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渋谷でファイトパーティーを主催するストリートギャングチームの“雅”
ある日メンバーが大金を持ち帰った。
強奪して来たにもかかわらず被害届けは出されない。
被害者は強奪犯で、大金は暴力団が経営する非合法カジノから奪ったものだったのだ!
暴力団と強奪犯。
両者から追われることとなった“雅”はある奇策にでる。
はたして作戦は成功するのか!?


“読ませる”作品です。
物語のテンポがよく、緊張感が徐々に高まります。
ページをめくる手が止まりませんでした。


登場人物たちはみんな男らしくてかっこよかったです。
ヤクザ・強盗・ギャングと、全員悪者なんですが、それぞれに芯が一本通っている感じで、とても魅力的です。
みんなに感情移入してしまってハラハラします。


戦いであるいじょう勝ち負けがあって、みんなを応援したいから、最後は複雑な気持ちになりました。


でも、けして嫌な気持ちにはなりません。
主人公のアキが、本当の意味での独り立ちをしていくような、男の子の成長の物語でした。


次回は、第37回メフィスト賞受賞作、汀こるもの『パラダイス・クローズド』です。
前回、<メフィスト賞>受賞作について語ったので、今日は賞自体について少し…。


メフィスト賞は応募期間が決められていない新人賞です。
対象は“広義のエンターテイメント”簡単に言うとなんでもありみたいです。
選考は編集者が行い、賞金はありません。
だけど、受賞作は即出版されます。


と、文章で言うとオイシイ賞のように聞こえますが、とんでもありません!


雑誌メフィストに選考の様子が会話形式で載っているのですが、恐ろしく辛口です。
あんなこと言われたら、私だったら死にたくなるかも…(┬┬_┬┬)
これは一見の価値ありです。
巻頭と巻末に『座談会』と表して載っています。


私は読む専門で一切書きませんが、『座談会』は真剣に読みます。
それくらい辛口なんです。


そんな編集者が選んだからか、歴代の受賞者はそうそうたるメンバー。


京極夏彦(正式ではない)・森博嗣・ 乾くるみ・新堂冬樹・高田崇史・高里椎奈・霧舎巧・殊能将之・西尾維新・辻村深月・古野まほろ

などなど…。


これだけの売れっ子がこの賞でデビューしてるんです!


ものすごい賞だ…、
個性的すぎてスゴイ!!


それだけに当たりはずれはありますが、この賞から目が離せません!(゜o゜)
第39回メフィスト賞受賞作
雑誌『メフィスト』5月号に冒頭部分先行掲載


引きこもりで潔癖症、閉所恐怖症で暗闇恐怖症の主人公のもとに一枚の“千円札”が送られてきた。
「これはぼくのおかねです。かえしてください。
吉原達郎」
そう札に書かれたメッセージを読んだホテトルの“カズキ”が、“吉原達郎”を探そうと言いだす。
実は主人公こそが“吉原達郎”なのだが、カズキにはそのことを告げずに、二人は千円札の歴史をたどり始める。
だが、この“千円札”には意志があり、達郎との再会を望んでいたようで…。


本当に冒頭の冒頭くらいしか載ってないので何とも言えません。
文章はとても読みやすかったです。


お金視点というのがちょっと面白いなと思いました。


冒頭からグイグイ引っ張っていくタイプの作品ではなかったです。
そういった意味では、前回受賞の
『バラダイス・クローズド』汀こるもの
のほうが惹かれました。
こちらは、同じく先行掲載の冒頭を読んで、即座に買いました。
今の所積ん読ですが(笑)


“日本で一番尖った賞”と自負するメフィスト賞のこと。
きっとなにかあるのだろうなとは思いますが、今はまだわかりません。


5月中旬に刊行予定とあるのでので、そろそろ出るかな?
読んでみようかなと思います。
積ん読をやっつけた後にですが(笑)。
果たしていつになるやら(¨;)