京都では明治2(1869年)に、番組小学校と呼ばれる日本で最初の学区制小学校が64校つくられました。

 

京都市学校歴史博物館は、番組小学校の創設に関する資料をはじめ、学校に残された教育資料や卒業生からの寄贈品を収集・保存して展示する施設として、平成10(1998)年に開智小学校跡に開館しました。

 

今回の企画展では、花々を描いた絵画を中心に、子ども達が花や植物について学んでいた教科書なども、合わせて紹介するとのことです。

 

入口の門で、広場(運動場だった?)の奥に写っているのが玄関です。

 

  

 

 

常設展示もありましたので、まずは少しお見せします。

 

 

 

 

 

それでは「花々の絵」を紹介していきます。

 

上のパンフの花絵はこの「虞美人艸」(竹内栖鳳)で、近代京都画壇を代表する作家の作品。

 

花卉図(小西福年)で、晩春から秋にかけての花々(藤・菖蒲・牡丹・菊・萩・紅葉)を描く。

 

日出に菊小禽図(柴原希祥)で、白・紫・黄と色とりどりの菊を描き、竹垣には小鳥がとまり日の出がのぞいている。

 

 

川村曼舟「旭日桜花図・月波濤図」(パンフより)。

 

今回展示できなかった作品は、パネルがありました。

 

左上の絵には蓮の花が、右上にはナズナとノゲシが、下には桜の花びらが描かれている、と説明。

 

ここには花は描かれていないようですが、祇園祭山鉾巡行の「西陣織額」で、西陣小学校創立110周年記念品として寄贈されたとか。

 

 

最後に、ここ学校歴史博物館は小学校跡とのことですので、当時が判る様子も紹介します。

 

 

 

 


教室の床や廊下は木製なのに、階段床はモザイクタイルだそうで、学校毎に色や組合わせが異なるとか。

 

 

以上、廃校になった小学校を丸ごと活用し、小学校教育の歴史をテーマにした国内でも希有な博物館での、企画展としての花々の絵をメインに、加えて常設展示と校舎の一部を紹介てきましたが、如何でしたでしょうか。

 

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