東京オートサロン2017(その75) | 私的PORTRAIT専科

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イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

1月上旬に幕張メッセで開催された東京オートサロン2017にて。
山下 優さん=日野自動車ブース。





ヨーロッパと並んで大型商用車を得意とする日本を代表するメーカーであり、
国内のトラック・バス製造における最大手と自他共に認める日野自動車さん。
同社はトヨタ自動車の連結子会社でトヨタグループ16社のうちの一つであり、
「HINO」プランドのもとにトヨタグループのトラック・バス部門を担っています。
TOYOTAプランドでは「ランドクルーザー」「トヨエース」等を受託生産していて、

トヨタの生産方式をトラック・バス事業に最適化した生産体制を敷いています。
2007年に国内向けを上回った海外向け販売台数が、現在は7割以上に拡大。
経済のグローバル化の波が同社にとって強力な追い風になっているようです。



今回の出展コンセプトは「COOL TRANSPORTATION(運ぶをクールに)」。
世界中の人々の日々の生活を支える物流をトラックが支えている事をテーマに、
ブース全体に「街」をイメージしたデザインを施し、生活の中にある「運ぶ」を提案。
(物流のイメージをブース内をスマートに移動するLEDの光で表現していました)
今回は「COOL TRANSPORTATION」を具現化した3台のカスタマイズ車両を展示。



「フュージョン・カスタムトラック」(日野「プロフィア」カーゴ)は
落ち着いた車体色で逞しさと信頼感を、アクセントの赤で都市の活気を表現。



「フレンドリー・カーゴ」(日野「デュトロハイブリッド」カーゴ)は、
軽快でやさしいフレンドリーグリーンと、強くきらめく情熱のレッドを配して、
充実した安全装備で、人と街に幸せを運ぶトラックをイメージ。



「ジョイフル ・ダンプ」(日野「デュトロ」ダンプ)は、
逞しく輝くプライドレッドと爽やかな空をイメージしたフレッシュブルーで、
安全な力強さと優しさとの融合を表現していたようです。




出展ブースの基本構成は昨年とほぼ同様で、テーマで雰囲気を変えていた感じ。
昨年は「お花畑」をモチーフにしたメルヘンチックな(その点で異色の)ブース。
それに対して今回は、黒と白の基調色がコンセプトの「COOL」なイメージを表現。
趣味性を帯びた乗用車の場合、毎年ブランドイメージを変える事はありませんが、
商用車の場合は信頼性や耐久性といった性能面でのイメージが最優先されるので、
プラスαのビジュアル的なイメージを、後付けで或る程度付加する事が可能です。



ブースの頭上部分に屋根となる構造体を設置して、ブース全体の外観を視覚化。
展示車両で最も大型の「プロフィア」をブース奥に置いて、ステージとして活用。
屋外イベント等でよく見掛けるステージ専用トラックと同じ方法論・活用法です。
荷台の背景に、後送ビルがそびえ立つ都会の光景が舞台の書き割り風に描かれて、
トラックがもたらす利便性を象徴する大都会と「COOL」なイメージが重なります。
ステージにはコンパニオンさん達がいて、ここが来場者達の記念撮影スポットに。
残り2台の展示車両は荷台に風船やギフトの箱を大量に積んでブースの左右に展示。
「運ぶ」という営みが、人々の暮らしにもたらす豊かさを表現していたようです。




コンパニオンさん達のユニフォームも、昨年の出展からイメージを一新。
黒を基調色に、襟やウェスト部分に白&赤をアクセントに加えてメリハリを付け、
ファンシーな雰囲気の前回(→こちら )から、スタイリッシュでクールなイメージに。
荷台の積荷がカラフルな左右の展示車両と一緒に撮るとコントラストが鮮やかで、
ブース全体を、それぞれの要素をバランス良く配して構成しているのが分かる筈。
ブース内外に立って来場者達の注目を集めるコンパニオンさん達も重要な一要素。
今回初めてお見掛けした山下さんの雰囲気はユニフォームと同にようにクールで、
ユニフォームのイメージに馴染みやすいコンパニオンさん達が選ばれたのかも。