはいけないのだ。
相手の刃が俺の体に叩きつけられぬよう、モンスターの牙に喉笛をかき切られぬよう防がなくてはならないのだ。



体の芯に痺れが走ったような感触に襲われる。



ここは戦場だ。

死にたくなければ生きるしかない。

生きるためには、倒すしかない。



重心が一方に片寄らないよう、足元に注意して剣を構える。
常に満面の笑みを浮かべている水色の軟体生物たちは、それぞれ何か申し合わせていることでもあるのか、それぞれの場所にとどまったまま動こうとしない。



このままでは埒があかないので、銅の剣を振りかざして左端のスライムに切りかかった。
俺の急な攻撃に反応できなかったのか、スライムは身動きひとつできないまま銅の剣を脳天にめり込ませ、そのまま泡を吹いてこと切れた。



だがそれが作戦だったのか、残ったスライムたちは俺が攻撃を放って無防備になったところを続けざまに襲い掛かってくる。
しかし手も足もないスライムの攻撃といえば体当たりのみ。皮の鎧で守られた俺には、大したダメージを与えることはできなかった。



残ったスライムを、一匹ずつ丁寧にしとめていく。
落ち着いて見ていけばスライムの単純な体当たり攻撃をかわすことは容易く、ほとんどダメージを受けないままに三匹のスライムを足元に討ち果たすことができた。



強い風が吹き降ろし、興奮した熱気を洗い流していく。
この腕が初めて奪った命。
これから先、どれだけのモンスターを切り捨てていく必要があるかはわからないが、俺は決して止まらない。



ハーゴンを叩き潰すその日まで、俺は何ものよりも強くなってみせるのだ!


==================今日のリュース==================

      LV  HP  MP   GOLD   Exp
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リュース  1   27   0    56     3
      どうのつるぎ(E)、かわのよろい(E)

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