今回の案件は中古車屋さんにて中古新規で整備無し購入して、
24ヶ月点検整備のご依頼です。
チョッと異例ですが、状況を説明致します。
3月上旬に急遽お乗り換えと成り、
条件が8人乗りトヨタ車で300万円。
と成るとアル&ヴェルは大きく高いので、
ノア&ヴォクシーで低走行高年式がお勧めと成り、
中古車情報を確認して、業者オークションの相場を確認すると、
新車供給不足の為、落札できるのが高額に成ってしまってました。
取引先の買取り業者さんに在庫の有無の確認を取ると、
そもそも8人乗りは希少で7人乗りと15:1の比率だとか・・・
ノア&ヴォクは在庫するよりオークションの方が利益率が良いとの事。
当方から供給するより、中古車情報から安価で条件の合うものが、
希望金額と条件で探してもらうことをお勧め致しました。
8人乗りが厳守なので、待っていてもいつに成る事やら・・・って感じです。
むしろ7人が人気なので、8人は安価な物が多いようです。
そこですぐに車両情報リスト(必修条件と中古車価格帯など記載)を作って、
お客様の自宅に行き、ご家族そろった所で詳しく説明。
自動車保険の事なども事前に相談。
見に行ってもいけない店の名(悪徳業者)も複数記載。
しばらくして令和6年7月 3.2万キロ 白 278万円がチョイスされたとの
ご連絡を頂きましたが、どうやらハイブリッドが希望のようです。
先々インバーターや駆動バッテリーのトラブルで出費も懸念されますが、
ガソリン車は見送るご様子・・・
中古車情報の画像を詳しく見て行くと、内気温センサーの通風孔に
多量のほこりが付着しており、3万キロにしては汚れ過ぎ感が否めないのを指摘。
2.0Xはスマートキーでは無く、板キーを刺して始動するメインキーで有る事を伝えると、
ココが一番の難点だったご様子。
グレード的に新車価格が283万円だった事も懸念点のようです。
プレミア要素の車両なので、仕方ないんですけどね。
翌日送られてきたのが1.8ハイブリッドS-G
避けた方が良い黒で、3年落ち(新車保証切れ)
グレードが高いのと全方位カメラが付いているのが
お気に入りのポイントだったそうです。
しかし、避けた方が良いフルエアロを指摘しますと、
家族と良く相談してみますとの事。
「私共の知識が乏しくイメージも完全にできていない部分があり・・・」
と、試行錯誤中の状況が伝わって来ましたが、
そこは私が理解して最善を提案しますのでドンドン質問を投げて下さい。
オプションの後部座席モニターなどの有無も提案。
最初にお渡しした車両情報リストにどんどん書き込んで下さい・・・と
少しでも失敗無く、ご満足の行く物を見つけて頂きたいです。
2日後に今回の車両を見に向かっているとの連絡。
後部に修復歴が有るとの事。
ショートメールで当たり部とタイヤの摩耗状態が画像で届きました。
新車から3年経過していないのに抹消されているのは、
前オーナーが事故で保険の新車保証を使った可能性が考えられるのと、
修復せずに売却が濃厚です。
注意点を聞かれたのでスペアーキーの確認。
当日は無いとの事でしたが(仕入れて間もないから正確な確認は取れない)と
言われたそうで、どうやらR点車両をオークションで仕入れたばかりのようです。
保証が2年で¥55000との事で、新車保証が早々に切れているのと
後ろ当たりの影響で風切り音や雨漏れも保証に含まれるなら得策とお伝え致しました。
しかし補償内容に納得されなかったようで、中古新規・整備無しでご契約されたようです。
後日注文書を見せてもらうと、ETCのセットアップ料金が未記載です。
これまた、販売店では行ってもらえないようで・・・orz
※前オーナー名義のままのETCで良か無いだろぉ~って感じです。
2月にアルファードを専門店?で買ったお客様も同様にセットアップをご依頼されました。
無責任な中古車屋が多いですね。
