病院で転んで骨折
私の友人たちはどういうわけか外出したがらない人が多い。私にもその傾向があるけれど生活のペースを崩したくないんだと思う。千葉の友人もそのひとり。長電話はしょっちゅうだけど会ったのはこの10年で1回だけ(笑)その彼女が2年前にご主人を亡くした。生きてるうちはメンドクサイとか思ったりしたけど死なれてみると喪失感があると言う。今日は暑いねとか空がきれいだよとかなんてことない事を言える相手がこんなに貴重だとは知らなかったと嘆く。電話のたびにそれを嘆いている。彼女のご主人は前立腺がん。手術を拒否し無治療で10年生きた。最後は骨に転移して痛みがひどく普通の痛み止めでは足りなくて入院。病院のベッドから降りて立ち上がろうとして転倒。大腿骨骨折で手術。リハビリ中にまたしても転倒。そのまま寝たきりになり緩和に転院。出身地を聞かれて「銀河系です」と答えみんなで爆笑したりしたと言う。彼女の誕生日までがんばってその翌日に亡くなった。85歳だった。毎日病院に通っていたけどご主人を亡くしてからは出不精になり日々の買い物さえネット注文。それでも週に1度は万葉集の集まりに出席。万葉集のためなら奈良まで出かける。安心して自分をさらけ出せる友達も多い。こうして書いていると良い人生だな~と思えてくる。だから外へ出て歩いた方がいいよとは一度も言ったことがないし足の筋肉が大事だよとも言う気になれない。ご主人も友人も自分の人生を生ききったような気がする。お金とは無縁の人生だったけれど最高の人生だったとも思う。友人はまだ生きてますけどね(笑)