「出玉系カテゴリー」と「ストーリー系カテゴリー」 | パチンコ店長の右脳。

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~3番店店長、総コンサルタント化計画~

こんにちは!


ロイです。


前回、「新台入替に左右されない客層」について書きました。


「35才位を境に、新台入替に対する興味が薄れてくる。」とも書きました。


本来は地域性や立地なども考慮しながら自店のターゲットを絞っていくものですが、


ここでは、「今、そのターゲット獲得競争に負けている。」ことを前提にし、


「他のターゲット(若年層地域の場合でも35才以上の客層)に絞りながら、


結果的にその客層(若年層)を奪う。」方法を


念頭に置きながら、そういった順序で書いていこうと思います。


3番店以下のお店に向けて書こうと思ったとき、


どうしても以前書いたように「競合店の新台入替」に対しての対抗策が、


まず始めに行わなければならない施策として挙がってきます。


「自店の稼動」が「競合店の新台入替」によって、大きく左右されているからです。


この部分の対策なくして、自店の稼動アップは有り得ないでしょう。


「新台入替」が「悪」なのではなく、最終的には競合店よりも大規模な「新台入替」が行えるように


順序立てて自店を創っていこうと言う事です。


それが現在3番店の新興ホールの創り方です。


その辺をご理解の上、読んで頂ければと思います。


・・・


さて、前回、「パチンコファンの普遍価値15項目」を「年齢層別」に分けました。


表を作って見て頂いたみなさんは分ると思いますが、


「18~25才」「~35才」をカテゴリー1とし、


「~45才」「~55才」「~65才」をカテゴリー2とした場合、その両者間には、大きな変化が見られます。


ここでは、カテゴリー1を「出玉系カテゴリー」と呼び、


カテゴリー2を「ストーリー系カテゴリー」と呼びます。


今後、パチンコ店運営は「ストーリーの時代」に突入すると思います。


「ストーリーの時代」とは、


①自店は何のために営業しているかを明確にし、


②その目的を達成するために、すべての施策を行い、


③「その目的に共感するお客様が自店へ来店する。」スパイラルを作る。


このスパイラルが、自店が「長期的に安定した営業が行える」基盤になります。


若干話が逸れますが、


「ストーリー展開」を行っていく上では、「お客様との接点」がすべてになります。


店内においては、以前書いた「7つのA」が重要であり、


宣伝告知(主にチラシ、DMなどの販促)では、新台、イベント機種云々より、


自店が「どういったストーリー展開を行っているか。」をお客様に対してお知らせしていくことが、


第一の目的になります。


(チラシ、DMにデカデカと新台キャラクターを載せてはいけない理由がここにあります。)


※詳しいストーリー展開に関しては後述。


・・・


話を元に戻します。


15項目の中で見ると、「出玉系カテゴリー」には、以下の6項目が入ります。


3.「新台、機種構成」の満足度を求める。


5.「自分への特別感」を求める。


7.今を精一杯楽しませてほしい願望。


9.見た目の良さを求める。


10.イベントを求める。


11.熱中させてほしい願望。


次に「ストーリー系カテゴリー」には、以下の9項目が入ります。


1.「約束に対する責任」を求める。


2.「温かみのある対応」を求める。


4.すべてにおいて「早期に処理してくれる事」を求める。


6.「居心地の良さ」を求める。


8.「店舗内での充実さ」を求める。


12.「楽しみたい」願望。


13.「人間らしさを表したい」願望。


14.「社会の一員」であるという認識を持っていたい願望。


15.「出来れば勝ちたい」という願望。(あくまで勝率重視ではない。)


・・・


上記の2つのカテゴリーには、もうひとつある特徴があります。


それは、


「カテゴリー1」の共通点は「短期的施策」であり、


「カテゴリー2」の共通点は「長期的施策」ということです。


「新興ホール」を創るにあたっては、「長期的なストーリー展開」が必要になることが


お分かり頂けたかと思います。


先程も書いた通り、今後は上記の「ストーリー系カテゴリーの9つ」が、


「競合との差別化ポイント」になります。


その理由は、


①「出玉系カテゴリー」の競争は体力勝負である。


②「長期的に来店して頂くためには、ストーリー展開が不可欠である。」からです。


しかし、ここで問題が発生します。


競合店の中にも、「ストーリー展開」という言葉をたとえ使っていなくても、


これら9つの施策を行っているホールは沢山あるからです。


自店が今からそれぞれの施策を行っても、その競合店と比べて「-」を「±0」にする事は出来ても、


「+」にする事は難しいということです。


では、どうすればいいのか。


「行う施策そのもの」と同時に、「それをアピールする方法に力点を置く」ことです。


そのステップは以下の4つにまとめられると思います。


①「9つの項目」を更に「3つの項目」に絞ること。(これが自店の命綱になる。)


②その「3つの項目」で「競合店に対しての絶対的優位性を構築」すること。


③その「3つの項目」を、「違う言葉に変換(後述)」し、「自店のオリジナルコンセプト」にすること。


④「自店のオリジナルコンセプト」をお客様とのすべての接点において露出すること。


(冒頭で書いた通り)


①~④まで書きましたが、


ポイントとなるのは②です。


「競合店に対しての絶対的優位性を構築すること」。


ここで、「競合店に対して絶対的優位性を構築する為の3つの方向性」について書いておこうと思います。


①競合店と同じサービスであっても、より強くファンに認識 させる。


②競合店が提供していない独自のサービスを提供する。


③競合店とは異なる組み合わせのサービスを提供する。


ここで①を見て頂けたらと思います。


「1.競合店と同じサービスであっても」2.「より強くファンに認識 させる」となっています。


要は、競合店と同じサービスであっても、より強くファンに認識してもらえれば、


「絶対的優位性になる。」と、いう事です。


競合店とは異なる「イノベーション(新しいこと)」を行うか、


あるいは、「イノベーションを行うか。」の選択になると思います。


※「イノベーションの創造」についても後ほど書いていこうと思います。


「パチンコホールにおける絶対的優位性」は、前者になるものと思います。


・・・


次回は、「ストーリー系9項目を絞る必要性」について書いていこうと思います。


今日も最後までお付き合い頂きましてありがとうございます。