いい家づくりと趣味の話

いい家づくりと趣味の話

マイホームが欲しい、いい住まいづくりにしたい、注文住宅を順調に進めたいと思っているお客さんと業者向けに役立つ記事とオーディオやバイク、映画等私の趣味のお話を書いて行きます。

もうプリメインアンプの収集は終わりにしようかなって思っていた時にまた、買ってしまいました。

 

オンキョーのAー7700という1979年から1980年ごろに発売されたプリメインアンプです。

 

 

特徴的なのがボリュームつまみの周辺が音量レベルゲージになっている事です。

 

他に見ない形をしていたので、気になっていたのですがジャンク品がヤフオクに出ていたので買ってしまいました。

 

ヤフオクではハズレも多いのですが、音が出ましたと書かれいたのでそれを信じて買いました。

 

さて、手元に届いた瞬間にあれって思いました。

 

まず、足がありません。

 

持ち上げにくいなあって思い、裏面を見ると4本あるべき足がありません。

 

そして、カバーを見るとカバーを止めているネジも2本ありませんし、また、サイドのネジはホームセンターなどに売られている別物でした。

 

まあ、中古でジャンク品なのでいじられている事も多いのですが、これはまさに前の所有者が何かしらいじって、失敗している感が大です。

 

開腹してみると、湿っぽい埃が満載でした。

 

まず、埃の除去をすることから始めます。

 

ブロアーとハケで埃を取り除きました。

 

古いオーディオに湿った埃特有の臭いがしていますが、ヤニやカビ臭いわけではなさそうです。

 

とりあえず、埃を取った状態にして、メンテを始めます。

 

まず最初に驚いたのは、マイクボリュームとマイクエコーボリュームです。配線を意図的に切断しており、また、よくわからない接続をしていました。

 

 

この時期のアンプには、マイクを繋いでカラオケのように使う事ができるようになっていました。

 

今では不要な機能なので、これを排除しようとしたのか、マイク関係がおかしいので修理しようとしたのかはわかりませんが、変な接続・切断がされています。

 

まあ、これは後で検証するとして、ボリューム関係を洗浄・メンテする事にしました。

 

 

メインボリュームは基盤に直接ハンダされておらず、配線で浮いているような感じでした。また、その配線も複雑なのでつなぎ直すのも厄介な事になると嫌なので、このまま洗浄メンテする事にしました。

IPAを何度も流し込み、つまみをグリグリして、また、IPAを流し込むという事を何度か行いました。

ドブヅケにしたかったのですが配線が邪魔をしていたのでできませんでした。

その後、基盤メンテナンス用のドライ・クリーナ・スプレーを吹いて、エアーブローした後、接点復活スプレーで仕上げました。

 

高低音ボリュームと超低音ボリュームは基盤にハンダ付けされていたので、ハンダを外し、IPAにドブヅケをして、汚れを取る事にしました。

 

 

分解してもよかったのですがステレオ型のケースはカシメで止められているので、片方は外れません。

また、古いので金属疲労が出ている場合も多く、爪が折れてしまう事も多いので、まずはIPAでドブヅケし、隙間にやわらかいナイロン筆を入れて汚れを落とします。

この時にパーツクリーナーを使ってもよかったのですが、まずはこれで様子を見てみる事にしました。

洗浄後は、接点復活スプレーで仕上げました。

 

 

リレーもメンテナンスする事にしました。

このリレーは蓋が外れるタイプだったので楽でした。

接点を確認すると黒くなっていたので、1000番のペーパーやすりで磨き、IPAで洗浄し、接点復活グリスで仕上げました。

 

 

セレクターも配線で浮かされていたのIPAをかけながら筆で汚れを取り、こちらは接点復活グリスで仕上げました。

 

 

共につまみをグリグリさせて自浄をした後に復活剤仕上げです。

 

押しボタンがいくつもありましたが、取り外すのは今回は辞めて、隙間から接点復活スプレーを入れてボタンを何度も押して、自浄させて様子を見る事にしました。

 

後は、CD接続部とスピーカー接続部を磨いて接点復活グリスで仕上げました。

 

実際に音を出してしばらくすると、右側から変な大きな音が急にでました。

 

やれやれという感じです。

 

マイクボリューム関係の訳が分からない配線が悪さをしているのだろうと思い、マイクを使う事は無いのでこのボリュームを2つ共、使えないようにすることにしました。

 

各々配線は3本づつだったので、これら3本を結線させて、すべてグランドに逃がすようにする事で使えないようにしました。

当然、ボリュームからは切断しています。

 

これで右側からの変な音は出なくなりました。

 

綺麗な音が左右から出るようになりました。

 

音はしっかりと出るようになったのですが、まだまだいろいろ気になる点と修理したいところがあります。

 

修理したいところは、むぎ球が切れているところがあるのです。

 

ボリュームメーターパネルのバックライトのむぎ球が2つ共切れています。音には全く影響はありませんし、普通に文字が見えているのですが、切れているので点かせたい気持ちもあります。