車売るなら最低限、前オーナーに迷惑掛かるような事は避けるべきでしょう。
その後は車庫証明や自動車保険などのご相談が有り、4月中旬に納車と成りました。
当方が多忙だった為、1週間後にお預かりと成りました。
〇トヨタ ノアハイブリッドG
令和5年5月 6AA-ZWR90W 17500km
まずはETCのセットアップ確認。
新車時のセットアップ状態ですね。
書類に前セットアップ情報が入っていなかったのですが、
モニターに表記されるタイプは助かります。
単独タイプですと、本体を摘出して記載情報を確認する手間が生じます。
当方(外注)でセットアップ完了です。
バッテリーはLOW表示が出て、内部抵抗が5.94mΩと微妙ですが、
CCAが430表記に対して424なので充電かけてみます。
抹消状態で鈑金期間も長く、オークションから展示場では、
そもそもバッテリーの充電が満足に行かないです。
ハイブリッド車なので、始動時クランキングが無いため、
駆動バッテリーが初期充電してくれますから、不安は低めと判断です。
一晩掛けて満充電。
電圧も上がり、実測のCCAも614まで上がったので、交換は見送ります。
放置期間が長かったと思われるブレーキローターは錆が取れておらず、
試運転時にもゴーゴー感が有り制動も効きが悪かったです。
4月14日に17300kmで中古新規してますから100km以上は走行してます。
ハイブリッドはブレーキ制動前に回生ブレーキが利くので、
物理的なブレーキは減り辛い=あまり使ってない=ローターの錆が取れない
と言う状況なのです。
パッドには既にレコード溝が発生しております。
ローターは当店で研磨します。
外注のガッツリ研磨ですと、高価で結構削られちゃいます。
研磨後
上段研磨前 下段研磨後
残量9㎜以上なので、こちらもフラットに研磨(右研磨途中)
メッシュサンドペーパーで処置を行っております。
リヤはローター研磨せずに行けそうです。
クリップは外して清掃します。
スライドピンも全てグリスを打ち換えてます。
ハイブリッド車はテスター厳守でブレーキフルード交換をする
タイプが有りますが、こちらはiBoosterタイプなので、
従来の方法で可能です。
販売当時のプリウス10系でしくじった経験がございます(^^;A
知らないって怖い!聞いてない・・・も罪な世界です。
エンジンルームはとても奇麗です。
かき氷のレモンシロップ色だったブレーキフルードは、
みりん色に成りました。
ブレーキフルード交換は2年毎と表記されてますが、
初回車検までに行って無いですよね。
今回も中古車屋がノーメンテなので、このまま2年後まで放置していたら、
紅茶色に成ってますよ。
プラグも抜いて点検。
電極は洗浄剤、ネジ部はブラシで清掃します。
燃焼室点検を行います。
No1
No2
No3
No4
ハイブリッドの割には汚れが気に成ります。
エンジンオイルをSUNOCO Qualia 0W-20を使用したので、
次回の状況が楽しみです。
エアークリーナーは綺麗でした。
冷却水は上限まで入ってます。
どうもR1234yfの配管が気に成ります。
早期にクラックが生じそうな配管ですよね。
可燃性のガスなのに・・・
ワイパーは3本リフィールで交換です。
リヤはスポイラーに収納されているので・・・
窓ガラスは拭いておきます。
一度キーONでOFFにしてからすぐにリヤウォッシャー方向へ長押し。
2秒後くらいにワイパーが動き、途中で止まってくれます。
少し抵抗が有りますが、グキッと起こします。
起こした状態で抜けて来る構造です。
リフィール交換の画像は撮ってませんが、
破損しないように分解して交換です。
※ハイブリッド車の重要ポイントで記録簿にも記載する案件です。
駆動バッテリーの冷却ダクトフィルターを点検します。
この車両は助手席の下です。
上部プッシュリベット、下部爪のカバーを外すと、フィルターが見えます。
