Image019.jpg
陰陽師“弓削是雄”の末裔、弓削清隆が密室で死んでいた。
三十年後、清隆の孫“和哉”は「式神によって殺された」と主張する。
偶然の出会いにより相談を受けた“桑原崇”は密室の謎を説き明かし、“晴明伝説”の真実に迫れるか。


密室の謎はよかったです。
きちんと読んでいればある程度は推理できます。
けしてアクロバティックな方法ではなかったと思います。
ただ一つを除いては…。


ここをもう少し引っ張って、謎解きに主眼を置くって方法かと思ったんですが…。


前半と後半にあまり繋がりを感じられず、なんだか物足りない気がしました。


“晴明伝説”には納得させられましたが、マジックのタネを明かされたような気になってしまいます。

「安部晴明カッコイイ」

と思っている人は読まないほうがいいかも。


51点


前作の良さで、期待して読んでしまったための、この点数かもしれません。


さて、次は…

そろそろ『メフィスト』にかからなければ、また次号が出てしまう(^-^;


外出用には『ヒート アイランド』垣根涼介


二股で読むので時間がかかるかも。
「二兎追うものは……」
“本好き”の間ではよくオススメの本の話をする。
そんなときいつも私は思う。

「どうして“この本”の話はでないの?(・_・、)」


私の中では完全なるオススメの一冊。
なのに、私の回りでは誰も話題に上げてくれない。

「悔しいから私からは言わない!」

というのを何年も続けてきましたが、ここでそれを発表してしまいます!


実は、ずっと言いたかったんです(笑)


その本とは…


『脳男』首藤瓜於


市内を次々と襲う爆破事件。
その捜査にあたる茶屋警部は、ついに爆弾魔のアジトを突き止め踏み込む。
そこには、爆弾魔と共に謎の男“鈴木一郎”がいた。
名前以外はなに一つ明らかにならないため、鈴木は精神鑑定にかけられることとなる。
鑑定にあたったのは精神科医の鷲谷真梨子。
次々と明かされる鈴木の正体。
たが、鷲谷が勤め、鈴木が入院するその医療センターに、逃亡した爆弾魔による爆破テロが…!


という内容の作品です。


茶屋警部・鷲谷医師のキャラ、鈴木の謎、爆弾の恐怖。
最後まで息がつけません。


特に、鈴木の謎!
これに迫ればタイトルの意味がわかります。


これ以上はなにも言いません。
ただ、“オススメ”します!
Image011.jpg
〈八重垣リゾート〉社長が、自宅の寝室で切り刻まれて発見された。
なくなっている三十六歌仙絵。
盗難が目的の犯行か?
〈三十六歌仙絵連続殺人事件〉
やがて明かされる、日光東照宮を中心とする謎。
崇(タタル)は、その謎を“証明”できるか!


壮大です。
〈授業では教えてくれない日本史〉
と言っても過言ではありません。


ロジカル・モンスター(『チーム・バチスタの栄光』より)がここにもいました。
彼の話を最後まで聞くと、必ず納得させられます。


「“動機”が納得いかないな」
と思っても、続きを読んで納得させられました。


崇の“証明”はまさに完璧。
美しいです。
「その美しさに触れるだけでこの本を読む価値があるのではないか」
強くそう感じました!


95点


この先、二度と本を読まないとしたら満点をつけます。


さて、つづきましても〈QED〉シリーズ。
第五弾『QED 式の密室』です。
また、美しい“証明”が見られるのでしょうか…。