9月中旬に幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2015にて。
Lenaさん=バンダイナムコエンターテインメントブース。
日本を代表するエンタメ企業であるバンダイさん・ナムコさんの名を冠して、
ゲームから玩具に至るまで幅広いサービスを手掛けている同グループですが、
今年、ゲーム事業会社として活動して来た「バンダイナムコゲームス」を改称し、
「バンダイナムコエンターテインメント」として再出発した事を、会場で知りました。
(ロゴにも変更が加えられ、ロゴ下の「Games」が「Entertainment」になりました)
取り扱う事業領域をエンターテインメントと広く定義できる社名に変更をする事で、
同グループのネットワークを活用したサービスやコンテンツを幅広く採り入れて、
既存のゲーム事業に留まらず、更なる成長発展を目指すという趣旨のようです。
今回のゲームショウは、そんな同社の新体制を広く訴求し得る絶好の機会。
最新ゲームのプレイアブルやスペシャル映像の公開・ステージイベント等々、
これまで通りの(=各社に共通の)オーソドックスな運営構成は堅持しながら、
「STADIUM(スタジアム)」というブーステーマを設けて、新機軸の企画も展開。
ゲームショウ開催前からゲームファン達が参加できる、応募型の内容でした。
■ブースで“したいこと”が叶う!Twitterイベント■
特設サイトに用意された「したいことリスト」から自分の希望を選んで応募。
Twitterでつぶやき、特設サイトの仮想「STADIUM」に並べばエントリー完了。
「したいこと」の人気上位5つを採用、抽選で20名がそれが叶えるという内容。
ちなみに「したいこと」の内容は、例えば以下のような感じ(一部を抜粋)。
・二見プロデューサーにランチを奢ってもらいたい!
・富澤Pから神喰い(お弁当アーン)してもらいたい!
・待たずにステージを最前列で観覧したい!
・試遊タイトルがほしい!
・ステージ出演プロデューサーの全員のサインがほしい!
・バンダイナムコエンターテインメントブース内の全配布物がほしい!
・主催者ステージのアイドルマスター優先パスがほしい!
・待たずにゲームを試遊したい!
賑やかし企画ならではの内容から、来場者にとって切実な願いまで様々ですが、
事前の願望(=ワクワクする期待感)をブースに足を運んで実際に叶える構成は、
リアルのイベントとネットの仮想空間をシームレスにリンクさせた目新しい試みで、
ゲームをPRする為の基本的な運営が(他社を含めて)差別化し難い状況の中で、
チャレンジング(その点ではリスキー)ながら、充分なインパクトを残せたようです。
出展ブースの雰囲気は、今回のテーマである「STADIUM」感が濃厚に漂い、
その最大の理由は、メイン通路沿いに設けたイベントステージと超大型映像。
大手ゲームメーカーさん達のブースは、基本的な構造を大きく変える事はせず、
メイン通路沿いをイベントステージ、それ以外を試遊や展示等に充てています。
(過去の経験を活かした大手メーカーさん達のブースは完成型と言えるかも)
バンダイナムコさんブースも過去の実績を踏まえつつ今年なりの工夫を加えて、
ステージの頭上を飾る「STADIUM」の映像ロゴがイベント感を盛り上げています。
ステージの傍らには50インチの超大型ディスプレイを設置して演出効果を高め、
これらの映像が、ブースの(横に長い)スケール感を視覚的に表現していました。
一方、ブースの裏手側には、試遊コーナーの導線と大型の装飾物が並んでいて、
「ガンダム」に登場する「ザク」の巨大な頭部を象ったオブジェ等が目を惹きました。
「STADIUM」感に加えて、やはりバンダンナムコさんらしさが濃厚な空間でした。
今回は「充電ムスメ」というゲームショウ限定のプロモーションユニットを結成。
(その為か、お馴染みの「バナッ娘」という愛称は使われなかったようです)
6名の「充電ムスメ」さん達が、来場者のスマホを充電(1回3分)してくれました。
その充電時間中、タブレットで同社の様々なゲームアプリをPRする事を含めて、
来場者達の足をブースに向けさせるアイキャッチ的な役割という感じでしょうか。
Lenaさん達のユニフォームはコンパニオンさん達と異なるデザインを採り入れて、
ロゴカラーを使ったバンダイナムコさんテイストを漂わせつつも、独自の存在感。
開催前の事前告知段階から人気投票といった賑やかし企画も並行して行われて、
「充電ムスメ」さん達に会いに、同社のブースに足を運んだ方々も多かったかも。