おとり捜査官“北見志穂”は、若い女性ばかりが狙われる連続殺人事件の犯人検挙のため、捜査本部に加わることになった。
首尾よく犯人をおびき寄せた玲子だったが、殺人犯は意外な人物で…?!


警察小説、なのでしょうか?
そのわりには、捜査の進展は、すべて主人公の勘ありき、な気がしました。


犯人にはいまひとつ怖さを感じられないし、主人公にも共感できない。
展開も一本調子な気がして、盛り上がり所がわからなかったです。
私の読解力不足かもしれません…(-_-;)


シリーズものなようですが、ずっとこの雰囲気なら読まなくてもいいかな、と思っています。
作家“待居涼司”の文学賞受賞作『凍て鶴』の映画化が決まった。
監督・脚本・主演は人気脚本家の“小野川充”だ。
小野川は『凍て鶴』には、自殺系サイト“落花の会”に共通する世界感があると決めつけ、待井や、ノンフィクションライター“今泉知里”を巻き込み、取材を開始する。
徐々に明らかになる落花の会の全貌。
たが、そこには驚くべき真実が隠されていて…!?


不気味です。
感想はこの一言に限ります。
登場人物も世界感も結末も、すべてが不気味。


結末はよくある展開なのですが、間のとりかたが上手い!
一気に持っていくことも可能なストーリーなのに、中間で引っ張ります。
その間に色々想像が膨らんで、何種類ものラストを予測してしまう。
結果、よくある展開でも一つに絞り込めません。


登場人物には全く感情移入できません。
ですが、それもこの作品のいいところ。
異常だから理解できないのです。


ラストのハッキリしないところもいいですね。
不気味さが際立って。


読者を選ぶ作品だとは思います。
気持ちのいい終わりではないし(はっきり言うと物凄く気持ち悪い(=_=Ⅲ)、登場人物は全く理解できない。
「気味悪いのが意外に好き」
という方でなければ読むのが辛いかも。
私は雫井さん大好きなので、痘痕もえくぼ的な読み方をしてしまっているのかもしれませんが、読んで満足の作品でした。
“槍中秋清”率いる小劇団“暗色天幕”の八人は、旅行中、吹雪の山で道に迷い、“霧越邸”と呼ばれる洋館に保護される。
吹雪は止まず、電話は故障。
霧越邸は吹雪の山荘という密室と化した。
そこで起こる連続殺人。
童謡“雨”に見立てた殺人劇の犯人は誰か…?!


これぞ“本格”ですね。
吹雪の山荘、連続殺人、見立て、アリバイトリック。
探偵役が登場し、事件解決です。


雰囲気はおどろおどろしいです。
事件はすっきり解決ですが、終わり方には何となく余韻がありました。


ですが、本格、トリックに偏りすぎているような…。
事件は綺麗に纏まっているんですよ。
私の好みの問題でしょうが、あまりにも整然としていて、色も素っ気もないような気がします。


本格ものなので、多くを語るとネタバレしてしまいそうです。
ちなみに、犯人は当てられませんでした(^-^;
解決のくだりを読むと、きちんと読めば当てられないこともないかな、と思います。
負け惜しみかな(笑)
「重量感ある本格が読みたい」と言う方にはオススメです。