カーディーラーに別のメーカー車を修理依頼で持ち込む方は少ないと思いますが、
一般の整備工場にも、取扱い車種や得意、不得意もございます。
「やった事が無い」など未経験を理由とされる事も有ります。
今回の一例は特殊工具と詳細なデータを要する案件です。
特殊工具も汎用の物は必要によって準備する事は少なく無いですが、
特定の車種用と成りますと、設備投資として採算が合わない事で、
作業を断らざるを得なく成ります。
過去にアルファロメオのタイミングベルト交換を依頼されましたが、
4万円の特殊工具(カムシャフトロック)が必要で、先々同条件で入庫の見通しも無く
身近で工具を持っている(貸してもらえる)業者さんも皆無でしたので、断りました。
前廻り全分解のアウディA4ウォーターポンプ交換は、知識が乏しく調べながらの見積りを
提示した時は既に遅く、他の整備工場へ依頼されていらっしゃいました。(すぐに水漏れしたらしい・・・)
VW トゥーラン 平成25年 DBA-1TCTH 25000km
2年前にご購入検討車種として相談を受けたのですが、
タイミングチェーンの早期伸びや、7速トランスミッションDCT「DSG」の故障が
5万キロ程度でも発生してしまうようで、エアコンのコンプレッサーやABS
レーダーセンサーやエアバック、灯火装置ヒューズなど盛りだくさん。
全力で阻止したのですが、お客様が覚悟を決めて9000kmの5年落ちを
ご購入に至ってしまいました。
出来ない事はディーラーで・・・との事で済めば良いのですが、当方が可能な限り
作業するのが前提ですので、私も覚悟を決めておりますm(_ _)m
なので、当店では断り切れなかった案件です(^^;A
先日、数ヶ月にわたって警告灯点灯・消灯、故障コード消去などの処置でしたが、
車検前に23000kmでABSセンサー交換です。
社外品ですが、結構高価です。
◎今回は車検での入庫ですが、ご購入時のお約束として、タイミングチェーンの
特殊工具代をご負担頂く事により点検項目が追加と成ります(^^;A 画像右側
左のはVW/AUDI用イグニッションコイルプーラーです。当店ギリ汎用工具認識です(^^
カムシャフトの後ろ側でタイミングを確認します。
プラグを抜き・・・
エンジンオイルが燃焼消費の激しい独車はプラグが汚れがちです。
1番シリンダーの圧縮上死点で0アジャストして・・・
※測定後の画像ですので、少しずれております。
カムシャフトの位置を確認。
新車から7年未交換のガスケットは滲んでもいませんでしたが、
予防交換です。1個¥860もする輪ゴムです。
今回はダイヤルゲージの数値から、タイミングチェーンの伸びは
進んでいないと判断致しました。
車検時(2年毎)に点検を行った方が良いですが、ガラガラ音を発したら即点検。
チェックエンジン点灯で、カムポジション関連が入れば即交換です。
特殊工具でチェーン交換まで当店で可能です。
チェーン、テンショナー、ガイド×2を同時交換ですが、交換時期が早い場合
伸びたチェーンのみ交換する事例も有るようです。
しかし、スーパーチャージャーもマグネットクラッチを兼用したウォーターポンプは
同時交換を行った方が良いそうで、高額出費が否めないです。
修理代の積立てを行っていた方が良い車両です。
先日、暗雲が・・・
便利な情報は日々使っております。
チョッと情報の方が遅れている感じがしますけど・・・
雨雲の下に入り・・・
瞬間土砂降り・・・
水たまりにバシャーンって入らないようにご注意を・・・
次回、驚愕の事実を紹介します。お楽しみに(^^/
ゴルフ6が大変な事に・・・
2022年8月
などのトラブルが有りましたが、
2年経過して継続検査による点検整備です。37800km
相変わらず、ダイレクトイグニッションは抜き辛いです。
勢いよく抜かないよう、テコでじっくりと・・・
オイル消費などで汚れた部分は・・・
清掃します。ブラシでゴシゴシはNGです。
2年ぶりに引っ張り出してきたSST
車検毎でタイミングチェーンの伸び点検です。
測定器具(カムシャフトロック)にもクリアランスが有るので
何とも言えませんが、前回よりは伸びてますね。
クランク逆回転ではテンショナー側なので、大きく振ります。
原動機番号位置確認。
発光機能付きの鏡で無ければ確認出来ません。
車体番号は運転席後部座席足元のカーペットを剥がした小物入れ部に有ります。
新車履きのコンチネンタルは硬化してヒビが入っており交換ご希望です。
値段を考慮してTOYOタイヤを選択し、NANOENERGY3 PLUSでも、
ロードインデックスとスピードレンジ(91V)は同等でしたが、
ご使用の状況からTRANPATH mp7 205/55R16 94V XLと悩みました。
2割程度高いのですが、プロモーション動画が同等車でしたので、
チョイスさせて頂きました。
以前から、時々玉切れ警告灯が点灯するとの事で、診断機で確認して
右スタティックコーナリングライト-オープン回路と出ていたので点検。
ヘッドライトON+右ウインカーの10km/h以上で点灯と成る為、
バルブに直接12Vを掛けて点灯確認。
バルブが点灯するのと、時々発症するとの事で、ヘッドライトユニットの問題かと思ってました。
今回は指で弾くと消えたので、フィラメントの断線を確認。
10km/h以上走行での振動で、断線部がオープンになったりショートしたりで
時々症状が出たようです。詰めが甘かったです。。。orz
ちなみに、トゥーランのコーナーリングランプはLo&Hiビームの内側に有るので、
一般的にはハイビームランプの位置に成ります。
陸運局で点灯確認を求められましたら「時速10km/hでウインカー点灯です」と言って、
「確認するならスピードテストのローラー上で見て下さい」と言うしか無さそう・・・
練馬の検査員さんはご存じでした(^^/