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自分を脅していた“富岡”が殺された。
脅しに屈し、富岡に捜査情報を流していた捜査二課の“島崎”は驚愕の事実に気付く。
犯行現場で目撃された茶髪の少年は自分の息子かもしれない…。
調べるほどにそれは確信へと変わり、島崎は追い詰められていく。
共に捜査本部で事件を追っていた強行犯係の“樋口”は、島崎の異変に気付き危機感を募らせる。
犯人は誰なのか。
そして、捜査と家族の間で揺れ動く、島崎の行き着く先は…!?


家族とは何なのかという、大きなテーマのある作品です。


警察官として犯罪は許せない。
しかし、自分は大事な捜査情報を漏らし、息子は殺人を犯したかもしれない。
警察官として、なにより父親としての島崎の苦悩が、物語の中心になっています。


それを見つめる、同じく年頃の娘を持つ樋口。
父親たちの思いが胸に響きます。


子の側から、親の側からの複雑な思いが凝縮されていました。


警察小説らしく、正義とは何なのか、を説く樋口にも感動しました。


この作品はシリーズものです。
これ一作だけでも十分に楽しめますが、前二作もオススメです。
樋口の人柄で、本当に温かい気持ちになれます。
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旅行会社に勤め、一見平凡に暮らしながらも、心に傷と狂気を抱えた“恭一”
恋愛に躓いてOLを辞め、ヤクザと組んで美人局で暮らす“圭子”
恭一の同僚が圭子に騙され、それを救おうとした恭一はヤクザを殺してしまう。
元々騙されてこの道に引き込まれ、泥沼になっていた圭子は恭一と共にこの殺人の隠蔽を計るが…。
開かれてしまった狂気の扉。
“傷”によって共鳴しあった二人の行く末は…!?


うーん……………


なにか思っていたものと違いましたね。
いつもの垣根作品とは全く違います。


今までの作品のように、やっていることは犯罪でも「クールに気高く!」というような崇高な精神がなかったような…。


ラブロマンスとして読めばなんら問題は無かったのかもしれません。
そう!
この作品はラブロマンスです!
謎が解けてすっきりした。


ミステリーとして読もうと思ったから“?”が飛び交ったんだ!


甘酸っぱい恋や苦い恋愛ではありません。
間違いなく腐敗しています。
腐敗臭で満たされたラブロマンスです。


途中は顔をしかめてしまいますが、ラストは少し浮上できます。
欲を言えば、スリリングな展開と、盛り上がったクライマックスが欲しかったですが…。
あっさり終わりすぎな気がしました。


それと、性描写が多すぎるのがチョット(-_-;)
苦手な方は注意してください。
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首都テレビで映像編集を担当する“遠藤瑤子”は、モンタージュを駆使した刺激的な映像でニュース番組を支えていた。
ある日、瑤子の元に“春名”と名乗る男により一本のビデオテープが持ち込まれる。
そこには、ある弁護士の転落死に関する興味深い事実が写されていた。
瑤子が編集し、その映像は番組で放送される。
だが、その映像により、弁護士殺害の容疑者だと疑われた“麻生”が瑤子に付き纏うようになる。
そんな時、ビデオの撮影者であった春名が殺され、麻生の嫌がらせも日に日にエスカレートしていった。
次々と襲い掛かる悪夢によって、心の均衡が危うくなっていく瑤子。
はたしてこの事件の真相は…!?


この作品のテーマは“悪意”だと思います。
「目には目を。歯には歯を」
という有名な言葉がピッタリです。
薄ら寒くなりました{{(>_<;)}}


主人公の気持ちにも共感できません!
そのくらいギリギリのところまで、彼女は追い詰められています。


あらすじに、「超一級の、フー&ホワイダニット」とありますが、ミステリーではありませんでした。
だけど、怖いサスペンスとしては楽しめます。


それと、題名に注目です。
深い深い意味がありました。
これは読んでのお楽しみ、で。