モニターの患者さまではないのですが
掲載許可をいただきました。
本当に有難うございます。
今回は
胸への脂肪注入のオペを行いました。
一度、大手美容外科で同じ手術を行ったようですが
ほとんど変わっていないとのことで
当院で行うことになりました。
患者さんの体重は41kgでほとんど脂肪がないため
脂肪を確保するのに、非常に困難な手術でした。
症例写真は術後3日です。
最大限に脂肪を入れたため、上部は盛り上がっていますが
すべて生着するわけではないので
1ヵ月後には自然な形になります。
傷跡は、片胸1か所3mmで、1針だけ縫っています。
片胸250ccほど脂肪を注入しましたが
すべて生着するわけでなく、生着率50%を目指しています。
手術のポイントとして
乳腺には脂肪を注入していません。
理由は、乳腺に脂肪を注入すると
しこりになる可能性が高いからです。
また乳がん検診の妨げにもなります。
この術式であれば
乳がん検診の時、乳腺と脂肪層が分かれているため
誤診となる確率が減ります。
実際に当院で行った患者様から乳がん検診で
問題なかったという報告はいただいています。
一応、放射線科医の方々が見にくくならないよう
気を使っているつもりですが
この点に関しては、実際不安もあります。
現時点で、術後3日の症例なので
腫れや、内出血もほとんどなく
極めて良好な状態です。
あとは、生着率だけですね。