1980年代に発売された日本コロンビア株式会社製のプリメインアンプPMA-35。
ミニコンポのアンプで今となればビンテージの部類に入るようです。
また、現在のデジタルアンプとは異なり、アナログアンプとしてオーディオ全盛期に発売されたビギナー向けのアンプのようです。
以前、このアンプの入手から修理までをブログにしましたが、他に手に入れたアンプと聞き比べるとどうしても、しっくりしませんでした。
バランスが取れておらず、左側の音が右側に比べて小さいのです。
また、それが原因かどうかはわかりませんが、いまいち、音がしっくりしません。
多くはボリュームつまみに問題を抱えているようなので、ボリュームを分解清掃する事にしました。
このアンプ、ボリュームつまみは回すタイプでは無く、上下にスライドさせるタイプです。
写真はぼやけていますがこんな感じで上下にスライドさせて音量をコントロールするのですね。
回すタイプとは違うのでどんな仕組みになっているのか興味深々で分解して元に戻せるのかと言ったような不安もありましたが、基盤から外し、分解しました。
写真を撮っていませんが、仕組みは、上下する側の裏側に接点があり、それが左右に分かれています。
また、それらに対面している側にカーボン塗装された面があり、そこに接触する事でボリュームをコントロールしているようです。
という事でこの接点部とカーボン部をIPAで洗浄しました。
接点部はさすがに40年近く経過している金属ですから、洗浄だけではまったく汚れは落ちません。
金属部はみがくというのがセオリーなので1000番のペーパーヤスリにIPAをしみこませて、丁寧に磨きました。
力はまったくと言ってよいほどいりません。
触るだけで磨けますので、綺麗に金属の色が出てきたら終了です。
後は、接点復活グリスを塗って元通りに組み立て(これが気を使いました。方向が逆にならないように何度も見直しました。)
基盤にハンダをして組み上げます。
さて、組みあがったので音を出してみました。
するとどうしょう。
音がまったく別物になったように感じるのです。
右側にずれを感じていた音はセンターになり、音に艶とハリがでてきました。
他のデノン製のアンプと同じようなガツンと来る音に変ったのですね。
そして、アナログアンプ特有の艶も出ているようなのです。
機械物はこれだから面白いですね。
少しの汚れや電気の流れが変わると息を吹き返す感が楽しいです。
しばらくこのアンプでCDを聞いてみる事にします。
このアンプは発売された当時、CDがまだまだ一般的では無かったようなので、CD専用の入力部がありません。
AUXのみです。しかし、この当時の面白い表現方法としてDADがあります。このアンプもAUXとDAD、両方が記載されています。
DADとはデジタル・オーディオ・ディスクの略でつまりCDの事なのですね。
まあ、この時代でもAUXはDACとして充分使えますので、いい音が出ます。
余談ですが、CDの入力接続はCD専用かDACでなければいけません。
チューナーやテープに繋いでも音は出ますが接続としては間違いです。この点には注意が必要です。
ビンテージオーディオは面白いですね。
うまく治り、綺麗な音が出て良かったです。



