たまにはブルース・リー関係の話もしようね。
ブルース・リーを全世界に知らしめた映画と言えば「燃えよドラゴン」だよね。
ブルース・リーは、この映画の中に自分の思想を沢山組み入れているんだ。
前回は、冒頭のシーンでの有名なセリフ
「Don’t Think Feeeeeeel!」
に関して書いてみたけど、
今回は、船上での有名なセリフ。
「The Art Of Fighting Without Fighting」
戦わずして勝ちを収める法
だよ。
ハンの島に向かう船上でパーソンズが船員達に悪戯をしているのを静観していたリーに向かってちょっかいを出してくるんだよね。
そして流儀はなんだとリーに聞くわけ。
するとリーはこのセリフをいうわけ。
パーソンズは、どうしてもその技が見たくなり、船上で見せろといいよるわけ。
リーは落ち着いた感じで、ここでは狭いからあの島までいってそのビーチで見せよう。この小舟に乗って行こうと誘うわけ。
パーソンズは、承諾してその小舟に乗った瞬間にリーはその小舟を船から離すわけ。
大海で小舟はリーが持っている綱だけで繋がっている状態で、パーソンズの運命はリーしだいと言う形になったわけ。
リーはまんまとパーソンズを黙らせることに成功し、しかも戦うことなくして。
実はこのシーン、日本の4文字熟語で同じような逸話があるんだよね。
「無手勝流」
むてかつりゅうって読むんだけど、2つの意味がある。
・策略を巡らせて、実際に戦わずに勝つことや、その方法。
・誰かに教わることなく、自身で考え出したやり方のこと。
まさにリーそのものだよね。
この無手勝流は塚原卜伝という武将の逸話が元になっていると言われている。
この船上とよく似たストーリーなんだよね。
日本の戦国時代の剣客、塚原卜伝が渡し舟に乗っている時に真剣勝負を挑まれ、陸で戦おうと川の中州に誘ったあとに、そのまま舟を出して置き去りにして、「戦わずに勝つ、それが無手勝流だ」と言って相手を諫めた
よく似ているよね。
また、実際に噂話だったわけだけど、宮本武蔵が若かりし頃、この塚原卜伝に不意打ちをしたときに、いろりの鍋の蓋で防いだという話もあったのでブルース・リーは宮本武蔵からこの話につながったのかもしれないね。
ブルース・リーは、いろいろと日本の古武術や武士道に関しても勉強していたんだね。
日本人の逸話が世界的な大ヒット映画、ブルース・リーの出世作に使われていると思うとなんだかうれしいね。
また、燃えよドラゴンが見たくなったね。