9月中旬に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2016にて。
小山郁美さん=WARGAMING JAPANブース。
戦場を舞台にしたバトルゲームは、鉄板とも言える人気ジャンルの一つ。
架空の戦場から史実に基づくシミュレーションまで、その舞台も様々です。
ネット環境の充実とハードの進化に伴い、対戦する楽しさも大幅に増して、
大手・中堅ゲームメーカーの殆どが、このジャンルでシェアを競っています。
ベラルーシ共和国のミンスクで創業したウォーゲーミングさんも、その一社。
主に第二次世界大戦を舞台にした「World of Tanks」を2010年にリリースして、
実在した名戦車の数々が繰り広げるバトルにミリタリーゲームファンが熱狂。
その後、空戦版「World of Warplanes」と海戦版「World of Warships」も加えて、
後発ながら、ジャンルを代表するメーカーとして不動の地位を築いています。
4年連続の本格出展となり、すっかり常連出展社として認知された今回は、
PC版「World of Tanks」、モバイル版「World of Tanks Blitz」、
コンソール版「World of Tanks Console」、PC版「World of Warships」
という、「World of Tanks」を中心に計4タイトルを用意した手堅い出展内容。
戦争モノは、陸・海・空のラインナップに集約される固定的なジャンルですが、
或る種のマンネリ感を打破する為、ユニークな手法のPRに力を入れています。
過去に「ガールズ&パンツァー」「蒼き鋼のアルペジオ」等の人気アニメとコラボ。
更に今回は、ユニークな試みとして「WGプレミアムツアー in TGS 2016」を実施。
ウォーゲーミングさんブースでVIP待遇でゲームを楽しめるファン垂涎の企画で、
海浜幕張駅からリムジン送迎付きで同社ブースを訪れ、ゲームを堪能
タイトルプロデューサー等とのトークセッション・ランチタイム
会場限定のオリジナルグッズセットをプレゼント
という内容の登録プレーヤー40名のみに限定したプレミアムツアーだった様子。
こうした企画は同社が初ではないと思いますが、プレミアムに相応しい内容で、
「ガルパン」等とのコラボに通じる、シャレの効いた仕掛けという感じでしょうか。
ブースの全体デザインは初出展の頃から大きく変わって、開放的な雰囲気に。
(初出展の時は外周沿いを壁面で覆ったモノモノしい雰囲気だったと記憶)
開放的な構造にするか、敢えてクローズドな構造にするか、難しい選択ですが、
ウォーゲーミングさんの場合は、一目瞭然の伝わりやすさを選んだようです。
メイン通路に向けて、最も賑わうイベントステージと観覧スペースを設置。
スペシャルエキシビジョンマッチ、声優さん達のトークショー、抽選会、等々
ブースに足を運んだ来場者が一体となって盛り上がれる様々なイベントを用意。
同じメイン通路沿いに、初出展の時から名物になっている実寸大の戦車を展示。
今回は旧日本軍の「九五式軽戦車」で、軍装姿のコンパニオンさん達も加わり、
記念撮影スポットであると共に、自分にとっては小山さん達を撮影できる機会。
一方、来場者達の注目を集めていたのがVR(仮想現実)を使った試遊コーナー。
戦艦「大和」の搭乗体験を味わえる「VR Special photo zone YAMATO」と銘打ち、
「大和」のコントロールタワーに乗り込んだような視点で搭乗気分を味わいつつ、
手に持ったコントローラーを任意の方向に向けて、砲撃を体験する事も可能です。
現時点では試作段階のようですが、当然ながら実製品化を見据えている筈です。
ウォーゲーミングさんらしさを高めてくれるのが、軍装姿のコンパニオンさん達。
陸・海軍それぞれのコーデに、今回はエンタメ系の展示会ユニフォームも加わり、
(何となくアミューズメント系のキャンギャルさんを思わせるようなデザイン)
重厚なミリタリーテイストの出展風景にイベントらしい華やかさを添えています。
2014年の小山さんは海軍コーデ(→こちら
)でしたが、今回はカチッとした陸軍風。
「九五式軽戦車」とイメージ面で相性も良く、被写体映えする光景の一つでした。