エンジン不調 アトレーカスタムターボRS編(^^ | ドラゴンホークのブログ

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早いもので、もう11月・・・

COVID-19の収束を期待しておりましたが、何とも・・・

ただただ日々の作業に追われている感じです。

今年は数年ぶりにインフルエンザの予防接種を受けて来ましたが、

予約手順が、まるで人気チケットを取るような状況でした。

 

〇ダイハツ アトレーカスタムターボRS 平成22年 14万キロ

走行中にパワーダウンして、信号待ちで止まりそうに・・・

との入電で、自走にてご来店されました。

イグニッションコイルを疑い点検すると・・・

2番シリンダーのプラグが折れて?

コレは大変と、燃焼室内をファイバースコープで確認。

破片らしき物や、中で何かが暴れた様子も見られません。

ひとまず中古のプラグを入れて始動するも不調。

お客様「何とかだましだましで乗れませんかね?」

私「喘息患者にマラソンさせますか?」表現が良くないと思いますが、

ご理解頂き預かりと成りました。

11万キロの時に

 

エンジンの状態が良く無かったので、気に成りコンプレッションをお客様と確認

1番・3番は同圧力ですね。温間時の為高め?ゲージ狂ってる?

それでは問題の2番・・・(><

圧縮が有りません。インマニ付近でシュッシュッと音が聞こえます。

そこで方向性を提案し、見積もりなど翌日連絡と成りました。。

 

①リビルトエンジン載せ替え

コアエンジンの単価で25万円~30万円します。

10年、14万キロですので、補機類や駆動系なども疲労や劣化が有り

今後の出費も予想されます。

 

②エンジン修理

バルブが曲がっていると判断して、悪い所だけを処置するか、

異音の時を考慮してピストンまで抜くのか・・・?

バルブシートやステムガイドの打ち替えが生じたり、

バルブクリアランスはリフターをジャストサイズで準備せねば成らないので、

最悪¥800×12 

開けてみませんと見積もり額が算出できませんね。

 

③中古エンジン交換

搭載状況で始動確認出来る物が理想です。

そもそもKFエンジンの10万キロ超えは避けたい所・・・

ターボエンジンなので希少です。

生い立ち不明でリスクは有ります。

 

④車両買換え

市場では同年式と距離で4~50万円くらいですが、

エンジン故障では解体行きに成ってしまいます。

3月に車検ですので、悪く無いタイミングですが、

突然の買換えは予想外出費に成ります。

 

中古は皆無と思っておりましたが、ダメ元で取引先の解体屋さんに確認すると、

エンジン(補記類・ターボ・触媒・コンピューター)ミッション付きで1機有るとの事。

距離や詳細などが不明ですが、問題無かったから取って置いたとの事。

ひとまず、復旧最安価方法で中古のコアを使用する事で決定しました。

台車に載せてもらい、救急車のストレッチャーの様に3人で

サービスカーに載せて、戻ってリフトで降ろすのは1人でも簡単です。

最低限、サーモスタットと・・・(ウォーターポンプは良好)

クランクのリアシールは交換します。

何やら、新車時とは異なるシール材で分解履歴が有ります。

指紋痕まで・・・新車じゃ有りえないです。

ウォーターパイプどころか、インマニのゴムパッキンにまでシールが

使われておりました。コアに期待と不安が入交ります。

ターボ・触媒間のメタルガスケットにはカッパースプレーを使用してみました。

A/Cコンプレッサーは配管を外さず(冷媒ガス抜かず)

ステアリングで宙吊りにしております。

パワステポンプは軽いので、細めの紐でも十分です。

ATミッションは中古車ご購入から積算距離7万キロでフルードのみ交換したので、

今回はオイルパンを開けて行きますが・・・一度開けた痕跡が見られます。

これまた、新車時とは異なるシール剤を使用されておりました。

14万キロとは思えないマグネットの汚れですが、

金色の金属粉がキラキラと・・・生い立ち不明中古車の疑問点です。

始動時はファーストアイドルで気に成らなかったエンジン音ですが、

暖機後、ピストンのスラップ音が聞こえて来て、KFの弱さを感じました。

試運転では不具合も無く、使用に耐えられそうな感じと言った所です。

 

※納車時の説明中に当方の思い込みが判明し下記で訂正が生じてますm(_ _)m

○2番シリンダーが圧縮0の検証を行って行きます。

予想ではプラグが折れて、破片がインテークバルブのシートに挟まったか、

ステムを曲げてしまったのか・・・?と言った感じです。

過去のスラッジ状況から再起は無いのでバンバン分解して行きます。

20数年前に買って、1度も使っていないエンジンスタンドを引っ張り出して来ました。

作業しやすい角度に固定されるので、有って良かったです(^^

軽自動車の3気筒(特にターボ)は2番シリンダーでエキゾーストバルブ

吹き抜ける事例が多い様で、K6A、KF、3G83と各社で生じているようです。

先月のE07Zヘッドガスケット抜けも2番シリンダーが濃厚です。

 

 

27000km前に綺麗にしたカムシャフトは汚れてませんね。

ブローバイの汚れは・・・

交換済みのチェーンやガイドは良好です。

ヘッド上部の取り切れて無いスラッジは健在です。

オイルポンプも良好です。

シリンダー内に破片らしき物は無いです。

おやおや、エキゾーストバルブ1ヶ所が欠けている様子。

キラりと光る金属片を確認。

マグネットに着いて来たので、プラグの電極のようですが、

ペラッペラの物体でした。

プラグは欠けたと言うより、溶けて吹き抜けた感じです。

エキマニ、タービン、触媒も点検しましたが、破片らしき物は皆無でした。

ピストンも抜いて見ましたが、汚れが凄い!

当店でも扱ってますが、有名メーカーのエンジン内部洗浄剤で

遅効性も使いましたが、効果無かったですね。

バルブを突き上げた痕は有りません。

スラッジでオイルリングのスティック現象が生じておりました。

シリンダー内には損傷が無いです。

バルブシートに沈み込みは無さそうですが、カーボンの付着が見られます。

インジェクタークリーナーも効果無いのでしょうか?

何度か使っているエンジンでした。

バルブのカーボンを落として見ると、溶けた金属の付着が多数見られました。

ブロックだけに成ったKF・・・これもまた溶かされて、

新車の一部として再起されるのでしょうね。

 

〇当初、ヘッドガスケット交換1番乗りのロータスエリーゼを

着手しておりましたが、エキゾースト関連のネジ7本を外すのに4時間・・・

追記型ブログもスタートする前に、

 

 

 

 

緊急作業で中断。

再起するも、今回の件で中断(ご了承済みです)

そしていよいよ・・・・

って所で準備していると、事故でレッカー入庫の連絡が・・・・orz

 

作業をお待ち頂いている方々には申し訳けございません。

緊急優先のご了承をお願い致しますm(_ _)m