LED化を検討してみたいと思います。すぐではありませんが・・

 

音に関してですが、左側のスピーカーに耳を近づけるとサーという音が小さく聞こえます。ボリュームをいじっても音に変化はありませんので、この手のアンプ特有の現象だとは思いますが、スピーカースイッチがボタンスイッチなので、これを分解メンテをしてみたいなあって思っています。これも気が向いたらの話ですが・・

 

欠損していた4本足も使えそうなものを見つけて買いましたので、今は問題なく使えています。

 

しばらく様子を見て、何か変化があれば、気になるところをメンテしてみようと思います。

 

中古のジャンクなので毎回、驚かされる事ばかりですが、このころのアンプはいい音ですよね。

 

A-7700は、ミドルクラスなので力があります。

 

その力を使う事はなかなかできませんし、また、魅力の音量レベルゲージですが、CDに繋いでも普通に聞く音量では動くことはありません。

CDがなかった時代のアンプは入力レベル低いのでCDプレーヤーは10倍ほど入力レベルが高いのでボリュームをほとんど上げないでも、十分な音が出てしまいます。

 

これはこれで誤算でしたが・・・

 

でも、オーディオいじりは楽しいですね。

CDを気軽に聞く事を目的にしたプリメインアンプの修理・メンテナンスは、やりたいと思っていた事ができて気がすんだのでレコードを専用に聞いているオーディオの清掃・メンテナンスをすることにしました。

 

レコードを聴くならプリメインアンプに繋ぐのが筋なのでしょうが、そもそもがレコードを聴く事から始まった私のオーディオいじりなので、こちらが先なのですね。

 

そして、始まりは20年以上前に作ったホームシアターのAVアンプを新しくすることから始まっています。

 

AVアンプは音響効果が進んでゆくので古いAVアンプだとサラウンド環境をいかせることができません。

 

ドルビーアトモス等再生する事が20年以上前のAVアンプでは不可能なのですね。接続もHDMIもない時代のAVアンプでは・・

 

このヤマハのDSP-A5もそんな古いAVアンプです。

 

 

 

全く壊れてもいないので、このAVアンプにレコードプレーヤーを繋いでバブル時のステレオコンポについていたSB-D5というスピーカーで音楽を聴こうというわけです。

 

問題なくレコードを聴くことができていますが、そういえば、一度も清掃メンテナンスをしていなかったなあと思い、開腹してみました。

 

ボリューム等にも大きな問題はありませんでしたので、少しだけ積もっていた埃をブロアーで吹き飛ばし、細かな埃もハケでぬぐい取りました。

 

メインのボリュームはリモコン駆動なのでモーターがついているで簡単には分解できませんし、基盤を外すのも面倒な感じだったので、バランス・高低音ボリュームに関してもIPAを流し込み、グリグリつまみを回して自浄させた後、ブローをして接点復活スプレーを吹きかけ、また、つまみをグリグリさせてブローしておきました。

 

また、接続端子も磨きあげて、スピーカーケーブルの接続部分には接点復活グリスを塗っておきました。

 

このAVアンプにはフォノイコライザー機能がありますが、専用のフォノイコライザーを外付けにしてCD接続させて音を出すことにしています。

 

 

AVアンプのサラウンド機能を使わないようにするにはエフェクト・オフというポジションにしておきます。

 

これでレコードを聴くわけですが、スピーカーの特性に合わせてアンプ側も高音ボリュームを11時程度に動かして、CDぽく無いようにします。SB-D5はCDを聴くようにアレンジされているので、高音が少し硬いような感じがするのでレコードの艶やかさを出してみたいと思いました。

 

さて、清掃・メンテが終わってレコードを聴いてみると、なんとなくですが雑味の無い音になったような感じがします。

 

まあ、自分でメンテした機械に関しては思い入れが深い分、よいように感じるものです。

 

これでもう少しレコードを楽しむことができそうですね。

なかなか手ごわい感じがしてきた今回の修理・メンテナンス。

 

そもそも、電子図面も読めない素人の私が現象から原因を追う事は当然ながら遠回りをするわけです。

 

そして、初めて見るパーツや数の多さで後回しにしている部品も多数あります。

 

これがそもそもの間違いという事に後々気が付くわけです。

 

これが物理学の面白さなのですね。

 

実体験で学ぶのが物理なのですね。

 

さて、ツイントランジスタに問題がなかったという事で次に考えたのはパワートランジスタでした。

 

アルミ製のヒートシンクに直付けされている4個のパワートランジスタも左右対になっています。

 

 

これらにテスターを充てても数字的には問題ありませんでしたが、外して左右入れ替えてみました。

 

結果は現象は変わらずでした。

 

次に考えたのは、可能性は低いですがフィルムコンデンサの故障です。

 

 

これも数はそこそこあるのですが、左右対になっているのですべてを左右入れ替えてみました。

 

でも、結果は変わらずでした。

 

さて、これからは宝探しのような感じです。

 

数が大変多い抵抗器のチェックになります。

 

数が多いだけでなく、種類も多いです。

 