今回は清掃で済ませましたが、次回は交換に成りそうです。
コレが埃だらけに成ると、駆動バッテリーが過熱気味に成り
警告灯が表示されるように成ります。
その時点でバッテリーを早期に痛めてますので、
定期的な点検清掃・交換がお勧めです。
過去にアクア(後部座席左足元)では目詰まり90%の車両が有りました。
こちらはびっしり埃が堆積したエアコンフィルターです。無論交換
前後ドラレコ、オプション定価¥44220のコムテックTZ-DR210が
ついてましたが、microSDカードは抜かれているので、
在庫の32GBを使用しました。
8~128GB対応なので、出掛け先で駐車監視機能を使う場合は、
64か128GBに変えると良いです。
修復歴有り部分を確認します。
真後ろのパネルを交換してますね。
シーリングが明かに新車の物では無いです。
お釜事故かと思いましたが、バックでぶつけた可能性も有りますね。
ざっくりなマスキングラインが確認できます。
グロメットにミストがのってますね。
長く乗りリセールは気にせず、安価に購入したい場合は、
足回りに影響がない程度の後部修復歴はお買い得な部分が有ります。
※後日、出品店から書類とスペアーキーが届いたようで、
納車時カギ2個はラッキーポイントです。
1個だけは危険ですからね。
タイヤを検証して行きます。
私も過去にオークション出品店に勤めていた事が有るので、
闇の部分は良く理解しているつもりです。
同車種を多く扱う店は、高額で販売したい車両に、
同じホイールで溝の有る物を入れ替える事が有ります。
ガリ傷等も入れ替えポイントに成ります。
買取した車をそのまま入札会やオークションに回す場合、
従業員が自分の車両の減ったタイヤと交換する事も有ります。
今回は恐らく新車のまま、空気圧低下しても乗りっぱなしで、
偏摩耗させてしまったようです。
新車装着のTOYO PROXES J68ですが、空気圧調整と
ローテーションを行っていれば3万キロは持つはずです。
ドアハンドル部の爪傷の状況からも、運転者1名で乗車していた感が否めませんので
常に荷重が掛かっていた事は無いでしょう。
※展示車なのに、爪傷そのままって中古車屋さんとしてどうなのよ?
前輪で使用していた方は、肩減りがひどく、溝も3.3mm
空気圧が低くい状態でグリグリハンドル切っていたのでしょう。
後輪は5㎜以上有りましたが、縦ヒビが入っている始末。
製造年週(2023年14週)なので丸3年で17000kmにしては状態がひどいです。
リムのゴムカスは全て除去します。
今回チョイスしたのはTRANPATH mp7です。(2026年11週)
性能に対してリーズナブルです。
四季で空気圧調整を心がけ、オイル交換タイミングで
ローテーションを行えば長持ちするでしょう。
何となくメーター撮ってみました(^^
CO/HC測定中の整備モード画像撮り忘れです。
再撮しました。
OBDⅡ点検も必修です。
点検記録簿は有ったのですが、ステッカーが貼ってない・・・
まぁ、何もやってませんからね。
当方で記録簿と点検ステッカー発行で24ヶ月点検整備と成りました。
今回の交換品
エンジンオイル&エレメント
ブレーキフルード
ワイパーリフィール
エアコンフィルター
タイヤ&エアーバルブ
ついつい見てしまうんですよね。
TVキャンセラーも付いてました。
試運転では、まだブレーキの当たりが出て無い感じが有りますが、
しっとり&しっかり効く感じが気持ち良いです(^^
中古車を購入して「こんな物か?」って車種を判断しないで下さい。
整備状態によって全然違うものに成ってきます。
お金を掛ける事(新品に交換)だけが最善整備では無く、
ポイントを押さえて処置をするのをお勧め致します。

























































