ドラゴンクエスト日記 -16ページ目

079.ロンダルキアのほこら近辺---メガンテ  on ドラゴンクエスト II

勇者ロトの名を冠するすべての装備品を揃え、伝説の剣と名高い稲妻の剣を発見し、世界でもっとも高価なミンクのコートを購入し、神秘のアイテムで織られた水の羽衣を得た俺たちは、あの長かったロンダルキアへの洞窟も最後は若干ながらも余裕を持って踏破することができた。



そこに俺たちの油断があったのかもしれない。
ロンダルキアへの洞窟はあくまで通路でしかなく、ロンダルキア台地こそがハーゴンの本拠地であるということを忘れていたのかもしれない。



洞窟を出て北に進むと、激しい吹雪の彼方に小さなほこらが見え隠れしていた。
まずはそこを目的地として進むことにしたのだが、現れたモンスターたちの異次元とも思えるあまりの強さに度肝を抜かれた。



最強の攻撃呪文であるイオナズンを自在に操るアークデーモン。
巨大なこん棒の一撃で俺の体力を四分の一ほど削ってしまうギガンテス。
突然死をもたらすザラキをあやつるブリザード。



それ以外にも巨人族のサイクロプスやベギラマを連発するデビルロードなど、あのドラゴンがかわいく見えてしまうほどのモンスターがごろごろしている。
ここはもはや魔界に近い場所なのかもしれない。



ロンダルキアの洞窟を抜け出たときは、このままハーゴンを撃破することができるんじゃないかと考えてすらいたが、それがいかに甘い考えだったかを痛感させられた。
とりあえず、今はあのほこらまでたどり着くことが先決だ。



次々に現れる強敵たちと激しい連戦が続き、その疲れと吹雪でつい足が止まりそうになる。あともう少しとお互いに励ましあいながら、ほこらまであとほんの少しというところで俺たちの前に三体のモンスターが立ちふさがった。
アークデーモン、ギガンテス、ブリザード。
この台地に住むモンスターの中でも、最強クラスの三体だ。



改めて見直すと、俺たちとほぼ同じパーティー構成。
パワー重視の俺とギガンテス。スクルトなどの補助系呪文が得意なパルスとブリザード。イオナズンなど全体魔法攻撃が得意なシーナとアークデーモン。
それぞれが力負けすれば、おのずとパーティー全体が敗北を喫するのだろう。



それを理解してはずなのに、吹雪に不慣れな俺たちはあっさりと先制を許し、アークデーモンのイオナズンでそれぞれの体力をいきなり半分ほど失った。
さらにギガンテスとブリザードからシーナが集中攻撃を受け、ほとんど戦闘不能に近いダメージを受けてしまった。



あともう一撃、ギガンテスの指が触れただけでもシーナは死んでしまってもおかしくなかったが、なんとかパルスのベホイミが間に合って九死に一生を得た。
体力を回復したシーナは、お返しばかりにイオナズンを唱えて大爆発を巻き起こす。



だが立ち位置が悪かったのかギガンテスには呪文そのものが効かず、アークデーモンとブリザードにしてもダメージは与えたもののまだまだ健在だ。
次のギガンテスの一撃はなんとか俺が受け止めたものの、さらにアークデーモンのイオナズンで追い込まれた俺たちは、ほとんど立っているのがやっとという状態になっていた。
そして一番恐ろしいといっても過言ではない、ザラキの呪文をブリザードが唱えようとした。



全滅・・・する。



吹雪以上に冷たい戦慄が俺たちの背筋を這い上がる。
強い武器や防具を身につけたからといって、俺たちそのものが強くなったわけではなかった。
それなのにあろうことか敵を過小評価し、油断し、この危機を招いてしまったのだ。



体力を回復している暇もない今、俺はなるべくみんなを逃がすために剣を構え、玉砕覚悟でモンスターたちに突っ込んだ。
全滅を逃れるにはそれしか方法がない。



だが、俺よりもさらに一足早くそれを実行した者がいた。
剣を振り回すしか能がない俺よりも、より確実な方法で全滅を逃れる方法を選んだ者がもう一人いたのだ。
パルスは俺とシーナにいつもと同じような少しとぼけた感じの笑みをにっこりと見せ、「あとはよろしく頼むよ」という一言を残して、驚くべき素早さでモンスターたちの中央に踊りこんだ。



!?
まて、よせ!
まさか、パルスお前まさかっ!?



自分たちの懐に飛び込んできた傷だらけのパルスに驚いたものの、飛んで火にいるなんとやらとばかりにモンスターたちが取り囲み、一気に押しつぶそうとした。
だが次の瞬間パルスを中心にして目もくらむような閃光が放たれ、それとほぼ同時にすさまじい爆発がおき、離れた場所にいた俺とシーナはその衝撃で弾き飛ばされた。



パァールスーーーッ!!!



至近距離にいたモンスターたちは一瞬で砕け散り、俺たちは全滅の憂き目を何とか逃れることができた。
しかしその代償はあまりにも大きく、焦土となったその中央でパルスが力尽き・・・倒れていた。



自分の命と引き換えに敵を倒す、自己犠牲呪文のメガンテ。
せっかく覚えたけど、使いたくないなぁと笑って話をしていたのがロンダルキアへの洞窟を抜ける少し前のことだ。



それなのに、俺たちのために、こんな・・・!
俺とシーナはパルスの亡骸を抱きしめ、しばらくそこから動くことができなかった。


===============今日のリュースたち=================

      LV  HP  MP   GOLD   Exp
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リュース  29  32   0   27418  218885
      いなずまのけん(E)、ロトのよろい(E)、ロトのたて(E)、ロトのかぶと(E)、まよけのすず(E)、ちからのたて、せかいじゅのは、ルビスのまもり、あくまのしっぽ、いのりのゆびわ


パルスしに 28  0  32    -   218568
      ひかりのつるぎ(E)、ミンクのコート(E)、ちからのたて(E)、まよけのすず(E)、きんのカギ、いのりのゆびわ×2


シーナ   22   54  29    -   217605
      いかずちのつえ(E)、みずのはごろも(E)、まよけのすず(E)、ふしぎなぼうし(E)、いのりのゆびわ、ぎんのカギ、ロトのしるし、ちからのたて、ろうやのかぎ

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紋章    太陽  星  月  水  命
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