この抵抗器のチェックに手を出さなかった理由は、メンテナンスマニュアルがどこにもなく、当然ながらパーツリストもありません。

 

基盤に付けられている抵抗器のカラーコードから抵抗値を計算しなければなりません。

 

これが大変な作業になるのですね。

 

また、経年退色もあり、そして抵抗器の種類によっても色合いが異なるのですね。

 

しかし、この抵抗器が一番怪しいのです。

 

パッと見た感じでは、茶色のカーボン抵抗器と大型のセメント抵抗器、ヒューズ抵抗器が左右対になって基盤上に見えます。

 

大型のセメント抵抗器はまず問題がなさそうだったので、数の多い茶色のカーボン抵抗器をカラーコードを見ながら計算して、テスターでチェックして行きました。

 

本来なら基盤から外して一つづつチェックするのが良いのでしょうが、対になっている事もあり、左右で数値が怪しいのを探す事にしました。

 

するといくつか怪しいそうなのが出てきました。

 

基盤に付けたままなので、他の部品の影響はあるとは思いますが怪しそうなのを外してチャックする事にしました。

 

基盤から外す前にヒューズ抵抗器もチェックしてみました。

 

 

すると明らかにカラーコードから計算した数値と異なる数値が出ている部品が一対出てきました。

 

コードから計算した数値の10倍以上数値がおかしいのです。しかも右側が・・

 

また、左側も3倍以上の数値を出しています。

 

始めて、原因ぽい部品が見つかりました。

 

さて、問題はこの部品が手に入るかなのですね。

 

ヒューズ抵抗器は今はあまり使われていないようで、いつも購入しているお店では売られていませんでした。

 

ネットでいろいろと探しているとまだヒューズ抵抗器を作っている会社があり、その会社のネット通販で買えるようなのです。

 

早速、その会社のHPを見て、形は少し異なりますし、同じ電流でも少しサイズが小さくなるようですが、代替品を見つけました。

 

早速注文して、入手後置き換えてみました。

 

 

また、怪しそうなカーボン抵抗器は基盤から外してテスターでチェックしてみると正常値でした。

他の部品の影響だったようです。

せっかく外したので新品に交換してつけておきました。

 

そして、電源を入れてみるとDC漏れは解消されていました。

 

やれやれって感じですが、ほっとしました。

 

後にいろいろと調べているとこの世代のプリメインアンプ、特にLo-Dシリーズではヒューズ抵抗器を多用している事で重要な部品の破損を保護しているようなのですが、このヒューズ抵抗器が劣化する事が多いので経験豊かな修理技術者達はまず最初にヒューズ抵抗器を疑って交換するようです。

 

さて、DC漏れが解消されたわけですが、もう一か所チェックする必要があります。

 

これだけいろんな場所をいじったわけですし、部品も交換したわけですから、アイドリング調整、バイアス調整もする必要があります。

 

このHA-M50にはDC漏れをコントロールする半固定抵抗はありませんが、バイアス調整用の半固定抵抗はあります。

 

これをチェックするための専用のチェックピンは見当たりませんが、大きな四角いセメント抵抗器に3本のチェックピンが出ていますのでこれを使います。

 

 

抵抗値が0.22オームなのでオームの法則でテスターで測るボルト数値を計算し、大体5.5~6.0程度に抑える事で20~25mAになるような感じです。

 

3本ピンなので真ん中を使って左右どちらかを測る場合の数値がこれなので、真ん中を使わずに左右で測ると倍になります。

11~12mVの間で納めるとよさそうです。

 

さて、ここでも問題があります。

40年以上も前のアンプなので、この半固定抵抗が劣化しており触ると壊れてしまう可能性が大きいのです。

そもそも、金属むき出しの状態ですから目視しても劣化がわかります。

 

 

試しにこのまま調整してみましたが、数値が安定せずに熱暴走し始めました。

 

これは使い物にはなりません。

 

代替品を探すことになるのですが、パーツリストがないので何オームなのかを確認するには実物から判断するしか手はありません。

 

この半固定抵抗の金属部には、5010と501Kと2つの記載があります。

 

これは500オームの半固定抵抗ということなので、早速代替品を探しました。

 

まだ、何とか普通に入手する事はできましたがサイズは少し小さいです。

 

 

同じ3本足なのですが真ん中が短いのでそのまま折り目を伸ばして何とか基盤に収まりました。

 

 

調整を行い、大体のところで安定しましたので、バイアス調整も終えました。

 

ヒートシンクも熱くならずにいい感じです。

 

セッティングを終え、スピーカーにつないでCDからの音楽を聴いてみました。

 

何とも懐かしいような昭和的な音が出ています。

 

今流のクリアー過ぎる音は少し異なり、なんとなくレコードを聴いているかのような感じです。

 

音量を8時から9時程度しかあげていませんので激しさはありませんが、聞いていると心地よいので眠たくなります。

 

この感じがいいのですね。

 

大変、時間と労力はかかりましたが無事に修理が完了できてよかったです。