東京オートサロン2016(その12) | 私的PORTRAIT専科

私的PORTRAIT専科

イベント等でお見掛けした方々の私的記録です。

1月中旬に幕張メッセで開催された東京オートサロン2016にて。
佐伯美紗さん=SUZUKIブース。





コアなカスタムカーファン達が集まって始まった東京オートサロンは、
その後の知名度と規模拡大に伴って商用展示会としての性格も色濃くなり、
ここ数年は国内外の大手自動車メーカーの存在感が極めて大きくなりました。
自動車メーカーブースの多くはモーターショーに次ぐ規模のスペースを確保して、
各ホールの最も奥のエリアに横並びに配置されて、会場内を賑わせています。
(そうした配置によって来場者をホールの奥に誘導する役割も担っています)
このエリアを歩いていると何となくモーターショーに足を踏み入れたような気分に。
モーターショーのブースと同様の方法論・デザインを採り入れている企業もあり、
今回のスズキさんの出展ブースは、その最も分かりやすい一例だと思います。
参考出品したステージ上の3台のカスタマイズモデルが注目を集めていました。


スズキ


「アルト ワークス GP」(参考出品車)
MotoGPに参戦する「チームスズキ エクスター」とのコラボにより、
そのワークスマシンをイメージしたカスタマイズモデルとして出品。
MotoGPマシンのカラーリングにカーボン製のボンネットを採用する等、
レーシーなイメージに仕上げられている(MotoGPマシンと共に展示)。


スズキ


「イグニス ウォーターアクティビティーコンセプト」(参考出品車)
週末はカヌーを乗せてフィッシングポイントへ。
スマートにクロスオーバーカーを乗りこなしたいユーザーを想定して、
大人向けのカスタマイズカーに相応しいカラーリングを施したモデル。
マットカーキメタリックのボディカラーにオレンジのアクセントを加えて、
専用デカールで外装を、オレンジとカーキの専用カラーで内装を仕上げた。


スズキ


「ハスラー ラフロードスタイル」(参考出品車)
ハスラーの新しい楽しみを提案するカスタマイズモデルである。
アクティブイエローの車体色をベースに、オロジナルのデカールを加えて、
クライミングやトレッキング等のアウトドアに使える車種である事を表現。
シートやインパネにもオリジナルロゴを施して、アクティブなイメージに。


ベース車種である新型「アルト ワークス」「イグニス」「ハスラー」に加えて、
「ソリオ バンディット」「エスクード」等々、市販ベースの最新車種も多数展示。
多くのファンの要望で15年振りに復活した新型「アルト ワークス」は特に人気で、
その乗り心地を確かめようと多くの来場者達が集まっていたのが印象的でした。




出展ブースの基本構成や雰囲気は東京モーターショーをコンパクトにした感じ。
市販ベースの展示車両はフロアに直置きされて、来場者達が気軽に試乗できます。
完成車メーカーの出展ブースに共通して採り入れられる、ショールーム的な構造。


スズキ

スズキ

スズキ

スズキ


プレゼンステージはモーターショーよりコンパクトな規模に合わせて改変されて、
3台の参考出品車が各々のイメージで造り込まれだ装飾を背景に展示されています。
プレゼン時には、MCさんの進行で3台を順番に紹介して行くオーソドックスな構成。
イメージアイコン的な役割を担うモデルさん達が華を添えるのもお約束の演出で、
モーターショーのプレゼン風景を覚えている方々なら既視感を感じたと思います。
スズキさんのカスタマイズは、いわゆるドレスアップやチューンナップではない為、
ブースの雰囲気はオートサロン的というよりもモーターショー的かもしれません。




モデルさんは2チーム編成、各参考出品車を2名ずつ(計6名)で担当していました。
それぞれのコスチュームも担当する車両(と背景装飾)のイメージに合わせていて、
「ハスラー ラフロードスタイル」担当の佐伯さんは、カラフルなコスチューム姿。
車体カラーと同じイエローのトップスと、車体のデカールと連動した柄のパンツで、
リゾートやアウトドアの陽光の下で映える、明るいイメージを視覚化していました。
モーターショーとオートサロンでコスチュームの雰囲気を一新する出展社も多い中、
スズキさんでは展示車両のコンセプトとコスチュームデザインがほぼ一貫していて、
その事も、二つの展示会の出展風景に既視感を感じる大きな理由の一つと言えそう。
初めて撮らせて頂いた佐伯さんは落ち着いたコーデも似合いそうな大人の雰囲気で、
展示会やイベントでお見掛けする機会が少ない、レアなモデルさんのお一人でした。