アイデンティティについて

 

 

今回のブログではアイデンティティ(identity)についてお話したいと思います。

 

アイディンティティとは『自分が自分であること』、さらにはそうした自分が、『他者や社会から認められているという感覚』のことです。 日本語では「自我同一性」と呼ばれたりもします。

 

よく自己肯定感が低い高いということが話題になったりしますが、アイデンティティが揺らいでいる人は自己肯定感がどうしても低くなってしまいます。

 

自己肯定感を高めよう!自分を好きになろう!という自己啓発をおすすめする人がよく見受けられますが、アイデンティティが揺らいでいる人にいくらそれを薦めても意味がありません。

 

 

なぜかというと、『自我同一性』という言葉のとおり、自分が認識している自分像と他社から見られている客観的な自分像が一致して初めて自分というものを認識できるからです。

 

自分というものを認識できていない人に、自己肯定感を高めよう!と言っても不可能だと思いませんか?

 

自己を肯定するには『自己認識』と『自己受容』の2つのプロセスが必要になります。そのプロセスを度外視して自分大好きになることはできないということです。

 

ですが、大部分の人間は自己肯定感だけを高めようと努力してしまう傾向があります。そうなると人間はどうなるでしょうか?

 

 

 自己肯定感だけを高めようとするとエゴに利用される

 

 

自己を認識できていないまま自己肯定感を高ようとしてしまった場合、ふつふつと出現するのが『自己承認欲求』です。

 

自己を肯定するために他人から認められようと必死になってしまうのです。

 

承認欲求というのは他者から認められたいという人間には当然備わっている欲求なので、それ自体が悪いというわけではありません。

 

ですが、自己認識・自己受容というプロセスの中で正しく扱われないと、エゴに利用され、強烈に自分を甘やかしてしまいます。

 

 

SNSで煌びやかな自分を演出してみたり、整形を繰り返し自分とは別の物になろうとしたり、他人にマウントを取ることで自身の価値を承認しようとしたりします。

 

人から賞賛を得るために興味がないにも関わらず資格取得に躍起になったり、あとは持ち物をブランド品で固めたり、パートナーの肩書にこだわったり。

とにかく、人から憧れられる何かを所有することで自己を確立しようとするのです。

 

ただ人間はあくまで人の形をした魂でしかありません。

立派な肩書をいくつ持とうと、所有物をいくら増やそうと、あくまでオプションを増やしているすぎないのです。

 

承認欲求は度が過ぎると自己を高めるという研磨の精神ではなく、偽りの自分を演じてしまうことに繋がります。

 

 

 

そうなんです。

プロセスをすっとばして自己肯定感だけを上げようとすると、本来の自分ではなくなってしまうのです。

 

他人からどう思われようと自己肯定感があれば大丈夫!だったはずが、他人から賞賛を得られないと自己を保つことすらできなくなってしまっては本末転倒ですよね。

 

 

 本当に大切なのは自己受容

 

 

幼少期や思春期は社会的に自分の立ち位置を把握することが難しいため、非常に揺らぎやすいです。先日のブログでもお伝えしたようないじめをする人の心理は自己認識ができていないことが原因の一つでもあります。

 

※いじめを受けていた幼少期のお話はこちら

 

幼少期に周りの人たちからどのように扱われてきたかというのも大きくその人の人格形成に関わっています。

常に親から否定されてきた子供は自己受容に至るまでにかなり時間が必要になります。

 

かく言う私も、母親から『何もできない子』として育てられてきましたので、ずっとその認識で生きておりました。

 

自己受容できるようになったのは社会人になってからなので、非常に時間がかかりました。そのお話もいつかブログで書きたいと思います。

 

自己受容とはありのままを受け入れるということですが、ありのままとは自身の足りない部分(欠点)も含めて受け入れるということです。受け入れるのは仕方がないと思う感覚にも近いです。

 

 

完璧な人間は存在しません。あなたにとって完璧だと思う人間ですらたくさんの欠陥がありますし、誰かには嫌われています。人から好かれる人を妬み嫌う人だって存在するわけなので。

 

自身の欠点を正そうとフォーカスするのではなく、短所も長所も認識した上で自分を好きになる。という段階を踏んでいきましょう。

こんな足りない部分もおちゃめで可愛いな、と最終的に思うことができれば勝利です。

 

あと、小さなことでも自分をほめましょう。こんな短時間で皿洗いができた!でもいいですし、ちょっとケアを頑張ったから肌がすべすべになって可愛くなった気がする!でもいいですし。

 

今日も1日頑張ってくれてありがとう、私。でもいいです。

誰かを褒めて喜ばすことができた!私優しい!とかでもいいです。

 

私がおすすめなのは、他人に賞賛されなくても自分が大好きでいられるなんて、私かっこいい!と思う感覚です。あと、人と違う自分が好き!とかですかね・・。

 

書いていて少し恥ずかしいのですが・・笑

少しでもお役に立つことができれば嬉しいです^^

 

今回のブログはここまでです!

 

 

ドラゴンアイ