本格的ないじめを経験する

 

 

ここからは小学3年生で引っ越しに伴い、転校をした時のお話です。

※前回のブログをはこちらからご覧ください。

 

まず私はなんとか友達を一人でも作って新たな環境に馴染まなければ・・!と焦っていたことを覚えています。

思い切って声をかけたり明るく演じてみたり、自分なりには努力したつもりでした。

が、見たこともない生き物を見るような冷たい目を向けられ、こそこそと逃げて行ってしまうのです。

 

あれ・・?なんで・・?

 

とにかく不安なスタートだった記憶があります。

 

 

それからは昼休みの度に地獄でした。ほどなくして、私に触れると菌が移ると言い出す子が現れました。その菌は別の子にタッチして移さないと侵されてしまうという設定だったようで、みんな嬉しそうに私から発生しているであろう菌を移し合って盛り上がっていました。

 

今考えると非常に稚拙で馬鹿らしい出来事ではありますが、小学3年生の私の心は酷く傷ついていました。

幼少期に自尊心を傷つけられる経験というのがどれほどのトラウマになるか、きっと経験者しかわからないだろうと思います。

 

 

そのあたりから、私は人から受け入れられない人間なのだという自覚をするようになりました。学校という小さな社会で拒絶を経験した私はきっとどこにいっても居場所がないんだ・・と諦めと絶望を覚えるようになってしまったのです。

 

たまに話しかけてくれる人がいると、それだけで私なんかに話をしてくれるなんて・・と思ってしまうほど自分の価値を『道端に転がる石』のごとく扱うようになりました。

 

 

そんなふうに自分を認識するようになってから、私はますます他人におびえるようになりました。これ以上傷つけられたら精神がどうなるかわからない。

 

誰にも会いたくない。話をしたくない。

 

心を開けなくなった私は、昼休みは常にトイレで過ごすようになりました。

トイレの中にいる時だけ、一時的な安心感を得ることができていました。

 

 

今考えると随分キツイ学生時代だったなぁと思います。

この頃の影響なのか、トイレにこもっている夢を未だに見ることがあります笑

 

そんな私も中学生になり、心機一転友達を作れるかな・・と淡い期待を持ちつつ挑みましたが、やはりだめでした。

 

印刷物を手渡すふりをして顔にぶつけてくるという屈辱を受けたり、キモイと目の前で悪口を言われたり・・。相変わらずいじめられる日々が続きました。

 

 

 変えられるのは自分の意志と行動

 

いじめを受けるなんて弱くて恥ずかしい人間なんだ・・。そんなふうに自分を貶めることを繰り返していたある日、姉に言われました。

 

『そんなやられてばっかりで悔しくないの?はっきり相手に伝えたら?』『なんでそんなことするんですか?って。やめてほしいって』

 

私はそんなことできるはずがない。そんなこと言っていじめが激化したらどうしたらいいの。と反論したと思います。

 

すると姉は『やってみてから言ったら?もしそれでも相手がやめなかったら、お前の学校に乗り込んでブチ切れたるで。私の妹をいじめたやつは誰や、お前か?って。全然それぐらいやったるで。』と。

『それで無理なら先生にかけあってやめてもらうようにしよう。』

『できる限りのことをしても改善しなければもう通わなくてもいいんじゃない?』と言ってくれたんです。

 

 

私はしばし放心しました。が、あまりの極端な発言に笑ってしまったのを覚えています。

 

まぁそれは姉なりの冗談だったかもしれませんが、私はそこで初めて目が覚めたんですよね。確かに自分でできることは何もしていなかったなぁ。と。

そこで意を決して率先していじめてくる人に『やめて下さい。』と伝えることができました。そこで相手はかなり面食らっていましたがやはりストップすることはありませんでした。

 

そこで、先生に事情を話し席替えをしてもらったり、母親に打ち明け、直接学校で先生と話しをしてもらいました。

 

最終的には直接その生徒から謝罪の言葉をもらうことができ、いじめ生活から解放されました。その後もなかなかグループに馴染めずに孤立しそうになったりを繰り返しながらも、なんとか一人の人間として扱ってもらえるまでにはなりました。

 

結局、自分の意志と行動だけが状況を変えることができるのだと、その時実感しました。そして、本当に孤独な時に自分に一人でも味方をしてくれる人がいることの有難さをしみじみ感じました。

 

辛い経験だっていつかは自分の成長と気づきにつながるものなんですよね。

 

 

 

世の中にはもっとひどいいじめを経験されていたり、味方になってくれる人が近くにいない人もいると思います。ですが、同じ経験をしている人は世の中たくさんいますし、今の時代だとネットでたくさんの人と繋がることができます。

 

本当につらい時は一人で抱え込まず、誰でもいいから相談してみるのがおすすめです。私でよければいくらでも相談に乗ります!

 

自分の価値を他人が決めることはできません。

自分の価値は『自分だけ』が決めることができます。自分の価値を低く見積もってくる人には遠慮なく『NO(ノー)』と言いましょう。

 

そこからきっと選択肢は生まれるはずです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!

 

次回はアイデンティティのお話をしたいと思います。