中国内で製造販売するデジタル製品について、その「ソースコード」を中国政府に開示するよう義務付ける
康夫「自由だねぇ」
太郎「自由だねぇ」
康夫「盗みま~す!」
太郎「外国企業は出て行け~!」
康夫「そうなの?」
太郎「そうなの?」
康夫「僕は、てっきり外国製品の技術を盗むのが目的だと思ってた」
太郎「僕は、てっきり外国製品と外国企業を締め出すのが目的だと思ってた」
康夫「どっちなんだろう?」
太郎「どっちなんでしょうねぇ?」
康夫「昔、税金を安くするからって誘致されて、中国に生産拠点を移した靴メーカーがあってね。順調に起動に乗ったんだって」
太郎「ふむふむ」
康夫「そしたら、いきなり役人がやってきて『○○に引っ越せ!』って言われたんだって」
太郎「ほほぅ」
康夫「そこは、電気も通ってないような、とんでもない僻地」
太郎「あちゃ~」
康夫「引っ越さなければ、高い税金を払うことになるぞって」
太郎「そりゃ、酷い」
康夫「でね、約束が違うって詰め寄ったんだって」
太郎「当然ですわな。税金を安くするからって誘致されたわけですから。それで、どうなったの?」
康夫「警官がやってきて、強制退去」
太郎「あちゃ~。でも、まぁ、日本でやり直せばいいじゃん」
康夫「それが、生産設備からなにから、全て当局に押収されたんだって」
太郎「昔、革命で富裕層の財産を没収した国だからねぇ。海外の企業でも関係ないってか?国家的追剥だね」
康夫「そう言う国なのよ。従業員は機械の使い方を覚えた。日本人を追い出せば、中国の企業として靴を生産できる」
太郎「そうそう、それでSONYは、組立工場をアジアから、日本に引き揚げたんだったね」
康夫「うん、生産技術を盗んで、自国の企業に流す。これアジア的国家ビジネス」
太郎「また、占領しちゃおうか?」
康夫「無理無理。ところで、見通しは?」
太郎「大半の企業が撤退すると見ている」
康夫「だろうねぇ。中国にソースコードを盗まれたら、死活問題だ」
太郎「コピー製品を作られちゃあ、かなわん!」
康夫「中国のダメージは?」
太郎「外国製品が消えれば、粗悪品でも国内製品が売れる。しかし、追い出された国は、中国の製品を輸入禁止にするか、高い関税をかける」
康夫「当然だよね」
太郎「だけど、日本はそれをできない」
康夫「どうして?」
太郎「食糧危機になる」
康夫「そうかぁ、食料品の多くは中国からの輸入に頼っているんだったね」
太郎「どっちにしろ、日本経済へのダメージは大きい」
康夫「だから、中国のダメージは、どうなの?」
太郎「向こう10年、国際経済から孤立」
康夫「それだけ?」
太郎「それだけ」
康夫「・・・」