トラスツズマブ(ハーセプチン)の有用性 その4 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
乳房術前のハーセプチンによる治療についてです。



「HER-2 陽性早期乳がんにおいてトラスツズマブの有用性の検討



<解説>  —続きー

術前療法でのトラスツズマブの使用については、M.D. Anderson Cancer Centerの試験がある。



パクリタキセル4サイクル後にFEC4サイクルを投与し、これらに同時にトラスツズマブを併用する群と併用しない群について検討された。



中間解析の段階で、トラスツズマブ併用群は有意に病理学的完全奏効率(pCR率)が高かったため、試験は独立データモニタリング委員会の勧告により中止に至っている。



ただしFECなどのアンスロサイクリン系薬剤にトラスツズマブを加えることは我が国の添付文書上は「慎重投与」とされており、また長期の心機能の安全性については証明されていない。



そのほか、いくつかの単アームによる第Ⅱ相臨床試験の結果が報告されており、その奏効率は84-100%、pCR 率は19-47%となっている。



術後におけるトラスツズマブの有用性が示された現在、術前使用についても有用である可能性が高いが、直接証明をした大規模な臨床試験はない。



乳癌診療ガイドライン 薬物療法 2007年版より抜粋引用」






昨日フジテレビ“コードブルー“の後半部分を少し見ることができました。



相変わらず上手な進行で実際の医療の現場に携わる者がみていても、違和感を感じることはありませんでした。



みんなが情熱的なドクターそしてスタッフを演じており、また人間としてもとっても暖かいメンバーで、見ていてとてもジーンと感動しました。



わたくしも、常に患者様にたいして情熱的でありたいと考えて診療にあたっていますが、もっともっと患者様を暖かい心で包み込み、そして仕事にも自分にも厳しくしていかなければいけないと思いました。



とっても勉強になりました。



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