子供たちに読み聞かせた本の中で、特にお気に入りの何冊かは長新太さんのものだ。「ブキャ!」と言えば、私たちの頭には『キャベツくん』が浮かぶ。『ぶたやまさん』『なんじゃもんじゃ博士』もよかった。灰谷健次郎さんの『ろくべえまってろよ』や谷川俊太郎さん『めの まど あけろ』の絵も忘れられない。
Wikipediaの解説を読んだ。
「その作風を簡潔に記述することは困難だが、奇想天外、予測不可能、独特のユーモア、脈絡の無い展開、不条理、等の形容がなされることが多い。」
確かに。
脈絡無く展開する予測不可能で飄々とおかしな長新太ワールド。訃報のお写真は空に浮かぶキャベツのぞうみたいだった。
ご冥福をお祈りいたします。