取っ手がない | 士は己を知る者の為に死す

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解



康夫「ねぇねぇねぇ太郎ちゃん」
太郎「なんだよ!康夫ちゃん」
康夫「聞いて!聞いて!聞いて!」
太郎「聞いてるよ!」
康夫「今日、スーパーに行ったんだ」
太郎「だから何ね」
康夫「そしたらさぁ、買い物籠の取っ手が無い」
太郎「はぁ?」
康夫「この前、太郎ちゃんの友達が、レジ袋を貰わずに籠こと持って帰るって行ってたじゃない?」
太郎「笑っちゃうよねぇ。発想の転換と言うか、逞しいと言うか」
康夫「そしたらさぁ、取っ手が無いのよ」
太郎「話が見えない」
康夫「スパーの入り口に置いてある買い物籠には取っ手があるわけ」
太郎「そりゃそうだわな。取っ手が無けりゃ持てない」
康夫「だしょ?」
太郎「だから、何の話?」
康夫「レジでさぁ、お店の人がレジを通した商品を、こっちの籠からあっちの籠に移すでしょ?」
太郎「そうだね。右の籠に入っている商品をレジにピッとして左の籠に入れるわなぁ」
康夫「だしょ?だしょ?」
太郎「それで?」
康夫「だから、レジでピッとした商品を入れる籠には取っ手が無いの」
太郎「?」
康夫「買い物をする籠には取っ手があるけど、レジを済ませて袋詰めするテーブルに運ぶまでの籠には取っ手が無いのよ~」
太郎「なるへそ~!籠ごと持って帰る客がいるから」
康夫「ファイナルアンサ~?」
太郎「ファイナルアンサ~!」
康夫「ドルゥルルルル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
太郎「長いよ、みのさん!」
康夫「ドルゥルルルル・・・・・・・・・・・・・・・・」
太郎「いい加減にして」
康夫「正解!」
太郎「ありゃまぁ。敵もさるもの!ひっかくもの!」
康夫「なんじゃそりゃあ?」
太郎「スーパーもやりますなぁ」
康夫「だいぶ持って帰られたんだろうね?」
太郎「それって、君の奥さんじゃ?」
康夫「でしたぁ」
太郎「・・・」