以前、化学合成物質である「調味料(アミノ酸等)」について少し真面目に書いたところ、驚くほどの反響がありまして、気付けばこんなしょぼいブログなのに、検索エンジンで「アミノ酸等」とかで検索するとかなりの上位に出てくるように
(ちなみに、こちらの記事になります 「調味料(アミノ酸等)」の超身近な怖ろしい害
)
まあ、それだけ化学合成調味料や化学合成添加物に対する意識が世間的にも少しずつ高まっているのだろうと嬉しく思う今日この頃ではありますが、売る側の人たちも必死なので、さらなる巧妙な手口を使って、皆さんに見つからないようにそーっと“食品もどき”を使いまくっています
弊社が経営している自然食品店・Smile Seeds Market
では、7項目ある「Smile Seeds のこだわり」の中で「化学合成添加物・化学合成調味料が入っているものは売りません」とハッキリ宣言しています
ここまで宣言すると売るものが無くなるのではないか?とか、社内的にもいろいろ議論しましたが、とにかく本来私たちが食べるべきもの、そして子どもたちに安心して食べさせられるものを提供し続けるために、中途半端ではなく、誰にでもハッキリ伝わる明確なメッセージを発信しているつもりです
さらにそれだけでなく、当店で取り組んでいるのは、「化学合成物質ではないけれども、どうも羊の皮をかぶった(食品の皮をかぶった)“オオカミ(食品もどき成分)”ではないか」と疑われるものも徹底排除しようと努めています
今日は、そのオオカミ成分?の中の一つである「酵母エキス」について書きたいと思います
「酵母エキス」はメーカー側からすると、いろんな意味で使い勝手が良いので、かなりのものに使われています
例えばこれ、“化学調味料無添加”と実際に商品の目立つところに表記されている中華スープの素
こういったもの以外にも、カレールゥやインスタント系のラーメンやスープなどでも、よく使われています
ちなみに当店では開店当初、酵母エキスの入ったカレールゥを販売しておりましたが、酵母エキスに「」が付いてからすぐに他のカレールゥに替えました
この「酵母エキス」にはアミノ酸(昆布のうまみ)や核酸(カツオ・シイタケのうまみ)などが含まれているので、化学調味料の比ではありませんが、うまみを効かせる調味料として重宝されています
ある意味、これを入れれば、グルタミン酸ナトリウム(MSG)同様、何だって美味く感じると言っても過言ではないでしょう
いかがでしょう
皆さん、「酵母エキス」と聞くと、何か自然感バリバリで、あたかも天然素材のようなイメージを持たれませんか
しかし
実はそのイメージとは裏腹に、「酵母エキス」とはビールの製造過程で出る廃液の酵母など、もともと産業廃棄物だった食品の残りカスに含まれるタンパク質を(酵母自身の)自己消化や、酸、酵素、熱水などの処理を加え人工的にアミノ酸を作り出した調味料です(他にも、トルラ酵母やパン酵母などを培養して抽出しているものもあります)
つまり、天然の酵母菌等から自然な工程で取り出した成分ではないということです
この酵母エキス、何が問題かと言うと、まずはグルタミン酸ナトリウム同様、味覚を破壊してしまうということ
そして、原材料の酵母菌自体の培養方法や不純物の問題も言われておりますが、今回はここまでに
私が皆さんに今回知ってほしいことは、繰り返しになりますが“食品もどき”が皆さんの周りにたくさん出回っていますよということ
そもそも、このように製造工程で言えば、この酵母エキスは“化学合成”に見えますが、なぜか「食品」扱い
「酵母エキス」は分類上、たしかに「食品添加物」ではなく、醤油や昆布エキスなどと同様に「食品」になるんですよねぇ
「化学合成調味料無添加」と堂々と書け、言葉のイメージも良いので、そりゃあメーカーは「酵母エキス」を使いたくなりますよねぇ
グルタミン酸ナトリウム、イノシン酸ナトリウムなどの化学調味料(うまみ調味料)は使ってないけど、それに代えて、「食品」と表示できる「たん白加水分解物」や「酵母エキス」を使っているだけのこと
私たちは、既存の法律で「化学合成物質」に分類されていない成分にも注意し、添加物に限っては「疑わしきはクロ(黒)」の精神でこれからもイタチごっごを続けていくつもりです(笑)
酵母エキスのように「大丈夫かもしれないけど大丈夫じゃないかもしれない成分」・・・・・皆さんもくれぐれもご注意くださいね~
無肥料・無農薬の自然のお味噌
http://smileseeds.jp/user_data/miso.php
無添加オリジナルソーセージ
http://smileseeds.jp/user_data/sausage.php