今年はインフルエンザの流行が猛威をふるってますね。
我が家はまだ発症者は出ておりません。
薬局でアルバイトしている息子達が感染して来なければ良いのですが・・・
個人的には通勤0秒が大きな予防に成っている感じが否めません(^^
通勤と言えば以前、TV局に出向していた時は、往復5時間(渋滞回避の為早く出る)要しておりました。
整備業界に復帰した時の勤め先は往復1時間。年間で合計すると10日間以上の時間を要していたのですね。
決して通勤時間が無駄とは思いませんが、無い分24時間がフルに使えてるはず・・・
内容や症状、代車で不備が無い方々には当方判断でお待ち頂いておりますm(_ _)m
〇ダイハツ アトレーカスタムターボRS 平成22年 11万キロ
毎日、通勤に使われている車両を年末年始で数日乗らないでおりましたら、始動から数十秒と加速時
エンジンから唸り音が出て暖まると音が小さく成るとの事で、正月早々にご来店。
オルタネータかウォーターポンプのような音と言う事で、ベルトを外して点検するとエンジン本体から出てます。
こちらの車両は以前高性能のロングライフエンジンオイルを使用していたのですが、ヘドロ状の物がレベルゲージに
付着して、えらい事に成っているのが発覚していた状況です。
フラッシングオイルやワ○ーズのエンジン内部洗浄剤(遅効性)を使って処置をしたのですが、どうやら
オイルポンプから異音が発生しているようです。
一度、KU○EのMOTORREV入りオイル(年明けエンジン積み替えに一瞬使った廃油)を入れた所、
1日目は異音が出たり消えたり・・・2日で異音が発生しなく成りました。添加剤効果?
正月の数日不動により、エンジン各部の油落ちが考えられますが、温まるまで解消しない事を考えて
開けてみる事に成りました。
個人的にはエンジンオーバーホールを行いたい所でしたが、予算や当方のデーター不足や設備を考慮して
下さずにチェーンカバー(オイルポンプユニット)を交換してみる事に・・・
このターボエンジンには壊れやすく高価なVVT(可変バルブ機構)が無いので試させて頂きますm(_ _)m
エンジンを吊った状態でオイルパンを外しますと・・・カーボンが凄(◎0◎!
このレベルですとフラッシングや洗浄剤の効果は無いですね。
カムシャフト廻りも凄い事に・・・
チェーンも合いマークが確認出来ません。
ゴシゴシこすって何とか・・・
フロントカバーはおつきあいさせて頂いている車屋さんのストックを頂いたのですが、
NA用らしく、ヘッド部のネジ穴が若干ですが合わなくて断念(組み立て時に気が付きましたorz)
こり固まったカーボンは洗い油では汚れが浮かずゴリゴリと削り落します。
上(インテーク)は一旦汚れを落としてみて・・・
洗い油に漬けて洗浄
ひと通り洗ったのですが・・・
こすっても茶色くカーボンが残ってます。
昨今のはジャーナルにメタルを使って無いのですね。
○非接触部は良くとも、↓油路は綺麗にしたいです。
そこで部品屋さんに相談してみると・・・
部品屋さん「水性で有りますよ」
私「他の業者さんの反応はいかがですか?」
部品屋さん「あぁ~、うちで売った事は無いですねぇ~」
マジかぁ~!まぁ、物は試しです。粉末なら濃度が自由ですからね。
ネットで検索すると高評価です。
20Lで溶かして漬けてみると・・・凄い!
チョッとブラシでこするだけで完全に落ちます。
非常に満足な商品でした(^0^/
エンジン本体はブラシでゴシゴシ(まだ途中です)
フロントカバーの在庫確認では、車両データーでは明確な形状(複数有るようです)が
分からない為、現物確認が必要との事。
オイルポンプ部品は単体で出るとの事で、分解してみる事に・・・
油路の汚れも凄いですね。エレメントのリリーフバルブが開いてしまったようです。
より早く綺麗に洗浄する為、ネットで推称されていた煮込みを行ってみました。
有る程度こすっておいた方が良いですが、汚れ落ちが早いです。
ポンプのリリーフバルブも綺麗に・・・恐らく異音原因だと思います。
カバーもピカピカです(☆☆
クランクシャフトタイミングギアの摩耗が気に成ります。
ポンプインナーとのクリアランスが結構広い
気に成るのでポンプ関連部品を交換します。
ロックの半月キーも交換
アルミ製のカバーに若干のすり傷が見られますが、問題無さそうなレベルですので再使用してみます。
タイミングチェーンは目視で伸びは確認できませんでしたが、11万キロ使ったので交換します。
上11万キロ使用。下新品。
ガイドとテンショナーも新品です。
組んでから、クランクシャフト廻りを簡易清掃しました。
機密化の為、グリスでオイルポンプを組みましたが、油圧が掛かるまでのカチャカチャ音を
参考に、初動動画を上げておきます。
油落ちしたエンジンでは聞こえる音です。掛け始めの一瞬(一般的に1~2秒)です。
こちらの車両はラッシュアジャスタ(オイルタペット)では無いので、カチャカチャはタペット音では有りません。
何だかんだで色々と交換部品が発生してしまいました。
エンジンが静かに成ってトルクアップ感が有る状況に向上しました(^^
ヴェルファイアのお客様が初回の車検で12月19日にDに出した所、入庫前にはOKでした部品が適合外と言われ
年を越して・・・やっと戻ってきたのが1月28日・・・
それよりは早くアトレーは納車出来ました(^0^
※最近多く成ってきた高性能ロングライフエンジンオイルは軽自動車に向かないようです。
少ない量で、高回転の軽自動車エンジンでは、距離では測り切れない負担が生じているようです。
オイル交換時(暖機状態)に排出して捨ててしまうと分かりませんが、常温迄戻してあげると
分離沈殿物が生じる事例が数件有りました。
暖まると溶けて混ざってしまいます。
軽自動車
軽自動車
オイル管理が悪かった乗用車から4000kmにて250g・・・オイルの洗浄効果なのか・・・?
これを冷間時に吸い上げてしまうくらい貯まると、オイルフィルターが一気に詰まり、各部にカーボンが
回ってしまいます。
当方では、排出量を計測するのと(どれだけ減ってしまっているか)沈殿物状況を確認しております。
人間でいう、検尿&検便みたいなものです(^^
安価なオイルは真っ黒に汚れますが、沈殿は生じないんですよね。
しかし、カーボンは同様に付着します。