こんにちは。
最近、月一ブロガーになりつつある
ドラゴンマリアです♪
風水を学び始めてからというもの
昔から好きだった民俗史に
再び興味が向きつつあります。
風水というのは、生活と密接していますので
当然ながら人々の暮らしと
いろいろな形で関わりがありますよね。
そんなわけで、山梨県立博物館の
『強請祈願とやまなしの雨乞い』展に
家族で行ってきました。
強請祈願というのは、
いつも行っているご祈祷などで
雨乞いに効果がなかったりすると
お祀りしていた神様や仏像を
火であぶったり、
水に沈めたりして痛めつけ
「出してほしかったら、雨降らせろ！」
･･･と、なかば脅すような感じで行う
ご祈祷とか祭祀になります。
うわ、めっちゃ怖いわ～～。
初めて聞いたわ～～って思ったのですが
意外に、皆さまの身近にも
この恐ろしい強請祈願が
今でも使われていたりするのですよ！！！
例えば、選挙で使われる「だるま」さん。
選挙前に片目に墨を入れますよね？
で、当選したら、両目に墨を入れます。
つまり、目を入れてほしかったら
ワタシを当選させてくださいね～～！！
という、強請祈願なわけです。
本来、両目がある状態なのに
片目のまま置いておく・・・という感じ。
さらに、お子さんが作る「てるてる坊主」
あれも強請祈願だって知ってましたか？
よく耳にする「てるてる坊主」の歌
①番と②番の歌詞では
晴れたら、金の鈴、甘いお酒を
てるてる坊主にあげると歌います。
しかし、③番の歌詞では
てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇(くも)って 泣いたなら
そなたの首を チョンと切るぞ
ヤバイです！
晴れなかったら、てるてる坊主は
首をチョン切られてしまいます。
この歌詞の由来となる逸話もあり
雨乞いで有名なお坊さんが
とある殿様の命令で雨乞いしたところ
雨が降らなかったので、
首を切られて処刑された・・・
首を白い布で包まれたから
「てるてる坊主」になった
・・・そうです！！！
選挙で当選できなかったら
目が入れてもらえなかったり
雨が降らなかったら
首を切られてしまったり
日本の神様、仏様って大変ですね。
キリスト教圏、イスラム教圏では
絶対にあり得ない、人と神との関係です。
ちなみに、パンフレットの像は
「アマゴイサン」という仏像で
実際の雨乞い強請祈願で
水の中に放り込まれていた像だそうです。
1960年の録画が残っていたので
つい最近まで行われていたってことですね。
人間って・・・なんか、怖いわ～～！！
って、つくづく感じた企画展でした♡