海上警備行動 | 士は己を知る者の為に死す

士は己を知る者の為に死す

男は自分を理解してくれる人の為なら命を懸けて尽くす

主従関係は、征服支配よりも理解



康夫「やるの?」
太郎「やるさ!」
康夫「意志は固い?」
太郎「もちろん」
康夫「じゃあ、何も言わない」
太郎「なんか冷たいなぁ」
康夫「見解の相違だね」
太郎「そうかなぁ?」
康夫「そうだよ」
太郎「康夫ちゃんは必要だと思わない?」
康夫「思わない」
太郎「どうして?」
康夫「日本には憲法第九条がある」
太郎「またまたぁ」
康夫「だって、そうだもん」
太郎「じゃあ、自衛隊の存在も否定するの?」
康夫「僕は共産党じゃない」
太郎「でしょ?だったら、どうして?」
康夫「自衛隊はあくまでも自衛隊であって、やっぱ活動は国内に限るべきだと思う」
太郎「なるほど。それも一理あるね」
康夫「だから、国外の活動には賛成できない」
太郎「しかし、日本の船が襲われているんだよ」
康夫「それでも」
太郎「それでも?」
康夫「そう、それでも」
太郎「じゃあ、日本の船が海賊の餌食になっても、黙って見てろって言うの?」
康夫「そういうわけじゃないけど・・・」
太郎「じゃあ、どういうわけよ。国民の命を守らずして、国家と言える?」
康夫「ほとんどの船の日本人は船長だけだけど」
太郎「確かに。だけど、日本の船でしょ?」
康夫「確かに」
太郎「矛盾してる」
康夫「例えば、国連に公海警備の組織を作るとか」
太郎「また、外国に助けてもらうわけ?」
康夫「指揮官が国連の職員なら、自衛隊を出してもいいんじゃない?」
太郎「どうして?」
康夫「帝国主義の復活だとか、侵略した過去だとか騒げないじゃない?」
太郎「どこが?」
康夫「第二次世界大戦で、日本に占領された国だよ」
太郎「いい加減、もう敗戦国から脱皮しようよ」
康夫「でも、それは事実なわけで」
太郎「もう、半世紀過ぎてるんだよ。そろそろ、敗戦国のレッテルは剥がして、国際社会に貢献するための行動をしてもいいんじゃないかな?」
康夫「自衛隊が暴走したら?」
太郎「軍隊が暴走する危険性はどこの国でもあることだし、そのために我が国にはシビリアンコントロールがあるじゃない」
康夫「有効だと思ってる?」
太郎「思わなきゃ、何もできないじゃん。上官の命令がなければ、行動できないように教育もしてるし」
康夫「だけどさぁ、外国の船は守れないんでしょ?」
太郎「そりゃそうだよ。自衛隊だもん」
康夫「じゃあ、国際貢献とは言えないじゃない!」
太郎「もちろん、外国の船舶の護衛はできないよ。でもね、たまたま外国の船舶の近くにいて、たまたま自衛艦が海賊からの銃弾やロケットで被弾したら?」
康夫「自艦の安全を守るために、海賊を攻撃することができる」
太郎「たまたまだよ、あくまでもたまたま」
康夫「苦しい言い訳だねぇ・・・ってか、それって、まんま海峡のパトロールじゃん」
太郎「見解の相違です」
康夫「おあとが宜しいようで」