ヒアルロン酸を鼻に何度か注入し、不自然になってしまい、ヒアルロン酸を溶かして元に戻した症例解説です。

(症例写真へのご協力、誠にありがとうございます)

 

症例について

 20代女性。他院で、定期的に複数回、鼻にヒアルロン酸を注入していました。

 一回あたり、1cc注入していたようです。一回に1ccも入れるのはかなり量が多いです。 

症例写真

 

治療前、治療直後、治療後5日目の状態
 
 

 

治療前の状態は、鼻根部(赤矢印)にヒアルロン酸を入れすぎてしまい、鼻根部の高さが眉毛の高さ(眉間部)と同じくらいになってしまい、鼻筋にかけて一直線の形になっています(緑矢印)。この状態は、「アバター鼻」と呼ばれ、日本人の骨格であれば、通常は存在しない不自然な鼻です。

 

逆に、溶かした後のように鼻の形は、眉毛の高さから鼻根部にかけて、緩やかに低くなり、鼻根部から真っ直ぐに高くなる(青矢印)形が美しいです。

 

 

正面から見ると、鼻根部付近の鼻の横幅がかなり太くなっています(赤矢印)。

ヒアルロン酸を溶かすことで太く見えた鼻が、細くスッキリしました(青矢印)。

 

今後、アバター鼻にならないよう、適切な製剤で鼻筋を高くする予定です。

 
どうして、不自然なアバター鼻ができてしまうのか?
 
では、どうしてこのような不自然なアバター鼻になってしまうのか、患者さん側からとドクター側からの視点で解説します。
 
患者さんにとっては、まず正面から顔を見る機会が多く、正面からは「アバター鼻」を気に入っていることが多いです。患者さんに聞くと「少し太いと思いましたが、あんまりに気にならなかった」と仰ることがよくあります。斜めや横から鼻を見ると不自然になっているにも関わらず、気付いていないことがあり、私から不自然さを説明して、初めて気づく方もいらっしゃいます。
また、前回注入したヒアルロン酸が残っていて、高さもしっかり維持されているのに、その状態に見慣れてしまい、もっと高くしたい、鼻筋を通したいと、美的な基準を超えてヒアルロン酸注入を再度注入していまうことも原因です。いわゆる、感覚が麻痺してくる状態です。
 
ドクター側から、このような「アバター鼻」を作ってしまう原因は、
・売上を優先し、患者さんの上記のような要求をそのまま容認してしまう。
・売上を優先し、患者さんの治療を止めることを行わない。
・美的な感覚がそもそもあまりない。
・ヒアルロン酸製剤が時間と共に膨張する予測不足。
などがあります。
患者さんの要求されるがままに、もしくは売上を優先し、治療を行うべきではない状態なのに、ヒアルロン酸を追加し、追加することで、明らかにおかしな「アバター鼻」に直後から美的な感覚がなく作成しているか、もしくは、次第になってしまうことを予測できなかったと思われます。
今回の患者さんは、「毎回、1回で1ccずつ追加していた」ということですので、明らかに入れすぎな注入を繰り返しています。
ちなみに私は、1回で1cc全て鼻に注入したことは1度もありません。
 

治療概要、合併症について

 

治療概要
 ヒアルロン酸の溶解注射。 
 費用0.1ccあたり11,000円(上限55,000円まで)
 今回は、1.5cc使用(55,000円)
 
合併症、副作用、リスク
 ・皮下出血(時々起こります。)
 ・むくみ、腫脹(翌日にかけ、注入部位周辺に起こります。数日で引きます。)
 ・アナフィラキシーショック(治療後、しばらくは院内で体調変化がないか観察します。)
 
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