■ヒアルロン酸注入の最新トレンド ~ 線から面・面から質感へ

お陰様で、今年の秋で開設から18周年を迎える銀座ケイスキンクリニック。

慶田自身もこの間に成長いたしました。

ソフト面では、私自身の判断力や技術力、カウンセリング力は過去最高にレベルアップしていますし、クリニックのスタッフやドクター陣も人数・スキル・経験・チームワークすべての点で円熟してました。

ハード面では、最新の医療機器を少しずつ増やし、投資することで患者様に還元しておりますので、小さなクリニックとしては、照射機器、レーザー機器も相当充実していると思います。

 

美容医療の進化は目を見張るものがあり、私たちは常に新しい情報をキャッチしつつ、その安全性に関しては慎重に見極めています。慶田は脳内はアバンギャルドなのですが、医療行為、クリニック運営、育児などは相当コンサバです。

迷ったら新規施術は取り入れないスタンスは崩さず、患者様をお守りする方針で取り組んでいます。

 

ヒアルロン酸注入は30年以上の歴史がありますが、最近10年で大きく変わりました。

ほうれい線やマリオネットライン、目の下など細かいシワを狙った『線の治療』から、顔全体のバランスを整え、リフトアップさせることでシワを浅くする『面の治療』をまず行う方向にシフトしました。

さらに、ここ5年位のトレンドとして、老化した肌質を機能面から若返らせハリと弾力を蘇らせる『質感の治療』、よりナチュラルに健康的な素肌を造るヒアルロン酸注入がスタンダートになって来ました。

『質感の治療』も10数年前から当院では行ってきましたし、今更という感が無きにしも非ずですが、『肌育注射』と呼ばれる高機能の薬剤が上梓され、選択肢が増えたのは喜ばしいことです。

 

 

『ヒアルロン酸注入の歴史と最新トレンド』について何回かに分けて書いてみたいと思います。

前回記事はこちらをお読みくださいね。

 

 

 

□トータルフェイシャル治療・美人顔デザイン注入の時代

銀座ケイスキンクリニックでは、加齢による、『骨格』・『靭帯』・『脂肪組織』・『筋肉』・『皮膚』で生じた加齢変化を解剖学的に捉え、最適な部位に適正量注入することで、『自然なリフトアップ効果』とバランスの良い『美しい顔』を叶える『ヒアルロン酸注入による全顔治療』を行っています。

 

■トータルフェイシャルトリートメントの手順

□1. Foundation土台・・・中顔面への注入『ヒアルリフト治療』架橋ヒアルロン酸製材】

まず、顏の土台となる中顔面のリフトアップからスタートし、頬位置を上げます

これが最も重要な基礎工事となります。

外壁の細かいひび割れから修理するのではなく、お顔の構造体の耐震補強を行うのです。これであっという間にマイナス3歳が叶います。

 

□2. Contour輪郭・・・顔の輪郭を整える注入『面の治療』架橋ヒアルロン酸製材】

続いて輪郭形成です。

コメカミ、口角下方から顎、額を整え、逆卵型の美しい輪郭を作ります。

次いで、耳前から下あごまでのシャープな輪郭線を際立たせるJaw Line(ジョーライン)への注入まで行うと、マイナス5が叶います。

 

□3. Refinement微調整・・・シワを浅くする注入『線の治療』架橋ヒアルロン酸製材・ヒューマンコラーゲン製剤】

次に微調整です。

ほうれい線やマリオネットライン、目の下のシワを浅くし、眉を引き上げると自然な若返り効果が得られます。

さらにゆとりのある方は、笑った時に出る口周りの浅いシワを消すために、柔らかなヒアルロン酸を、薄く広範囲に均一に注入することで、肌質まで改善し、マイナス7が叶います。

 

□4. Enrichment質感強化・・・質感を高める注入『肌育注射』【非架橋ヒアルロン酸製材】

最後に肌質を高めます。

非架橋ヒアルロン酸製材を真皮浅層に注入し、素肌細胞外マトリックス(ECM)の機能を強化することで、コラーゲン密度を高め、健康なエラスチンを増やします。

全顏から首まで丁寧に施術することで、ハリと弾力のある美しく健康的な素肌を作ります。

 

□5. 表情ジワ・・・ボトックス注射

表情ジワに対しては、ボトックス注射を併用します。

筋肉の過緊張・拘縮・肥大による老化症状を改善するには、この方法しかありません。

表情ジワだけでなく、広頚筋が下方向に過剰に収縮するとフェイスラインがくずれます。

ボトックスというと、「能面みたいな怖い顔になるんじゃないか?」と心配な声も多いですし、実際に医療事故も多いですが、ご安心ください。

私は20代後半から15年近く定期的にボトックス注射をしていますが、表情は残してナチュラルに仕上げているので、とても自然だと言われます。ガハハと大きく笑うタイプなので、ボトックス注射していなければ今頃酷いことになっていたはずです。

皮膚は動かせば動かすほどシワが深くなるので、ボトックス注射は老化予防効果も絶大なのです。

 

■トータルフェイシャル治療のお診立て
当院では、注入前に、製剤ごとに細かく注入部位と注入量を図示してご説明します。
トータル治療計画を一度に施術することはありません。
1回ごとの注入量は、初診の方で25本を上限とし、1か月以上の間隔を空け、23回に分けて顔全体のバランスを整えます。
 
半年~1年でトータルフェイシャル治療が完成すると、その後は架橋ヒアルロン酸製材の注入頻度は激減します。
具体的には、13年毎に初回の1/31/5(多くの方で2~3年毎に1~2本)で十分にメンテナンス出来るようになります。
ヒアルロン酸注入は、周囲のコラーゲン密度を高める『コラーゲン貯金効果』があるので、予想以上に長持ちするのです。
1.土台、2.輪郭、3.微調整の3ステップは架橋ヒアルロン酸製材で行います。
次の、4.質感強化は非架橋ヒアルロン酸製材を用いて、2~3年後に架橋ヒアルロン酸製材を追加注入する日まで、定期的に行っていきます。
同時に、伸びたコラーゲン線維を熱収縮させ、タイトニングとリフトアップをもたらす『エネルギーデバイス照射』の併用も欠かせません。
この併用をすることで、架橋ヒアルロン酸製材の使用量を最小限にするのが腕の見せ所です。
その辺りはまたの機会に。
 

ヒアルロン酸注入に関して、詳しくは当院のホームページをご覧ください。

 

 

 



スキンケアやメイクアップに関する基本知識がたっぷり366日分(うるう年含む)もうすぐ

「365日のスキンケア」(池田書店)著者:慶田朋子

♪重版しました♪

 

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