下眼瞼のクマ、たるみの治療には複数の治療方法があり、当院では様々な方法を行なっています。その中で、切開をせず、脂肪の膨らみを目の下のくぼみに移動させる「裏ハムラ法」の治療後の腫れなどのダウンタイムについて説明します。
裏ハムラ法について
モニターさんの術後経過写真で説明します。
もう一度、連続写真で説明します。
黄色い丸で囲った突出した脂肪を、脂肪の隔膜ごと出血をしないように、丁寧に青いスペースに移動させる治療です。新たに作られたスペースに今後脂肪は常に移動しますので、将来的に脂肪が増えても、膨らみにくく、目の下の凹みもできにくい方法です。
欠点は、
・腫れます(術後2日頃がピーク)
・皮膚は切りませんので、皮膚が元々たるんでしまっている場合には不向きです。(その場合は、切開を行う「ハムラ法」の適応です。)ややこしいですが、「ハムラ法」は表の皮膚を切る方法です。「裏ハムラ法」は瞼の裏側を切りますので、表に傷は出ません。
・青クマ、茶クマなど、皮膚表面〜皮膚のすぐ下の色によるクマの改善には不向きです。形を綺麗にする治療です。
現在、下眼瞼のクマやへこみに対しての外科的には、以下の治療を行っています。
脂肪除去のみ
脂肪除去+脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸のいずれかの注入
脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸のいずれかの注入
裏ハムラ法
ハムラ法
美容皮膚科的な治療を入れるともっと多くなり、患者さんにとっては大変わかり辛くご迷惑をおかけしています。
次回、目の下のクマの状態別に適切な方法をご案内するブログを書きますので少々お待ちください。
また、よく学会でも議論に挙がる「裏ハムラ法vs脱脂+脂肪注入」についてどちらが優れているのかも説明しますね。
下眼瞼の治療について
・現在、下眼瞼のクマやへこみに対しては以下の治療を行っています。
脂肪除去のみ
脂肪除去+脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸のいずれかの注入
脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸のいずれかの注入
裏ハムラ法
ハムラ法
・下眼瞼の脂肪除去はたるみが軽度でtear trough(下眼瞼の内側から真ん中まで伸びる溝)が深くなく、脂肪が突出していることでいわゆる目の「影クマ」、「黒クマ」に悩んでいる方に適した治療方法です。私の治療方針は、しっかりと脂肪を摘出することです。
・脂肪の除去は丁寧にかなり時間をかけて行います。何度か治療中に座っていただき、過不足なく脂肪が除去されているのを確認します。
・皮膚のたるみが強い場合は、皮膚を切る治療(ハムラ法)を行いますが、できるだけ皮膚を切らない脂肪除去と注入もしくは裏ハムラ法で行えるよう努力しています。
・下の写真ような方の場合でも、脂肪除去でここまで改善できますので、無理に皮膚を切る治療は勧めていません
この方は脂肪をしっかり取りましたが、まぶたの皮膚が薄いためほとんど弛みませんでした。
・注入に使用するヒアルロン酸は入れ過ぎると、いわゆる「ヒアル顔」になりますので、慎重に注入します。
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