作家“待居涼司”の文学賞受賞作『凍て鶴』の映画化が決まった。
監督・脚本・主演は人気脚本家の“小野川充”だ。
小野川は『凍て鶴』には、自殺系サイト“落花の会”に共通する世界感があると決めつけ、待井や、ノンフィクションライター“今泉知里”を巻き込み、取材を開始する。
徐々に明らかになる落花の会の全貌。
たが、そこには驚くべき真実が隠されていて…!?


不気味です。
感想はこの一言に限ります。
登場人物も世界感も結末も、すべてが不気味。


結末はよくある展開なのですが、間のとりかたが上手い!
一気に持っていくことも可能なストーリーなのに、中間で引っ張ります。
その間に色々想像が膨らんで、何種類ものラストを予測してしまう。
結果、よくある展開でも一つに絞り込めません。


登場人物には全く感情移入できません。
ですが、それもこの作品のいいところ。
異常だから理解できないのです。


ラストのハッキリしないところもいいですね。
不気味さが際立って。


読者を選ぶ作品だとは思います。
気持ちのいい終わりではないし(はっきり言うと物凄く気持ち悪い(=_=Ⅲ)、登場人物は全く理解できない。
「気味悪いのが意外に好き」
という方でなければ読むのが辛いかも。
私は雫井さん大好きなので、痘痕もえくぼ的な読み方をしてしまっているのかもしれませんが、読んで満足の作品でした。