最近読んだ小説で、「京都のカリスマ案内人」と称される著者が、北野天満宮(菅原道真)関連でお勧め、と紹介していた「菅(かん)大臣神社」を参詣しましたので、紹介します。
菅大臣神社は、菅原道真公を祭神とする神社であり、少し北にある北菅大臣神社と共に、管家の邸跡で道真公の誕生の地とも伝えられているそうです。
私もその存在は知りませんでしたし、確かに参詣者はちらほらしかいなくて、まさに穴場といえました。
西洞院通りに面した「一の鳥居」で、ここから入りました。
参道を真っ直ぐ進むと「三の鳥居」があり、正面が「本殿」
です。
手水舎には「撫で牛」が鎮座していました。
本殿前の左側の狛犬は、右前足を上げて甲の上に玉を載せているという珍しい姿です。
道真が太宰府へ左遷される前に、「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春なわすれそ」、と詠んだ飛梅(道真を慕って、大宰府まで一晩のうちに飛んで行ったとされる梅)もあります。
末社の稲荷社で、左側の狛狐は稲穂をくわえています。
梅の見頃には少し早かったのですが、咲いている様子を少し紹介します。
ここ菅大臣神社は白梅殿(菅原氏累代の邸宅)跡ですが、少し北には北菅大臣神社(道真の邸)があって「紅梅殿」とも呼ばれているので、訪れてみました。
門は閉ざされていて参拝はできませんでしたが、鳥居の横にある紅梅はつぼみが膨らみ咲き始めていました。
最後には御朱印を頂くのですが、あいにく社務所が閉まっていて、叶いませんでした。
本殿傍には「京洛八社めぐり」の集印案内もあるのですが、その印も傍には置かれていませんでした。
ただ「開運無限大」の掲示があって、八社全てを集印するとこのご利益が得られる、ということでしょうが・・・?
心残りが否めなかったというのが本音ですが、ここを参詣して菅原道真公に少し近づけたという気にはなりました。