〇メルセデスベンツ S350
平成21年 DBA-221056 49500km
①パワステが重い時が有った。
②ABSの警告灯が点灯した。
③車両下に結構な量の液体溜まりが有った。
との事で、雨天時にお預かり。
ひとまず、故障診断を行いますと・・・・
20のシステムに38項目のエラーが記録されておりました。
しかし、ABSやパワステ系統の故障記録は無し・・・
38個の消去が1個づつなので、1時間程度掛かりました。
大半が電圧低下や不足、CAN通信不良で、交換履歴の無い
サブバッテリーがくたびれております。
バッテリーのブラケットは10mmのボルト1本で、
ヒューズをごっそり外すと作業出来ますが、
下からの方が安心です。
純正で新品交換です。メインバッテリーも交換(画像無し)
パワステフルードの漏れを疑いアンダーカバーを外して行くと、
溜まっていた雨水がバシャと・・・
排水用の穴が、泥と落ち葉で詰まってました。
更に、一晩作業場に置いていたのに、まだ排水管からポタポタと垂れてます。
作業場の床に、結構な水溜りが・・・
お客様の駐車場で起きた水溜りもこの事のようです。
砂利だと分からなかったでしょう。
もしやと思い覗き込むと、水深2cm程度の水溜まり。
フェンダーライナーからもチョロチョロ
ココの裏は皿状の受けに成っており、泥がびっしり。
ライナーを外して掃除する他無い構造です。
開いているはずの穴から何か飛び出てます。
落ち葉が詰まり、土埃や花粉で粘土化してしまってます。
除去すると、ドバっと排水。
この穴、10円玉が通る大きな物ですが、塞がるのですね。
走行中の空気の流れで、落ち葉などが集まってしまうようです。
他の排水パイプも刺さっているだけなので、パイプとフレームは
隙間だらけですが、びっしり汚れが溜まってました。
助手席側(バッテリー部)は更に深刻な事態です。
バッテリーの台に落ち葉が載っております。
入って来ちゃうのですね。
穴が開いているはずの部分はハーネスが塞ぐような感じで通ってます。
こちらの水深は5cm・・・(◎0◎!
MBはエアコンの外気導入部も排水不良で、車内を水浸しにしてしまう事例が多いですね。
例外無く詰まっておりました(^^;A
散々トラブったせいか、この年式辺りからオーバーフロー用の
ゴム蓋が付いたようですね。
貼り付いていないか、めくって点検。
ワイパー下の排水がおかしい・・・
水を注ぐと抜けて行かない始末。
下から突いて流れましたが・・・完通感が乏しい・・・
しっかりブラシを打って清掃。
かなりこびり付いておりました。
排水がスムーズに成り、水を差してもジャンジャン流れるように復旧。
タイヤハウスからライナーの穴を突いても意味が有りません。
外して、受け皿もしっかり清掃が必要です。
昨今のゲリラ豪雨では、オーバーフローしてしまう皿と排水穴のサイズですね。
大部分の汚れを掃除して完了。
気を付けようが無い案件でしたが、大事に至らなくて良かったです。
結局、パワステ系統にフルード漏れは見られず、フルードタンク内油量を調整して
正常機能(不具合発症せず)しております。
量が下限だった可能性として、ラックブーツ内へのスローリークだと思われます。
他、漏れや滲みも皆無でした。
〇2022年 桜事情
今年も妻との散歩も出来ず、移動中の車内からチラ見で終わりです。
報告ネタが遅れている物がございます。
少しお待ち下さいm(_ _)m