前回は内装業者との打ち合わせのうち、外観についてメインに書かせてもらいました。
今回は主に間取りのことについてお話したいと思います。
I.D worksさんはクリニック専門の業者というわけではありませんが、
今までにクリニックの建設を手掛けたことがあるので、おおまかな患者やスタッフ
の流れについては把握されていました。しかし、今回私たちが依頼するのは、
「日帰り全身麻酔で手術をする眼形成外科」と「完全自由診療の美容皮膚科」が
同じ建物の中にあるクリニックです。眼科と皮膚科でもスタッフ・患者の動きはかなり
異なると思いますが、私たちの科でもかなり違いがあります。
眼形成外科の外来の患者さんは、待合からいきなり診察室ではなく、視力検査や眼底
写真を撮ってから診察をして、必要があれば涙の通り道の検査などに案内をします。
その後、また診察室で結果を説明し、手術が適応になる方なら説明室で手術日程等を
決めてもらいます。患者とわたしだけではなく、スタッフも行ったり来たりするので
動線は熟考する必要があります。
外来のことだけではなく、手術日の流れも考える必要があります。
局所麻酔の方は歩いてリカバリールーム(回復室)と手術室を行き来できますが、全身麻酔
の患者は術後はリカバリールームまでストレッチャー(移動可能なベッドみたいなもの)
で移動しますので、手術室とリガバリールームは隣接されていて、かつ、ベッドが入れれる
ぐらい広くする必要があります。術後に安静にされている患者に何か起きた時にすぐ気がついて対応できるように、完全個室ではなくあえてカーテンやパーテーションで区切るので
プライベート性はあまり良くありませんが、少しでもゆっくりしていただけるように
少しゆとりのある広さが必要です。
美容皮膚科の場合は、、、
これまた、保険診療のクリニックとは全く違います![]()
受付や待合は広さを活かして開放感はほしいですが、患者さん同士があまり
顔を合わせなくて済むように、工夫が必要です。
保険診療でいう所の医師による診察は“カウンセリング“と呼ばれ診察室にあたる
“カウンセリングルーム”で医師が行います。患者さんにどんな治療(施術)が必要
か決まったら一旦、待合でお待ちいただいて、その治療・施術のできる
各部屋に案内します。部屋は7部屋作る予定です。各部屋に役割があるため7つの部屋全て
が同じ作りではありません。例えば、大きな機械(レーザーや脱毛など)を置く部屋
は他の部屋よりも広く、特殊な電源を用意しなければなりません。
注入系の治療(ヒアルロン酸やボトックス)を施行する部屋はただのベッドではなく
椅子→ベッドに姿勢を変えれる物(歯医者さんにあるような椅子)が必要で、
薬品を出し入れしやすいように動線を考える必要があります。
各部屋が薄い壁だったり、天井付近は繋がっていたりするせいで、隣の部屋の声が
まる聞こえ
という作りのクリニックがよくありますが、患者さんに安心して治療を
受けていただけるよう、完全な個室にします。
そして、美容皮膚科に特有なものがパウダールームです。そしてこのパウダールーム、
2種類必要なのです
2“個“ではなく2種類です。各3つずつ、2箇所設ける予定です。
治療内容が決定したあと、メイクを落としてもうらう用、もう一つは治療終了後にメイクを
して帰る人のため用です。人によってはすっぴんを見られるのが嫌な方もおられるので
待合におられる方と鉢合わせしにくいようにする必要があります。
つらつらと二つの科のオペレーションを例に出してみました。
代表的な??というか思いつきやすいことだけ書きましたが、他にももっと気にすること
がありました
普段なんとなく働いていますが、クリニックって本当によく作られてる
な、と実感しました。。。
これらを口だけで業者さんにお伝えするのはかなり無理があると思うので、業者さんに
今働いているクリニックに直接来ていただいて実際にみてもらうのが1番いいと思います。
眼形成側は眼科と流れが似ていて、担当の方もイメージが着きやすかったので見学には
来ていただいておりませんが、美容皮膚科側は妻が勤務しているクリニックに見学に
来てもらいました。クリニック専門の業者や数多くの経験のある業者ではない限りは
みにきていただいた方がいいかもしれません。正直なところ、かなり細かいことまで
伝えることができるので、僕も見学に来ていただけばよかったなと思っている所です。
そしてそして、、私たちの場合、拘りいっぱいの各部屋を一から建物を作るわけではなく、横に長いテナントの中を区切って各部屋を構成しないといけません。
正方形に近い建物なら手術室や診察室を中心にして、取り囲むように待合や検査室・・・
ということもできるのですが、私たちのテナントは縦方向はあまり長くないので、考えない
といけません。
素人には気がつきもしない問題点も色々と出てきます。
一例として、美容皮膚科の施術室を全て完全な個室にした場合、建築基準法の基準を満たす
為に、排煙について工夫をする必要があります。
(細かいことは“建築基準法”“居室"と検索を
)
そのためにお金をかけて排煙システムを導入するか、プライベート性を諦めて天井の方は
繋げてしまうか。。。ほんの一例ですが、このような問題も様々あがってくるのでとにかく
建築業者さんの協力が欠かせません。
間取りの決定には本当に時間がかかりました。
話し合い中に思いつけば良いものが、終わった後、図面を作ってもらった後になって
気がついたりして、何度も修正してもらいました![]()
ちなみに、現在はもっと詳しくコンセントの位置や医療機器の配置などを細かく決めていく
作業が進行しております
こちらのことは時系列に沿ってお話ししていくともう少し
先になりますね![]()
間取りが決まったら、今度は各部屋の内装のデザインについての打ち合わせが始まります。
前回、「内装については自分の好みを伝えて行けばいい」とか書きましたが、、、、、
次回、具体的にどうのように進んでいったか書きたいと思います。