つい最近、京都にある「無鄰庵」がテレビで紹介されていたようですが、私はその存在を知リませんでした。

 

そこで少し調べてみると、岡崎の疎水を挟んで京都市動物園の南側にあり、山縣有朋の別荘であることが判りました。

1941年に京都市に寄贈され、現在は京都市が管理・公開しているとのことで、早速予約をして訪れてみました。

 

 

 

まず、ガイドさんの15分程のレクチャーを抜粋します。

 ・無鄰庵の鄰は隣という字の旧字で、隣が近くに無い草庵という名付け。

 ・無鄰庵の全貌は三角形(約1000坪:下図)をしていて、日本庭園(小川治兵衛により作庭された近代日本庭園の傑作で、名勝に指定)の中に、母屋(左上)と洋館(左下)と茶室(洋館の少し右)の3つの建物がある。

 

 ・山縣有朋は庭園を造るにあたって要望を3つ出した。

 → ①東山を主役に ②川を引く ③芝生を植える

 ①中央の奥に見えているのが東山

 

 ②疎水から引いた川と③今の時期の芝生

 

レクチャーの後、目の前に私にとって不思議な木(?)が目に付いた(上)ので、ガイドさんに確認したところ、○○○とのことでした。お解りでしょうか? (答えは最後に!)

 

 

その後、庭園内をゆっくり散策しました。

 

庭園に咲いていた小花でアセビ(上)とヒサカキ

      

 

庭園の奥(三角形の先端)にある三段の滝

 

庭園からみた母屋

 

茶室

 

洋館で、2階には特別公開中の会議室(下:ここで、施主の山縣有朋の他、伊藤博文、小村寿太郎、桂太郎が集まり、日露戦争前夜に外交方針を話し合った。)

 

 

山縣家から寄贈された有朋が愛用した椅子とテーブル

 

 

ここ無鄰庵は、南禅寺界隈別荘群の中で唯一通年公開されていて、入場料は通常期が600円で、連休や春や秋の観光シーズンは900円や1100円になるようです(ただし、京都市内に在住の70歳以上は無料、その他割引あり)。

 

これだけの歴史ある庭園と建物(京都市が維持管理をしているとのことです)で、ガイド(洋館1階ではビデオも)付きですから、通常期でも見応えは十分と言えます。

ゆっくりと満喫したい(カフェもあり)のであれば、是非、予約して通常期に訪れることをお勧めします。

  (不思議な木の答えは、「モミジ」でした)