6月の読書  | ドラゴンボーイの憂鬱@レンタルスペース自由が丘サクラボロー

ドラゴンボーイの憂鬱@レンタルスペース自由が丘サクラボロー

レンタルスペース自由が丘サクラボローです。
http://sakuraborough.com/

読書好き、映画好き、音楽好き

それから、もう1つの趣味は美容ネタ

 

 

 

 

6月の読書記録です。

 

今月とても良かったのは

 

 

 

ジャン・ジュネの再来とまで呼ばれる新人女性作家・塁と、平凡なOLの「わたし」はある雨の夜、書店で出会い、恋に落ちた。彼女との甘美で破滅的な性愛に溺れていく「わたし」。幾度も修羅場を繰り返し、別れてはまた求め合う二人だったが……。すべてを賭けた極限の愛の行き着く果ては? 第14回山本周五郎賞受賞の傑作恋愛小説。発表時に話題を読んだ受賞記念エッセイも特別収録。

 

すでに読書感想はブログにアップしましたが、淫らな純愛っぷりにはまってしまいました。

こんな激しい恋愛小説ってなかなかお目にかからないなと思う。

最近『別れる決心』という韓国映画を観たんですが、やっぱり純愛ほど始末におえないものはないなと痛感しました。普段韓国映画やドラマはあまり観ないのですがなんか凄すぎて集中して観てしまいました。こちらは男と女の純愛ですが中山可穂作品にも通ずる匂いがしました。

 

 

 

 

真っ白に海が凍るオホーツク沿岸の町で、静かに再会した男と女の凄烈な愛を描いた表題作、酪農の地を継ぐ者たちの悲しみと希望を牧草匂う交歓の裏に映し出した、オール讀物新人賞受賞作「雪虫」ほか、珠玉の全六編を収録。北の大地に生きる人々の哀歓を圧倒的な迫力で描き出した、著者渾身のデビュー作品集。

 

こちらは桜木紫乃さんのデビュー作品集です。

私はものすごく好みでした。恋愛や男と女の話の短編集ですが、恋愛というよりは「生きる」という事が描かれているという気がした。

悲しみを抱えながら生きていくその感じ、それでいてセンチメンタルすぎない書きっぷりが桜木さんらしいと思いました。どれも良くてどの話が好きって選べないくらい。子供っぽい甘ったれが一切ない大人たちが選択の余地もないような人生を生きていく姿がとてもドラマティックだった。

 

 

 

もしも日曜の次の日が“自分だけの一日”だったら?(「日曜日の翌日はいつも」)
買ったマンションに前の持ち主が“同居”していて毎日規則正しい生活を送っていたら?(「ハミングバード」)
描いたものが動き出す“魔法の鉛筆”を手に入れたら?(表題作)
明日、あなたはこの世界に迷い込むことになるかもしれない――。海外でも高く評価された「ハミングバード」他、あたたかな筆致で描かれる、誰も見たことのない日々。
不思議のきらめきと日常の素晴らしさに浸れる短篇集。

 

ジャンルはSFだと思うけれど、とても読みやすい短編集です。

正直6月読了本の中で一推しです。

とてもエモーショナルな作品集で私の好みのど真ん中でした。そのうちブログに別途感想文を書くつもりですが、こちらもどの作品が良いと言えないくらいどれも好きです。

こんな作品に気づかずに生きてきた自分にバカバカと言いたいし、出会えて良かったと心から思う。

 

7月に入りバカみたいに暑いです。

私を夏眠させてほしい。気づいたら秋が理想的。

全然集中できる気がしません。夜は3時間毎くらいに目が覚めます。

電気をつけたくないのでKindleで本を読んではまた寝るって感じです。

 

 

 

「嫁いだ花嫁が3年以内にかならず死ぬ」――。

忌まわしき伝承のある東北の旧家・海上家では、過去十数代にわたり花嫁が皆若くして死に絶えていた。
この家に嫁いだ女性から相談を受けた拝み屋・郷内は、
一家に伝わるおぞましい慣習と殺意に満ちた怪奇現象の数々を目の当たりにする……。

記録されることを幾度も拒んできた戦慄の体験談「母様の家」と「花嫁の家」。
多くの読者を恐怖の底へ突き落とした怪談実話がついによみがえる。

 

 

今これ。

拝み屋怪談って前にドラマを観たことがあって怖くて気に入っていたんですが、

こちらのオリジナルは怖いというよりとにかくおぞましい。

まじで実話怪談なの?って疑う。

こんなことあり?

結末が気になります。