気温が10℃に届かない時間帯も多い今日この頃ですが、暖房代も掛かりますし、特に冷え性の方はつらいはずです。

 

 

そこで本稿では外からの暖房ではなく、内から「食」の力で体を温める方法について、紹介しようと思います。

 

まずは、過去に配信した「ちょっとした心得」をリブログしますので、ご覧ください。

 

つまり、体を温める食材(調味料を含む)には、

 ・薬膳の食性に五性があり、「熱」や「温」のもの

 ・漢方で体を温めてくれる「陽性」のもの

があり、これらの食材をメニューに入れると良いワケです。

 

 

さらにここでは冷え性対策として、血流を改善して体を温める栄養素(*)に言及します。

 

冷え性は手足の冷えがつらいだけでなく、寝つきや寝起きが悪い、疲れやすい、イライラ、不安感などの不調として現れるので、早めの対策が必要なのです。

 

冷え性の原因は、単に気温の低下だけではなく、様々なファクターがあります。

 ・筋力の低下:筋肉は熱を生み出す器官でもあり、熱自体を生み出せなくなる

 ・自律神経の乱れ:血流をコントロールする役割が低下して、血行不良(末端が冷える)を招く

 

これらの原因を踏まえた体を温める栄養素及び食材は、次の様になります。

 ・タンパク質:筋肉や血液、血管の材料になる栄養素。肉や魚、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まる

 ・ビタミンE:血管拡張作用があり血流改善に役立つ。ナッツ類、カボチャやブロッコリー、緑茶に多く含まれる

 ・EPA,DHA:血栓を予防しスムーズな血流を手助ける。マグロやサバ、カツオ、アジなどの青魚に多く含まれる

 ・シトルリン:血管の収縮をゆるめて血行を促す。キュウリ等のウリ科の野菜や、ニンニク、クコの実などに含まれる

 ・カルニチン:熱を生み出し易くし冷えにくい体を作る。

赤身の肉、魚肉、鶏肉、牛乳などに多く含まれる

 ・ヘスペリジン:毛細血管を強化し血流を改善。柑橘類(特に熟す前の青いもの) の皮や袋、スジなどに多く含まれる

 

逆に体を冷やすNG食材もあって、控えめにするべきです。

 ・糖類:シュガーと呼ばれる甘味成分。血糖値が乱高下しやすく、血流や体温を調整する自律神経を乱す

 ・トランス脂肪酸:心筋梗塞や冠動脈疾患など血流や血管に関わる疾患のリスクが増加。マーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどの油脂

 

 

以上、体を温める豊富な食材を献立に取り入れると、冷えづらい体作りができます。

さらに体を内側から温めることで、代謝アップや疲労回復にも繋がりますので、是非、実行してみてください。

 

((*)たまひよONLINE:冷え性改善のカギは血流にあり!

(2023.12.23)を参照し、改編・引用しました。また本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)